とある魔術の禁書目録外伝IF〜とあるフレンダの救済計画〜   作:死徒

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不定期での更新となると思いますのでご了承下さい。


フレンダ=セイヴェルン

 

「という訳で結局サバ缶が最高な訳よ!」

 

どうしてこうなった?

 

「ん? ちょっとうちは聞いてるの!?」

 

「あ、ああ、聞いている。 サバ缶はどんな食べ物よりも美味いということだろう?」

 

「な〜んだ! ちゃんと聞いてるんじゃない! そう! サバ缶はこの世の食べ物の中で一番美味しいって訳よ!」

 

俺はこの子…フレンダ=セイヴェルンを救う為にこのとあるの世界に転生した訳なんだが…気付いたら原作主人公の上条当麻の隣の部屋で彼や彼の友達の一人である”土御門元春”と多少の交流という名の雑談を終え、一人で食材の買い出しにきた所、缶詰売り場にてサバ缶を見つけ手に取り、フレンダはサバ缶が好きだったなと思い感傷に浸っていると、その彼女とバッタリまさかの遭遇、俺がサバ缶を持っているのを見たフレンダが「おっ! サバ缶を持ってるってことはアンタもサバ缶が好きって訳ね! サバ缶が好きな奴に悪い奴はいないって訳よ!」と急にフレンドリーに話しかけられ、互いに名乗り、買い出しを済ませた後に帰路につく道を歩くという…ようは今に至るという訳だ。

 

ちなみに俺は以前の名を忘れてしまったこともあり、この世界では”うちはオビト”を名乗っている。

 

「というかセイヴェルン」

 

「何? どうしたの? というかさっきも言ったけど、私あまりファミリーネームで呼ばれるの好きじゃないから名前で呼んで欲しい訳なんだけど?」

 

「! ああ、ごめん…それでフレンダ、君はいつまで着いてくる気だ? 俺の家は学生寮…女の子は許可が無ければ基本的に入れないぞ?」

 

「やっと名前で呼んでくれたわね! ありゃ〜 でもそこん所は大丈夫! 学生寮だろうと監視カメラを欺いて入るのなんて楽勝な訳よ! 結局、普段からそういうのやってるからその賜物って訳よ!」

 

それただの住居侵入じゃね?

 

しかも普段からやってるって最早犯罪者の発言だし…

 

まあ、彼女暗部だしな…

 

一般人からしたら犯罪者みたいなもんか

 

「そういう問題か?…てか、何の為にうちに来る気なんだ?」

 

「えっ? うちはにサバ缶料理食べさせてもらう為?」

 

「何で疑問で返すんだ? サバ缶料理って…俺は大したものは作れないぞ?」

 

「食べさせてもらえるだけ有難いわ! 正直言うと今日はむg……ゴホン!…友達皆がちょっと用事あって私は暇な訳よ! だから同じく暇を持て余してそうなうちはに絡んであげようと思った訳! 結局、私は優しいって訳よ!」

 

優しいって…発言からして料理作らせられるの俺なんだけど?

 

というか今麦野って言いかけたな?

 

原作やアニメ知識で知ってたが、相変わらず暗部の癖に口が軽いというか何というか…

 

まあそれが彼女の良さとも言えるし、裏を返せば暗部向きでは無いということなんだが…

 

流れ的に今回はフレンダ無しでも充分な任務で他のアイテムメンバーは任務へ向かい、彼女は留守番か自由行動を許されて外出してるって感じか?

 

「暇を持て余しているのは否定出来ないが…仕方ない…何度も言うが料理の腕は期待するなよ? 後、言ったからには絶対に監視カメラに映るなよ?」

 

「分かってるって訳よ!」

 

 

「えっ!? 何コレ! 凄く美味しい! うちは! これどうやって作ったの!?」

 

「どうって…ただ単にサバ缶に粗挽き胡椒とチーズ入れてオーブンで焼いただけだぞ?」

 

「そ、そんな簡単にサバ缶を美味く食べる方法があったなんて…今まで気付かなかった自分自身が嫌になるって訳よ…」

 

どんよりと暗い表情をして涙まで浮かべるフレンダに俺は苦笑する。

 

「そ、そんなに落ち込むことか?」

 

「当たり前よ! こんな美味しいサバ缶の食べ方を知らなかったなんて…私は今までの人生を棒に振ってきたって訳なのよ!」

 

「わ、分かった! 分かったからそんなに暴れるな!」

 

暴走するフレンダを俺は宥める。

 

いくらサバ缶が好きとはいえ此処まで暴走するとは…

 

フレンダ…恐ろしい娘…

 

「むぅ〜! うちは!」

 

「ど、どうした?」

 

「アンタの作れるサバ缶料理…今日はサバ缶の在庫があるだけ全部作ってもらうから覚悟しておいて! 結局、これは命令って訳よ!」

 

何て理不尽な…

 

自分が知らない食べ方を俺が知っていたからか?

