とある魔術の禁書目録外伝IF〜とあるフレンダの救済計画〜 作:死徒
若干ギャグっぽくなってしまいました。
〜街中〜
暗部組織スクールの下部組織の男達に拉致されそうになっていた”佐天涙子”を嘗てサバ缶料理をご馳走になった恩を返すという名のもとに救出したフレンダ。
助けたからにはまたサバ缶料理をご馳走してもらうという図々しさを見せ、佐天は苦笑しながらもそれを了承。
二人は仲良く佐天の家である女子寮へと歩き出す。
そこへスクールのスナイパー…弓箭猟虎が現れ、遠距離からフレンダを狙う。
「フフッ…仲良く歩いちゃって…こっちは貴女方のせいで誘いを断る羽目になったというのに…良い気なものですねぇ…イチャイチャしやがってこの金髪リア充…先ずはその左肩…撃ち抜いてあげますよ」
ニヤリと不気味な笑みを浮かべて自身の獲物…左手首の服の下に仕込んだエアライフルをフレンダに向ける。
しかし…
「遠距離からコソコソと無防備の相手を狙うとは…スナイパーとはいえ姑息で陰湿な女だ」
「!?」
突然背後から声が聞こえ、弓箭は直ぐさま背後を振り返る。
するとそこには暗部組織・暁のトビの姿をしたオビトが佇んでいた。
弓箭は突如現れたオビトに焦りの表情を隠せず、動揺し、硬直する。
そんな弓箭の隙を見逃さず訳もなく、オビトは超速で近づくと彼女の首を掴む。
「ぐうっ!?」
「この人混みでは何かと面倒だ…神威」
「!?」
そして神威の吸い込みで弓箭を時空間へと飛ばすとその直後、自身も神威で時空間へと向かうのだった。
ー
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〜神威時空間内〜
「ゴホッゴホッ……だ、誰ですか貴方は!? それに此処は!?」
咳き込み、息を整えると弓箭は周囲を見渡し、現れたオビトに問う。
「さあな?」
「くっ!」
オビトが話す気が無いと悟ると弓箭は近距離用である右手首のエアライフルで彼を狙撃する。
しかし、それはオビトに容易く回避されてしまう。
「ほう、空気を圧縮したガス弾による射撃か。 面白いものを使う」
「貴方が何者かは知りませんが初見でそれを見破ったのは見事です。 ですが、貴方はさっさと死んで下さい! わたくしは早くあの場に戻ってあの金髪リア充を殺さなければいけないんですから!」
「それは出来ん話だな…俺は死ぬつもりはないし、あの女もお前に殺させる気はない」
「…成る程…そういうことですかぁ…フフッ…あの金髪リア充…そっちの方面でもリア充だったんですねぇ…」
何を勘違いしたのか弓箭は肩を震わせると目のハイライトが消え、不気味な笑みが濃くなる。
「フフッ…貴方を殺せばどうなるのか…見たくなってきちゃいましたよ!」
「…何を貴様が勘違いしてるのかは知らんが貴様如きに俺は殺せん、無駄なことはやめておけ」
「その上からの物言い…ムカつきますねぇ…ジワジワと嬲り殺しにしてあげますよ」
弓箭はニヤリと口元を歪めるとオビトに右手首のエアライフルを向け、連続で狙撃する。
「フン」
それをオビトは鼻で笑うと懐からクナイを取り出し、ガス弾全てを弾き飛ばした。
「!…やりますね」
「貴様と俺とでは実力差が有りすぎる。 もう一度言う…無駄なことはやめておけ」
「…本当に偉そうに上から物を言ってくれますね…絶対に殺して差し上げますよ」
「やれやれ…己と相手の実力差も分からんとはな。 貴様のような砂利を甚振り楽しむような趣味は無いのだが…少々痛い目に合ってもらうぞ?」
「!?」
急速に自身に迫るオビトに弓箭は右手首から再びガス弾を連射する。
「馬鹿の一つ覚えだな…そんなものが当たると思っているのか? はぁ!」
「ぐうっ!?」
向かってくるガス弾をオビトはクナイで弾き、時には避け、弓箭に接近するとその勢いのままクナイで彼女の両手首に仕込まれたエアライフルを破壊し、彼女を蹴り飛ばす。
蹴られた弓箭は吹き飛びながら地面を転がっていく。
