ルディ転生~魔導人形は人神打倒の夢を見るか   作:迷宮の迷子

20 / 22
お気づきだろうか。今までの間、一切戦闘描写がないことを。 


記憶にある場所

「龍神孔」

今から約200年前に99代目龍神ウルベンにて攻略された迷宮である。

 

説話や昔話ではその階層は2500にも至り、迷宮から龍鳴山の山頂まで到達が可能、山頂に開く穴から赤竜を撃ち落とし

主の糧となる。

 

三大迷宮としてはアクセスにさほど難があるわけではない。

それでも尚三大と数えられるのは迷宮自体の難易度だ。

迷宮といいながら各層の部屋は一つのみ。

すべて転移魔法陣によって移動するしかなく、部屋の中の敵を行動不能にしない限り魔法陣は現れず、部屋三つまでは魔法陣は一つだが、それ以降の部屋の魔法陣はすべて三択、うち2つはトラップでランダムに飛ばされる。

且つランダムは決して運良く行ったことない部屋に飛ばされる事はない。運が悪いとその序盤をひたすら廻ることになる。その為2500層等という噂が立つのだ。

 

前衛をレオとし、その直後をエリナリーゼ、ルディ、後衛をララ、背後をオルステッドに任せる。

パーティメンバーとしては文句なしなのだが、オルステッド、ルディは可能な限り魔力を消費させたくはない。

その為基本戦術はまずはレオの咆哮で雑魚を沈黙させ、動けるものをエリナリーゼとレオが蹴散らし、ララが泥沼に沈め、そのまま凍結して進む。

この戦略は誤ってランダムで飛ばされると床に前駆逐したエネミーが冬眠しているため敵の数がふえるのだが、転移魔法陣のオーソリティが多くいるこのパーティではまず踏み間違いはない。

結果として2500と言われた階層は実際には250くらいだった。

それでも敵のレベルは低くは無く普通のパーティでは走破は困難なのだが、そこは一人がS級、それ以外は超S,最終兵器はURクラスである。

まあ、一度攻略済みだからね。

 

「本当は、懐かしい場所なのでしょうけど。」

 

「正直思い出せませんわ。」

エリナリーゼは自らが閉じ込められていた結晶の破片を見つめながら呟いた。

この部屋に魔法陣は一つしかない。

我々が進んできた道へ続くものだけだ。

 

「ん?これは?」

今回のお話で幾多の名推理をしているララが何かを見つけた。

 

床にある模様がある。

三角形だ。

「パパが見てきた記憶に思い当たるフシはない?」

 

「う〜ん、見てきたのは断片だからなあ。」

でも、ラプラスはオルステッドの為にロステリーナをここに隠したのは事実だ。

「ベタなんですが。角に立ってみましょうか。」

断片にここのクリア方法がなかった限りやれることはやっておこう。

 

結晶の側の角にエリナリーゼを、残りの二点をルディとオルステッドに立ってもらった。

 

(やはり、違うのかな。)名探偵ララの推理が外れたかと皆が思った刹那、周囲が暗転し、一瞬全員の視界が遮られた。

(え?転移事件?!)ルディはそう感じた。

 

結論から言えば正解だった。

オルステッド、ラプラスクラスの魔力が二人いて且つロステリーナ本人、その上で所定の位置に立つと転移が発動する。

物理的に魔法陣を残すと運悪く発見されてしまうかもしれない。

ロステリーナとヒトガミという可能性もある。

でもヒトガミ一人では発動させられない。

ウルベン+ペルギウスとロステリーナもあり得た。

しかし、残念ながらウルベンは歴代龍神で最も魔力が低い。

ペルギウスも実態は魔力総量でルディに劣っている。

本来なら自分より魔力が多いものを転移するのは困難なのだが抵抗されなければ運べる。これはペルギウスの弁だ。

実際オルステッドも彼にケイオスブレイカーに転移させてもらっているのだから。

ルディは心の中で、エリナリーゼ=ロステリーナであると確信した。

 

飛ばされたのは山の中腹である。

と言っても、草木が茂るレベルではない。龍鳴山は世界最高峰だ。周りは岩ばかりである。

ルディは記憶の欠片の中でこの景色を見ている。

記憶にある水飲み場のような設備

「あ・・ぁ・・」エリナリーゼはある場所に立ち尽くし嗚咽を漏らしていた。

彼女が立ち尽くしている場所にその記憶にあった設備、無論風化しているが岩でできていることからその面影を残すものが確かにあった。

 

「ラプラス・・・様」

エリナリーゼは確かにロステリーナだった。

(思い出した、ラプラス様、サレヤクト・・)

 

ルディがエリナリーゼに気を取られている間。

ララとオルステッドの視線は別方向にあった。

その視線の先には、建造物が確かにあった。

「オルステッド様・・・」

「うむ、ラプラスがここに住んでいたのは5千年前だ。建物が残っているはずがない。」

しかも、人が住んでいる気配がする。

そして建物の扉がゆっくりと開いた。

中から出てきた者は全身が銀の鱗に覆われていた。

翼はない、表情は鱗の為にわかりにくい。しかし眼光だけは鋭い。

その鋭さはガルのような狂気も、シャンドルのような鷹揚さも、レイダのような達観さもない。まさに中庸。

鋭く中庸、それは先程挙げた者たちとは一線を画す。

真の達人の目だった。

 

「ようこそお越しくださいました。御子様」

「いや、違いますね。よくぞここまで来た。オルステッドよ」

「我は貴様の兄の片割れ、技神ラプラス」

 




独自解釈 緑と銀の魔龍王ラプラスは緑の魔神と銀の鱗の技神に分離した。
転移に関しては完全に捏造、但し目についたり最悪蹴破られたりして発見されるものではワンチャン別の人間に荒される可能性がある。なので魔力量選手権ランカーの龍神やラプラス並の魔力量と且つロステリーナが揃っていないと起き得ないトリガーとして成立させました。
話がうまく続かないときはララやルディのチート特性で逃げ切ります。
技神を探すのは話を続ける未来が作れないので、もう待っていてもらおう。龍は長寿だしとしました。

この話は如何でしたか?

  • ありきたりだった。予想の範疇
  • 構成に難があった、こじつけすぎ
  • 意外と頷けた、検証としては適切
  • 文章勉強しろ。
  • いや、面白かったよ(棒読み)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。