とある魔術の禁書目録外伝IF〜とあるフレンダの救済計画〜   作:死徒

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短いですが、奇跡の再会の話です。


再会

 

〜学生寮・佐天涙子の部屋〜

 

「フレンダさん…来ないな…どうしたんだろ?…」

 

一緒にサバ缶パーティをするといっていたのにいつまで経っても来ないフレンダに佐天は不審がる。

 

時刻は既に23時を過ぎ、日付が変わろうとしていた…

 

「(私が拐われてフレンダさんに助けて貰ったあの日…前みたいにフレンダさんにサバ缶料理を振る舞って、彼女が帰った後、お風呂に入って私は眠った…でもその時に見た夢…フレンダさんが長い髪をした長身の女性に…御坂さんが放つ超電磁砲みたいなもので真っ二つにされて殺されるっていう現実離れしたものなのに…何だか本当に起きてしまいそうなくらいその夢は生々しかった…まさかあれが現実に起きたの!?……ということはフレンダさんはもう……)」

 

その光景を思い出し、最悪な結末を予想する佐天。

 

そんな時、不意にインターフォンが鳴り響く。

 

「!?」

 

それを聞いた佐天は立ち上がるとテーブルに足をぶつけながらも無我夢中で玄関に向かい、鍵を開けドアを開ける。

 

そこには…

 

「ニ、ニヒヒ…佐天…遅くなってごめん」

 

バツが悪そうに身を屈め、ベレー帽を取り、苦笑しながら佐天に謝るフレンダの姿がそこにあった。

 

「も、もう! 遅いですよ!…料理冷めちゃったし…し、心配…したん…ですから…」

 

「本当にごめん…こっちもちょっと色々あった訳よ…」

 

「良いですよ許します。 遅くなっても来てくれたんですから! さあ入って下さい。 たくさん作りましたから! 今日はオールナイトです!」

 

「オ、オールナイトォ!?…私疲れてるんだけd!?…」

 

「……」

 

「ま、まあ今回は遅れた私が悪い訳だし、仕方ないから最後まで付き合ってあげるって訳よ!」

 

暗部抗争での数日に渡る戦闘、そしてスクールによる拉致、その構成員の心理定規による精神干渉、裏切りにより麦野から殺されかける、その後のオビトからの救出と彼の正体、更には恋敵…弓箭猟虎との死闘など様々な要因により疲労困憊のフレンダ。

 

正直気を抜いたら今にも疲労による眠気で倒れそうなものの、涙目で見つめてくる佐天にバツが悪くなったフレンダは半ばヤケクソ気味にそう言い放つ。

 

「あっ! なら良かったです! 今日は寝かせませんからねぇ〜!」

 

涙目から一転、佐天は普段のテンションとニヤケ顔に戻った。

 

その瞬間、フレンダは自身の判断を間違ったことを瞬時に悟る。

 

「うっ!? ま、まさか…さっきの嘘泣き!? そ、それズルくない!?」

 

「騙されるフレンダさんが悪いんですよ。 良いから早く入って下さい、お腹も空いてるでしょ?」

 

「そんなことないわk [グゥーー!]……////」

 

虚勢を張ろうとしたフレンダだったが、身体は正直なもので不意にお腹が鳴ってしまう…

 

その瞬間フレンダの顔は真っ赤に染まった。

 

「どうなんですか?」

 

「う、うぅ〜……お腹減った…結局、朝から何も食べてないって訳よ…」

 

「なら最初から強がらずにそう言って下さい。 さっ、早く入る!」

 

「う、うん…お邪魔します…」

 

本来の歴史ならば約束の後、再会することの無かったフレンダと佐天…

 

しかしオビトの介入によってフレンダの死の運命は変わり、こうして奇跡の再会は果たされた。

 

その後、風紀委員(ジャッジメント)として夜間の巡回の為に自室への帰り際に佐天の部屋を訪れた彼女の親友”初春飾利”も交えて朝まで賑やかなサバ缶パーティと相なったのであった。

 

ちなみに眠気が限界を超えていたフレンダはお風呂を佐天の家で済ませていたこともあり、隠れ家である神威空間に戻るや否や直ぐさま気を失うようにして爆睡、神威空間もう一人の同居人である猟虎はそんな彼女に文句を言いながらも布団を掛けてあげるなど何だかんだ優しい一面を見せていた。

 

何より眠るフレンダを見る猟虎の表情は…まるで”妹を見る姉のような慈愛に満ちた表情”であった。

 

この二人、ケンカばかりするものの意外と相性は良いのかもしれない。

 

「むにゃむにゃ…オビトー 結局、アンタのこと…大好きって訳よー…」

 

「…フッ…フフフ…やっぱりこの女…ぶっ殺したいですねぇ…」

 

…やっぱり相性最悪なのかもしれない…





という訳で無事フレンダと佐天さんは再会出来ました。

時系列的には「脅迫」の前となるのですが、私がこのエピソードを忘れてしまっていたので後の投稿となってしまい申し訳ありません。

しかも短いという…

後で話の順番を変えるかもしれませんのでご了承を。

今回の話の流れを軽く説明する形になりますが、フレンダが佐天さんのうちに行くのがこんなに遅くなったのは暗部抗争のゴタゴタとその後の神威空間でのオビトの説明、その後の猟虎ちゃんとの激闘によるものが原因で、猟虎ちゃんとの死闘後にお互い皮肉と暴言を吐きながらも内心では認め合ったことで名前を呼ぶようになり、一件落着。

したものの、何かを忘れていることを思い出したフレンダが必死に考えを巡らせた結果、それが佐天さんとの約束だったことに気付き、直ぐさまオビトに連絡。

まだ命を狙われる可能性もあったものの、垣根提督は一方通行に敗北、麦野も自身が戦闘不能にしたことでカエル顔の病院送りになっている為、危険性が少ないと判断を下したオビトによってフレンダは一時的に神威空間から出たという形にしています。

私にはこれ以上再現出来なかったので、後は読書様の想像にお任せいたします。

次回もよろしくお願いします!
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