常識という概念をなくしたぼっちちゃん   作:餡 子太郎

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このぼっちちゃんは間違いなく無敵、即ちチート(外の世界限定)


陰キャLv120のぼっちちゃん

 

高校入学して一ヶ月、私は机の上で頬杖しながらヘッドホン(無音)を着けて、片手でスマホを弄っていた。極力表情は顔に出さずに常に無表情、スマホ画面には霧影さんとのロインのやり取りが写っていた。

 

ひとり『数学のここが分かりません。ご教授願います』

 

龍騎『あーそれ?それはあーやってこーって......』

 

と、こんな感じにやり取りをしています。何故幻想郷にいる筈の霧影さんとやり取りができているかというと、今私が持っているスマホのお陰なのです。元々はこのスマホは、霧影さんが外の世界に住んでいた時に使用していたスマホだったらしく、ネットもWi-Fiもない幻想郷では役に立たないという事で、高校入学の三日前に、河童であり、幻想郷のエンジニアでもある河城にとり≪かわしろ にとり≫さんが改造して、外の世界に行っても幻想郷からのメールだの写真だのやり取りが出来るようになりました。

 

龍騎「へぇ~、ひとりの外の世界はロインっていうのか。俺が居た外の世界とやっぱ違うんだな」

 

ひとり「そうなんですか?」

 

龍騎「外の世界って、色んな並行世界があるからな。其々の世界だと、中身は一緒でも名前とかロゴとか違うからな。まぁ其処まで神経質になる必要はねぇよ、気にしなさんな」

 

ってな感じなので、言葉通り気にしていません。考えるだけ無駄、頭の悪い私でも分かります。

 

「あ、あの...。後藤さん」

 

おっと、本日最初のクラスメイトに声を掛けられました。へへっ、獲物がいたぜ(ラストハルマゲドン)

それではお見せしよう!この後藤ひとりの成長した姿を!

 

ひとり「......何か」

 

「あ、えと...。今日の掃除当番なんだけど......。私、今日は外せない用事があって...」

 

名前は忘れたけど、その子とは確か同じ二階の廊下掃除だった筈......。まぁ部活に入ってないから引き受ける事にしよう。

 

ひとり「......分かりました。引き受けましょう」

 

「あ、ありがとう後藤さん!」

 

っっっ!!ま、まだだ...。まだ終わりじゃないぞ後藤ひとり......。堪えろ、堪えるんだ...!

 

ひとり「お気になさらず...。次は移動教室なので、お先に...」

 

次の教室が美術なので、机に付いているフックに掛けておいた美術道具一式と筆箱を持って、教室を出ていく。さぁどうなる...。

 

後藤さん、本当に優しいのね

 

綺麗だし、運動も得意、おまけにギターまで弾けると来た...

 

ふふふふふふふふふふふふふふふふ........。

 

感じる...!感じるぞぉ!!承認欲求がぁぁぁぁぁぁ!!!

 

かぁ~~~~~~~!!やっぱやめらんねぇなコンチクショーーー!!そう言って貰えるだけで顔がニヤけてしまう~~~!!

 

ふぅ.................、ちょっと満足した。

 

ご覧の通り、中学の時と比べてどうよこの成長っぷり!陰キャでありながら、クール且つミステリアス(?)なこの私を!ほんとに此処まで辿り着くまでにどれだけ苦労した事だか.......。

 

 

 

 

~回想~

 

咲夜「取り敢えず、一般的な基礎をやっていきましょう。基礎を重点的にやる事が従者としての当たり前の事です」

 

ひとり「あ、はい......」

 

咲夜「まずは挨拶から行きましょう。私はメイド長という事もあって、普段から敬語(美鈴は除く)を使いますが、これからやっていく上で、貴女もメイドとして心掛けて下さい」

 

ひとり「は、はい!」

 

咲夜「それでは...。お帰りなさいませ、お嬢様」

 

ひとり「お、おおおおおおお帰りなさいせっ!おちょうちゃまっ!」

 

龍騎「っっっっっ!!!!!!!!!..........ひとり、一回ゆっくりで言ってみ?お前のペースで」プルプル

 

ひとり「オ、オカエリナサイマセ...オジョウサマ...」

 

龍騎「さっきと比べて言葉と音量が反比例してるぞー」

 

 

