「バリ!バリポリパリポリポリポリポリ・・・ウグっ!」
「あらあら、ナナホシさん、落ち着いてくださいませ」
「あふ・・ほうも・ゴキュツゴキュツ・って熱ッ!」
エリナリーゼから進められた煎れたてのお茶をあろう事か一気に飲み干しかけて熱さに蒸せるナナホシ。
ルディに治癒魔法をかけてもらっている。
しかしその寸前は意識を失い倒れていた。
すわっ病気再発!と周囲は焦ったものの実際は空腹のあまり倒れたのである。
以前はルディは異世界料理を振る舞っていたのだが彼は今食事はできない。食欲、性欲、睡眠欲を喪失した悟りモードルディにそういったものを要求してはいけない。
そこで登場したのは文字通り「救世主ララ」である。
ルディレシピの中で携行食として愛用していた「ポテトチップス」を持ち込んでいた。絶食中のナナホシの空の胃袋に油っこいポテトチップスが適当かどうかは微妙だがとりあえず彼女は蘇生したのである。
「ほころで(ところで) ふでえが(ルディが) 」
「ナナホシさん、嬉しい気持ちは解りますが食べるのか話すのかどちらかにされたほうがよろしくなくて?」
「そ、そうでした。まずは、ルディ、ララさん。貴重なお話をありがとうございます。」
「おかげ様で秋人に会える可能性が出てきただけで嬉しいです。本当にありがとうございます。」
ナナホシは丁寧な口調でルディとララにお礼を告げた。
「はっ」それに続いて声を上げたのはペルギウスである。
「ナナホシは聞きにくいだろうから代わりに聞いてやる。」
「いつ、其奴は召喚できるのか?その前と同じ十年後か?」
秋人と再会できるのは嬉しい。
でも、人間は欲張りなもので会えると決まれば今度はいつ会えるかが気になるのだ。
ただそこまでルディ達に迫るのは少し気が引けた。
なのでペルギウスが代わりに聞いてやったまでのようである。
「本当はすぐにでも呼べるかもしれない。」
ララの答えは意外なものだった上に仮定である。
「え?!じゃあ・・・」
ナナホシは予想外に速い可能性に思わず身を乗り出した。
「でも、今の状態でアキトを呼ぶど間違いなくパパはいなくなっちゃう。」
「え?」反応したのは、その当人ルディだった。
話を要約するとこうだ。
ルディは確かにアキトを召喚することはできる。
但しララとルディのような血縁関係や所謂心のつながりなどというものがあるわけではない。
なのでナナホシのスクロールを使ってもやはり魔力消費量は多くなってしまう。
転移事故のような大量の魔力が使用されるわけではない
のだがほぼルディの魔力は枯渇する。
普通はそれでも、魔力はいつかは回復する。
オルステッドでさえ、微量ながら回復するのだ。
しかしルディは既に生命体ではない。
自身を魔石に込めた魔力の塊である。
それが自然回復することはない。
このことを当のルディすら完全に失念していた。
「それはつまり、秋人さんを召喚すると俺は力を使い果たして消滅するということかい?」
まあ、それならいい。元々ヒトガミの狙いをオルステッドに伝えることが使命だ。それは既に果たしている。
「今のままならそうなっちゃう。でも、パパの話を聞いて、まだやるべき、調べるべき事があると思ったの。」
それが今回の旅の目的か。
ラプラスが残したロステリーナの利用方法、価値を調べる。
可能ならロステリーナの生死を確認する。
ルディに魔力を充電できる方法があるなら彼は消滅はしない。
加えて、他人に魔力を受け渡す方があるならそれはオルステッドにも通用する。
今ここにいる者達全員が今回の目的を把握した。
「オルステッド、私も行きたい!」
当然のようにナナホシが反応した。
確かに彼女の知識は他のものとは別のベクトルに尖る。
異世界で真面目に勉強していた彼女の知識はルディのそれよりは優秀だ。
しかし、迷宮はそれこそ魔力の吹き溜まり。
魔力を持たず耐性のない彼女の安全は保証しかねる。
「ナナホシ、アキトの召喚の時には立ち会ってもらうから。だから今回は私達に任せて。」
ララの説得にナナホシは渋々了解した。
そしてララ達は目的地に足を進めたのである。
龍鳴山の南、龍神孔である。
この話は如何でしたか?
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ありきたりだった。予想の範疇
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構成に難があった、こじつけすぎ
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意外と頷けた、検証としては適切
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文章勉強しろ。
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いや、面白かったよ(棒読み)