「足にチャクラを込めた状態でそれなりの威力で蹴った、かなりのダメージだろう?」
「こ、こんなもので…わたくしに勝ったつもりですか? ず、随分と甘いですね!」
ヨロヨロと立ち上がる弓箭だが、側から見ても立っているのが精一杯といった状態だった。
「虚勢はやめておけ。 今のをまともに受けて立ったのは褒めてやるが、銃は壊れ、貴様自身は立っているのがやっとの状態…違うか?」
「…それがどうしたというんですか? わたくしはこの命尽きるまで戦い、貴方を殺す為に最善を尽くす…ただそれだけです!」
「大した忠義心だが貴様の所属先…スクールのリーダーであるあの男は命尽きるまで戦う貴様を…単なる替えのきく捨て駒としか思っていないのではないか?」
「!? そ、そんなことは…」
「無いとは言い切れんだろう?」
「……」
思い当たる節があるのか弓箭は押し黙る。
「弓箭猟虎。 スクールを抜け、俺の組織…暁へ来る気はないか?」
「!? な、何を言って……」
オビトの提案に弓箭は驚愕のあまり目を見開く。
「貴様のその射撃や隠密のスキルは目を見張るものがある。 正直初見では対処の難しいものだろう」
「…貴方には全く通用しませんでしたけどね…」
「俺は事前に貴様の情報を知っていたからな。 情報さえあればいくらでも対処は可能だ。 その上で俺が貴様を神威でこの時空間へと飛ばした時点で俺の勝ちは決まっていた」
「…貴方と対峙した時点でわたくしの負けだったという訳ですね…」
「そう悲観するな。 俺は貴様の力を買っている…簡単に言えば貴様を必要としているんだ」
「!? わ、わたくしが貴方に必要とされている////…」
オビトに必要とされていると言われ、弓箭は顔を赤らめる。
「俺は第二位…垣根提督のように貴様を捨て駒になどする気はない。 貴様が危機に陥れば必ず救い出し、守り切る…何があろうとな」
「そ、そ、そんなことをめ、面と向かってい、言われたら…は、は、恥ずかしい…です////」
オビト本人は弓箭対し恋愛感情は無く、そのように言っている自覚も無いのだが、捉え方によっては告白のようにも聞こえる彼の発言。
案の定ボッチで勿論今まで恋愛などしたことも無い弓箭はその発言で…あっさりと落ちた…
「わ、分かりました! わ、わたくし弓箭猟虎はあ、貴方様の元に行きます////! ふ、不束者ですが…こ、これからよろしくお願いしましゅ!!」
「ふ、不束者って…スクールから暁へ移動するってだけなんだけど…」
先程の仕事モードは何処へやら、素の状態となった弓箭は顔をこれでもかと赤く染め上げ、最後に至っては噛んでしまう始末…
そんな弓箭に圧倒されたオビトはマダラ口調を忘れ、思わず普通に話してしまっていた。
その後神威空間ということもあり、仮面を外し、弓箭に自らの正体を明かしたオビト。
その素顔を前に更にメロメロとなった弓箭は「フフッ…わたくしの愛しのオビトさん! 素顔もとっても素敵なんですねぇ////!!」と更に暴走。
オビトはそんな彼女を宥めるのに相当苦労することとなる…
こうして暁の一員に元スクールのスナイパー弓箭狩猟が現在ロシアで別行動を取っている布束砥信に続く二人目のメンバーとして加わったのであった。
という訳で猟虎ちゃんが暁に入りました。
スクールを抜けたのがバレたら粛清されるので暫くは神威空間で生活することとなります。
ちなみに彼女は「この時空間という場所はオビトさんの世界…オビトさんがわたくしを死なせないよう守ってくれているのがとても伝わってきます//// 大好きです////」とその生活を滅茶苦茶幸せそうに過ごしています。
…ヤンデレボッチ猟虎ちゃん…恐ろしい娘…
最後にチラッと書いてましたが、布束さんは現在別件でロシアにいます。
一応オビトとは舞台裏でモニターや通信でちょくちょくやりとりはしていますが、第三次世界大戦編まではしばらく登場しない予定なのでご了承下さい。