最初はメイド服を着せられては挨拶の練習をさせられて.......。

 

 

 

咲夜「次はお料理とかをを運ぶ時の姿勢を直しましょう。今でも猫背になっているので、メイドとしてはNGです」

 

ひとり「は、はい」ビシッ

 

龍騎「ひとり、顎」

 

ひとり「はい」クイッ

 

龍騎「その状態で歩いてみて」

 

ひとり「はい」ガシャンガシャン

 

龍騎「なんでロボットみたいな足音が鳴るんだよ」

 

咲夜「何故歩く姿勢だけでなく足音まで......」

 

 

時には姿勢を直す為だけに時間を掛けたり........。

 

 

 

 

咲夜「次は掃除、洗濯、料理と言った一般家庭でもやる事をやります」

 

龍騎「料理はまだしも、掃除と洗濯はできるだろ?」

 

ひとり「あ、いえ...。偶にしかしなくて.....」

 

咲夜「ほぅ...。そうですか」

 

龍騎「あ、ヤバイ。変な刺激を与えたパターンだわ」

 

ひとり「え.......え?」

 

咲夜「ご心配には及びません、完璧にマスターできるように致しますので」

 

龍騎「あ、これガチで仕込まれるパターンだわ。リュークンシッテルシッテル」

 

 

時には洗濯機なしで洗濯したり、掃除機ではなく、箒やら雑巾やらで掃除したり........。

 

 

 

 

咲夜「次は運動して身体を鍛えましょう。敵が現れた時に対処する時に、自分の身と主を守るのも従者の務めです」

 

ひとり「あ、あの...。私、弾幕は撃てないし、運動には自信が......」

 

咲夜「そういう時の為に、これから妹様のお遊び相手になって貰います。勿論、弾幕なしで」

 

龍騎「あっ(察し)」

 

ひとり「そ、それぐらいなら何とかなるかも...」

 

 

 

~10分後~

 

ひとり「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 

フラン1「あはは!ほーら早く早く!」

 

フラン2「もっと逃げないと捕まっちゃうよ~!」

 

フラン3「待て待て~!」

 

フラン4「頑張って逃げてお姉さん♪」

 

ひとり「四分割するのズル過ぎでしょおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

 

龍騎「あっはっはっは!!子供は元気があっていいな!(白目)」

 

 

時には命がけの鬼ごっこしたりと、身体を鍛えたり.........。

 

 

 

 

 

咲夜「次はひとり様の苦手とするポーカーフェイスを改善しましょう。メイドというのは笑顔も大事ですが、喜怒哀楽は欠かせないものでもあります」

 

ひとり「で、でもどうやって......」

 

龍騎「今から俺と咲夜でひとりを褒め言葉を贈るから、表情を何一つ変えないって事で」

 

ひとり「わ、分かりました...」

 

咲夜「では........。ひとり様、ギターデビューおめでとう御座います」

 

ひとり「............」

 

龍騎「歯食いしばって耐えてるところ悪いけど...、口ニヤけてるよ?」

 

ひとり「ファ!?」

 

龍騎「よっ!人間国宝!!」

 

ひとり「ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」

 

咲夜「..............完全無欠のギター女」

 

ひとり「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」

 

咲夜「此処まで酷いと手に付けられません.....」

 

龍騎「承認欲求は誰しもが持つものだからね」

 

 

時には感情を殺せと無理難題を持ち掛けられたり...。

 

 

それから一般家庭に必要な家事スキルの向上やらお客さんが来た時の接し方やら姿勢や身支度の見直しやら咲夜さんに弾幕勝負したりと、レミリアさんからの頼み事(我儘)でパチュリーさんの居る図書館へ本をn往復したり、美鈴さんから太極拳教わったり、小悪魔さんと一緒にパチュリーさんの魔法の実験台になったり、フランさんからリアル鬼ごっこしたりと、様々な試練をクリアした私は、遂に咲夜さんに認められたクール女子になったのだ!!

