この前の間話の後少しだけだけどお気に入り増えたんで、少しでも需要があるのだなと思いつつ。
間話の続きではなく正規ルートの続きです。
彼は魔族が嫌いである。
但し現在の世界では「魔族」という括りは非常に曖昧だ。
6つの世界が混ざり合い、混血が進む中、魔族のみの血統が面々と受け継がれているケースは非常に稀である。
世界全体から恐れ嫌われていたスペルド族
コミュニケーションが特殊なミグルド族は比較的純血度が高いかもしれない。
しかし、それ以外の種族は概ね他の種族の血が混じっている。
彼が入城を拒まなかったエリナリーゼやシルフィは長耳族とその混血だ。
彼女たちもその長命さから魔族の一族であるはずだ。
だが、実際ロキシーはまず断られ、
その後にどうしても使用しなければいけない時は謁見もできず
言葉を発する事も許されなかった。
一方シルフィはアリエルの随伴、ナナホシの治療の為とは言え長期滞在が許されている。
彼が魔族か否かを判断する天秤は非常に身勝手なのだ。
『それでも私は会わないといけない!』
ララは気負ってルーデウスに呟いた。無論念話で。
『すまない、ララ、俺もこの格好ではペルギウス様に会っても信用はしてもらえないだろうしね。』
ルーデウスは現在オートマタに宿っている。
直接ペルギウスに謁見できればまだしもアルマンフィあたりを介在した場合まず信じてはもらえまい。
オルステッドがゴリ押しをすれば可能かもしれないが、
前回、アスラ王国からシャリーアに戻る際にこのルートを使用しないのには二つ理由があった。
一つは目的地の「龍神孔」は赤竜山脈の南側、紛争地帯の北端にある。
北端であったらシャリーアから北回りで不可能な工程ではない。
しかし、南側であり、山越えが不可能な以上、行程はべらぼうに長くなる。
では転移の魔法陣を使用したらどうか。
オルステッドコーポレーションの転移魔法陣は世界中の各所に設置されている。
また、過去から彼が使用していた魔法陣もいくつかは健在だ。
しかし、いずれも龍神孔から距離があった。
また、ある程度内密に移動しなければいけないため、いくら同盟関係や協力関係にあると言ってもアルス王国や王竜王国を経由すれば何らかの勘繰りを受けるのは必至だ。
残りはケイオスブレイカーからシーローンに渡り海沿いを北上しながら迂回する行程、現状知りうる行程の中では最も短距離、且つ安全だ。
しかし、これだけならどうしてもケイオスブレイカー経由でなければいけない。という理由にはならない。
このルートを選択しなければいけない理由。それはもう一つにあった。
『ナナホシに伝えたい事がある。時期は分かっていた。でも手段がなかった。』
ん?なんの?
『でも手段も手に入れた。万全』
だそうだ。
今回のメンバーはオルステッド、ララ、レオ、エリナリーゼ、そしてルディだ。
全員ルディの正体は知っている。
ナナホシには正体を告げないといけない。
まだ彼女の待ち人が転移してきていない以上、彼は彼女の数少ない「帰りたい場所」を共有できる仲間だ。
死んだのを知っているかは彼女の生活サイクルからは不明だが、知っていたら多少は気弱にもなっているだろう。
それのみでなく、ララが伝えないといけない事があるという。
当然ケイオスブレイカー内では会話は全て主に筒抜けになるだろう。
しかし、これは考えようによっては好都合だ。
正体を知られていない状態でペルギウスが謁見すると
「こいつ人形なのに中身がラプラスって何者?」と思われるだけだろう。
彼はルーデウスの魔力を測れる数少ない人物なのである。
であれば、ナナホシへのネタバラシのついでに
「なんだ、中身ルーデウスかよ」で済ませてしまった方が安全なのである。
ケイオスブレイカー経由は一石三鳥なのである。
というわけでアルマンフィを召喚した。
「ペルギウス様は魔族はお嫌い・・」
「ラプラス案件です」思い切り被せた。
『致し方ない、通せ』天から声が降りてきた。
ペルギウス様意外とチョロい。
魔力が多いオルステッドとパパと、最近成長著しい私。
エリナリーゼは魔力はさほどではないようだけど、
レオは物理的に重い。
アルマンフィも仮面の下は真っ赤なようだ。
「貴様と言い、貴様の父といい、私を誰だと思っているのだ。」
「父は尊敬すべき友と言っておりましたが、」
(いや、そんな事思ってないって!後で正体明かした時の事を考えて言って!)
三者三様のやり取りを見つつ、オルステッドが口を挟んだ。
「ナナホシは起こせるか?」
(オルステッド様はいつも唐突)
ララは自分の事は差し置いてジト目でオルステッドを見た。
「ナナホシか?予定では明日目覚めるか?」
ペルギウスもイエスマンの僕を除けば話し相手はナナホシくらいなので即答した。
ペルギウスも意外とツンデレである。
「ララが話したいことがあるそうだ。明日に貴様を交えて話をしよう。」
この話は如何でしたか?
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ありきたりだった。予想の範疇
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構成に難があった、こじつけすぎ
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意外と頷けた、検証としては適切
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文章勉強しろ。
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いや、面白かったよ(棒読み)