とある魔術の禁書目録外伝IF〜とあるフレンダの救済計画〜 作:死徒
何だか上手く表現出来ず申し訳ありません。
〜翌日・朝〜
「ねえ! 見て見て! 色んなメッセが来てるよ!」
フレンダが自身のスマホを俺達に見せてくる。
そこにはまるで掲示板のようにびっしりと様々なコメントが書き込まれていた。
友達千人恐るべし…
「ほんとだ…こんなに沢山書かれてんの初めて見た」
「わ、わたくしもです……というかわたくし…ボッチなのでこんなやり取りしたことすらありませんでした……」
あまりの返信の多さに圧倒される俺と猟虎。
猟虎に至っては自身のボッチを再認識させられたようで、あからさまに暗い影を落としていた…
…ごめん猟虎、掛ける言葉が見当たらない…
「? フレンダお姉ちゃん、コレどうしたの?」
そんな中、昨日眠っていて状況がいまいち掴めていないフレメアが首を傾ける。
「あっ! フレメアは昨日寝ちゃったから話の流れ分かんないかー…簡単に説明するとちょっと人捜しをしててね、FUKIDASHIの友達にメッセ送ったらこんなに目撃情報が入ったって訳よ」
「ふ〜ん、大体わかったにゃあ」
姉であるフレンダから軽く説明され、フレメアは理解したのか頷く。
「ガセ情報もあるかもしんないけど、これだけメッセ来てたらどれかは確実に本物って訳よ!」
「その可能性は高いな。 ありがとうフレンダ」
「ニヒヒ!」
礼を言う俺にフレンダは満面の笑みを見せる。
「後はこの情報からある程度アックアの居そうな場所の目星を付けて、猟虎の嗅覚で詰めに入れば…奴を見つけ出すことが出来る筈だ。 良し、行くか?」
「オッケー!」
「……」
俺の呼びかけにフレンダはグーサインを出して直ぐに返事をするが、猟虎は先程のを引きずったままなのか俯いたまま固まっていた。
「猟虎?」
「!? ふぁ、ふぁい!?」
いつまで経ってもそのままな為、心配になった俺は固まる猟虎の右肩をトントンと叩く。
すると猟虎はビクッと震え、噛みながらも返答した。
「だ、大丈夫か? 今からアックアを捜しに行くって言ったんだけど?」
「だ、大丈夫です! ご心配には及びません! 行きます! 絶対に行きますとも!!」
「わ、分かった…」
凄まじい剣幕で詰め寄る猟虎に俺はちょっと引きながらも何とか言葉を搾り出す…
「私も行きたいにゃあ!」
不意に自分も行きたいと言うフレメアだが…
「「「フレメア(ちゃん)は駄目(だ)(です)!」」」
「えぇ〜!? なんでー!?」
当然の如く俺、フレンダ、猟虎に止められた。
全員が思いっきり見事にハモってたな。
それに対しフレメアは非難の声を上げる。
「今回の人捜しは危険を伴うんだ…フレメアは危ないから連れていけない…本当ならフレンダと猟虎も待機させたいくらいなんだけどな…」
「「絶対行(く)(きます)から! オビト(さん)に拒否権は(ない)(ありません)からね!」」
「…で、ですよね……」
フレンダと猟虎に睨まれ、俺は冷や汗を掻きながらそう答えるしか無かった…
何故か俺の防御力がガクッと下がったような気がした…
「ってな訳で、アンタは此処で留守番! 分かった?」
「むぅ〜…」
フレンダから釘を刺され、フレメアは不満気に頬を膨らませる。
「そう膨れるなって。 影分身の術」
俺は印を結ぶと次の瞬間、煙と共に俺の分身が一体姿を現した。
「分身体を置いていくから今日は好きなだけ遊んでもらえ」
「! 好きなだけ!? 分かったにゃあ!」
目を輝かせ、拳を握り締めるフレメア。
「フ、フレメア…お、お手柔らかにな?…」
そんなフレメアに圧倒される分身体。
てか、ジト目でこっち睨むな…
大丈夫だ分身体、俺はそんなお前を応援してる。
と、滝壺さん的なことを思っていたらそれを察したのか分身体に無言でケツを蹴られた…
解せぬ…
ー
ー
ー
〜学園都市・市街地〜
分身体にフレメアの面倒を任せた俺達は街に繰り出し、アックアの捜索を開始していた。