 

 

 

 

~現在~

 

なんで生きてるんだろ、私.....。

 

おかしいでしょ、半分は精神面的にきつかったけど、なんでもう半分は命懸けな内容になってるのさ。明らかに外の世界では必要ないものばっかりじゃん。覚えておいて損はないと思うけど。

 

そんなこんなで時間は進み、放課後を迎えた私は、休み時間に頼まれた廊下掃除を終えて、帰路に着こうと思いましたが、コンビニで買ったアイスを最寄りの公園のブランコに乗って食べていました。学校終わりも甘いアイス...、犯罪的な美味さ!だからって強盗なんてしません。

 

ちなみに食べてるアイスは『ブ〇ッ〇サ〇ダーアイス』霧影さんがアイスの中で一番の好みだそうなので、試しに買って食べてみる事に...。

 

......美味い。ブ〇ッ〇サ〇ダーチョコの触感を失っておらず、霧影さんが好む理由も良く分かった。

 

ひとり『お疲れ様です。これから其方に向かっても大丈夫ですか?』

 

龍騎『お疲れさん、んじゃお茶用意しとくわ』

 

ひとり『ありがとうございます。それとブ〇ッ〇サ〇ダーアイス美味しかったです』

 

龍騎『やめろおおおおおおおおおおお!!その話題を振るなああああああああ!』

 

【ブ〇ッ〇サ〇ダーアイスのパッケージの写真】

 

ひとり『ご馳走様でした』

 

龍騎『あああああああああああああああああああああああああ!!!(断末魔)』

 

最近、霧影さんを弄るのが楽しみである。なんかマウント取ってる感じがして堪らなくなっている。私って意外とSの才能があったりして...。さてと、そろそろ幻想郷に行きますか...。ブランコから立ち上がり、公園にある公衆トイレに入って幻想郷に向かおうとすると、私のアホ毛センサーが反応した。

 

「あ!!ギターーーッッ!!」

 

考える暇もなく、突然ギターと叫ぶ女性の声が公園に響く。そんな大きな声出さないで下さい、公園の周りには家が沢山あるんですよ?近所迷惑だと思わないんですか?

 

「それギターだよね?弾けるの!?」

 

知らない人が私の持っているギターを指を指す。

うっわこれ絶対面倒臭いやつだ...。

 

「........おーい?」

 

おっと、変な考えはやめておこう。私のギターに目を向けたって事は、音楽関係に違いないだろう。霧影さんとの約束には少し遅れてしまうかもしれないけど、事情だけでも聞いておこう。

 

「あ!いきなりごめんね?私、下北沢高校2年の伊地知虹夏」

 

ひとり「.....後藤ひとりです。秀華高校1年.....」

 

虹夏「私、 バンド組んでドラムやってるんだ。ひとりちゃんはギターどのぐらい弾けるの?」

 

いきなり名前呼び...。貴女も幻想郷の人達並みのコミュ力も持ち主か......。

 

ひとり「.........そこそこかと」

 

虹夏「ちょっと今困ってて.....。無理だったら全然大丈夫なんだけど!大丈夫なんだけどちょっと困っててぇ.....」

 

その発言は絶対にだいじょばないやつ、ソースは霧影さん。

 

虹夏「お願い!今日だけサポートギターしてくれないかな!?ギターの子が突然辞めちゃって....。ある程度弾ける人ならすぐ出来る曲だから!!」

 

ほう...。大体分かった(門矢士)私に目を付けたのは良い判断だ。私もずっとバンドしたかったから又とない絶好のチャンスだ。

 

ひとり「事情は分かりました。だがことわ」

 

虹夏「ありがとう!早速ライブハウスへGO!」

 

おい最後まで言わせろや(半ギレ)




原作のぼっちちゃんの違い。

・コミュ障改善(但し、外の世界の人間とは必要最低限しか話さない)

・奇声なし(内心はめっちゃ叫んでる)

・ネガティブ思考低下(常識に囚われなくなった為)

・お友達出来た(今の所、幻想郷メンバーのみ)

・学力向上(龍騎くんのお陰)

・運動能力向上(幻想郷に行けば嫌でも付く)

・人見知り改善(幻想郷に行けば嫌でもなる)

・女子力向上(猫背やピンクジャージを卒業する程)

・ギャグセンス向上(100%龍騎くんの所為 頭がおかしい奴等が多すぎた為、その影響)

・アホ毛センサー搭載(右側の髪にぴょこっと出てるアレ。特に面倒事に対して反応する)

・性格改変(霧影龍騎許すまじ

なんだこのぼっちちゃんは...。

皆んなもブラックサンダーアイス、食べよう!

大人組の中で誰が霧影龍騎に惚れやすいか

  • 伊知地星歌
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