 

まあ料理自体は嫌いではないし、こんな感じでフレンダと初対面から仲良くなれたのは嬉しい誤算ではあるから良しとするか…

 

「分かったよ。 俺の知っている限りでならある程度のものなら作ろう」

 

「やったー! 早速作って作って! こんな美少女に言われたらうちはのテンションも上がるって訳よ!」

 

「自分で言うことか? まっ、君が美少女であることは認めるが…」

 

「ニヒヒ!」

 

小悪魔の笑みを浮かべてこちらを見るフレンダに俺は肩をすくめる。

 

滅茶苦茶期待しているみたいだが、俺はそんなに美味いものはあまり作れないとさっきも言っただろう?

 

何か…彼女の期待を裏切ったら俺…爆破されたりしないよな?

 

俺は不安を覚えながらキッチンへと向かうのだった。

 

 

「う〜ん! コレもコレも! 全部美味しい! うちはは料理上手って訳よ!」

 

結果として俺の作ったサバ缶料理はフレンダの口に合ったらしく、彼女は満面の笑みを浮かべていた。

 

この様子だと俺が爆破されることはなさそうだな。

 

「口にあったようで良かった」

 

俺が返事を返していると、不意にフレンダのスマホから音が鳴った。

 

「あっ! ごめん、ちょっと出るね!」

 

フレンダはスマホを手に取ると廊下へと姿を消す。

 

そして、電話を終えると再びリビングに姿を現した。

 

「ごめんうちは! 一緒に住んでる友達が帰ってきたみたいだからそろそろ帰るね!」

 

「ああ、分かった。 料理持っていくか?」

 

「えっ? 流石に悪いんじゃ…」

 

「何を今更…君が作れと言うから作ったんだ。 俺も一人でこの量は食いきれない」

 

「なら有難くもらっていくって訳よ!」

 

「なら少し待っててくれ」

 

フレンダの了承を得ると俺は作った料理を予備の容器へと詰め、輪ゴムを掛け、それを二重にした白いビニール袋へと入れ、フレンダに手渡す。

 

「ほら。 傾けると漏れるかもしれないから傾けないようにな?」

 

「オッケー! あっ!うちは。 アンタも電話持ってる?」

 

「ああ」

 

俺はポケットからスマホを取り出す。

 

「連絡先教えなさい! 機会があればまたアンタの料理食べにきてあげるから!」

 

「分かったよ」

 

俺達は互いの連絡先を交換し合った。

 

「これで良し! ニヒヒ! それじゃまたねー!」

 

「ああ、またな」

 

そう言うとフレンダは軽快な身のこなしでその場を後にするのだった。

 

てか、あれだと絶対に容器傾いてるだろ…

 

多少なら大丈夫だろうけどな

 

しっかし嵐のように現れて嵐のように去っていったな…

 

でも実際にフレンダに会って色々話して思ったことはやはり彼女を死なせたく無いということだ。

 

今は高校一年の春休み…フレンダが死ぬのは服装から見て衣替えの後…二年の秋から冬にかけての期間…正確には学園都市の独立記念日に起きた暗部抗争だ。

 

フレンダを救うには学園都市第二位がリーダーの暗部組織…スクールから彼女が拉致されるのを防ぐか、麦野から粛清される際に介入し、麦野を撃破してフレンダを助ける…こんな感じだろう。

 

その為には…

 

「俺も今のうちに暗部組織を作っておいた方が都合が良いか?」

 

ふと声を漏らすと俺は考えを巡らせるのだった。

 

暗部組織を作る。

 

その為にはまず学園都市の頂点に立つ”あの男”と交渉することが先決だろう

 

”アレイスター=クロウリー”と…

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