ちなみに日中での捜索、しかも市街地で目立つということもあり、流石に暗部の姿は出来ず全員が私服を着ている。
まあ暗部としての姿がめちゃくちゃ奇抜なのは俺くらいなもので、フレンダと猟虎の場合は普段の服の上にナルトの暁の構成員達が着ている胸部に赤い雲のマークの付いた例の黒い外套を着用しているだけなのだが。
「うーん…FUKIDASHIのメッセによるとこの辺で見かけたって話なんだけど」
「まあ、そんなに簡単には見つからないだろ? 猟虎の方はどうだ?」
「クンクン……近くにこの匂いの人物は居ませんね…申し訳ありません…」
「気にしなくても大丈夫だよ。 一筋縄に行く相手じゃないんだ、気長に捜すしかないって。 さて次の場所へ行こう」
「うん!」
「はい!」
〜学園都市・ファミレス〜
あれから長時間捜したものの、中々アックアを捕捉することが出来ず、俺達は休憩の為、ファミレスに寄っていた。
「ふぅー…結局、全然見つからない訳よ…」
オレンジジュースを飲んで一息つくと疲れた表情でフレンダがボヤく。
「…わたくしの嗅覚にも全く反応がありません…やっぱりアックアは認識を阻害するような系統の魔術を使っているのでしょうか?」
それに猟虎も同意し、俺に問い掛けてくる。
「その可能性が高いかもしれないな…色んな場所に放っている俺の分身からも捕捉したって連絡が入っていない」
アックアも日中の学園都市で大っぴらに行動する気が無いのかフレンダのFUKIDASHIからも全くと言って良い程、奴を見かけたという情報が入って来なかった。
やはり暗くなってからが本番か…
「ゲッ!?」
考えを巡らせていると、突然フレンダが変な声を漏らす。
「ん? どうしたフレンダ?…あっ!」
フレンダの視線の先を見たら、彼女が引き攣っていた訳が分かった。
何故ならそこには御坂美琴、白井黒子、佐天涙子、初春飾利の…所謂レールガンの主要メンバーが居たからだ。
「? オビトさんもフレンダさんもどうしたんですか?」
彼女達のことを知らない猟虎は首を傾げる。
「あっ! フレンダさんじゃないですか! こんなところで会うなんて奇遇ですね!」
「あの時はフレンダさん、疲れてたのに佐天さんのテンションに朝まで付き合わせてしまってごめんなさい」
向こうもこちらに気付いたらしく、フレンダと友達関係にある佐天と初春がフレンダに声を掛けてくる。
その光景にフレンダと面識がある御坂と白井は目を丸くしていた。
「る、涙子、ほ、ほんとに奇遇だよね! か、飾利、気にしなくて良いって訳よ! あの時は遅れた私が悪かったんだしさ!」
それに対し、フレンダはヘラヘラ笑いながら返答するが、過去に戦闘した御坂や以前別のファミレスで激しく口論をした白井が居ることもあり、彼女の口元は動揺により引き攣ったままだった。
というか佐天と初春のこと下の名前で呼んでるんだな。
相変わらず仲良くなるの早いなー。
「と、こ、ろ、でぇー、そこに居るのフレンダさんの彼氏さんですか?」
「んなっ!? ち、違うから! オビトは彼氏じゃない訳よ////!」
「へぇ〜、ふぅ〜ん、そうなんですねー」
「そ、そうなのよ! オビトは友達だから!」
「成る程成る程〜、ならそこの女性がそのオビトさんの彼女さんなんですか?」
「わ、わたくしがオビトさんの彼女!?…わたくしが…オビトさんの彼女////…ウヘヘ…」
「は、はぁ!? な、何でこんなメンヘラ女がオビトの彼女になる訳よ!? 無いから! 絶対にそれは無いし、させないから! てか猟虎! 何妄想しながらこっち見て勝ち誇った顔してんのよ!」
「えっ? そんなこと…ありませんよ? ウヘヘヘ////…」
「その顔キモいし、ムカつくからやめなさいよ!」
人目も憚らずにファミレスで口論を開始するフレンダと猟虎。
恥ずかしいから止めてくれ…
「お兄さんお兄さん!」
すると佐天が俺の元にやって来て声を掛けてきた。
「えっと…君は確かフレンダの友達の…」
「はい、佐天涙子です」
「俺はうちはオビトだ。 何かフレンダが迷惑掛けてるみたいでごめんな」
「まあ…初めて会った時は理不尽にサバ缶取られるわ、それを黒コゲにされるわ、結局うちまで着いてきてサバカレー二杯も遠慮なく食べて行くわ色々ありましたけど…今じゃフレンダさんは大切な友達ですから気にならないですよ」
初めは苦笑しながらも後にはにこやかにそう答える佐天。
ほんとフレンダは良い友達を持ったよな。
だからこそ原作での二人の永遠の別れは悲しすぎた…
「それよりも…うちはさん。 本命はどっちなんです?」
「本命って…フレンダも言ったと思うけど、フレンダと猟虎は二人共友達だぞ?」
「ふ〜ん…まあ、今はそういうことにしておきますか」
「ちょっと佐天さん! 初対面の人にいきなり失礼ですよ!」
「だって気になるじゃん。 初春だってそうでしょ?」
「そ、それは…で、でも失礼なことはダメです!」
「分かった分かった! 相変わらず初春は厳しいんだから…」
文句を言いながらも佐天は初春の言葉に折れた。
「あの…すいません」
話が終わり、佐天が初春に軽く説教されながら引っ張られつつ席に戻るのを見届けると、今度は御坂が話し掛けてきた。
「君は?…」
「私は御坂美琴って言います。 うちはさんっていいましたっけ?…貴方とあの爆d…じゃなかった…金髪の人とはどういった関係なんですか?」
「フレンダとは友達だよ。 後は…ちょっと此処ではあんま言えない裏事情って言えば君には分かるかな?」
俺は御坂の質問に答える。
まあ、最後の部分は御坂にだけ聞こえるよう小言で言った。
ぼかしているとはいえ、流石に公に話す訳にもいかないものだしな。
「!? 大体は分かりました…」
「理解が早くて助かるよ。 でももうフレンダは君達に害を為すことは無いから安心してくれ」
「お姉様! いつまでその殿方と話していますの? 早く戻ってきて下さい!」
「分かってるからそんなに大声で言わないでよ黒子、直ぐ戻るから!……分かりました、貴方のその言葉…信じますから…」
そう言い残すと御坂は席に戻っていった。
御坂ラブな白井がこちらをあからさまに睨んでいたが、気にしないことにした。
余計なことを言って良かった試しが無いからな…
ー
ー
ー
あの後フレンダと猟虎の口論は激しさを増し、最終的に出禁にはならなかったものの、正直恥ずかしくてもうあのファミレスには行けなくなってしまった…
そしてファミレスから出た後、再びアックアの捜索を開始したが、中々奴を捕捉出来ずにいた…
〜学園都市・夜〜
「!? この匂いは!?」
「猟虎!? もしかして…」
「はい! 間違いありません…この匂いはアックアです!」
遂に猟虎がアックアの匂いを捕捉した。
「あっ!」
「フレンダ?」
「FUKIDASHIの方にもメッセが来たわ! 場所はこの先を少し行ったところ!」
「猟虎、匂いはどっちから来てる?」
「クンクン……この先を真っ直ぐ進んだところからです! 恐らくフレンダさんの情報と同じだと思います!」
「確実に奴だな…やっと見つけた…神威」
俺は神威を使うと、神威空間から俺用の暗部服と仮面、芭蕉扇を持ってくる。
勿論、二人の暁外套もだ。
「フレンダと猟虎もそれを着てくれ。 アックアを捕捉した以上、暗部としての任務開始だ」
「分かったわ!」
「はい!」
二人の返事を聞くと俺は暗部服と仮面を付け、芭蕉扇を背に背負う。
それを見た二人も暁外套を自身の服の上から羽織った。
「良し、行こう!…二人共、念を押すけど…絶対に無理はしないでくれ、俺からの指示はたった一つ…”死ぬな”だ。 分かったな?」
俺の指示にフレンダと猟虎は強く頷く。
それを確認すると俺は二人の先頭になり、走り出した。
先程までは全く反応が無かったアックアがいきなり捕捉出来たことに一抹の不安を覚えながらも…
という訳でやっとアックアを捕捉出来ました。
時系列的には上条達が銭湯に行ってるあたりにオビト達がアックアと戦う感じですかね?
果たしてオビト達はアックアに勝てるのか?
そもそも勝負になるのか?
次回もよろしくお願いします!