常識という概念をなくしたぼっちちゃん   作:餡 子太郎

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隠キャLv120のぼっちちゃん 初めてのバンド

 

虹夏「出演するライブハウス私の家だから緊張しないで!うちのお姉ちゃんが店長してるんだ〜最近オープンした下北沢スターリーってとこなんだけど、私もドリンクバイトしてて〜」

 

ひとり「................」

 

虹夏「ひ、ひとりちゃん........?」

 

ひとり「........すみません、親しい人以外の人と会話するのはあまり慣れていないもので」

 

虹夏「そ、そっか〜........。急にごめんね?」

 

ひとり「全くです」

 

虹夏「え?」

 

ひとり「お気にさならず」

 

きつい........。ただ単にきつい........。虹夏ちゃんがこれから向かうであろうライブハウスの事やらバイトしてる事やらぶっちゃけ私には関係ない。バイト、したくないもん。バイトするんだったら博麗神社の巫女さんバイトする、だって参拝客来ないもん。

 

虹夏「そ、そういえばひとりちゃんはバンド組んでないの?」

 

ひとり「........バンドはずっと組みたいと思ってるんですけど、あまり人と会話しないのでなかなかメンバーが集まらなくて。普段はバンドのカバーをネットであげたりしてますけど、私は今まで一人でやって来てたので、いきなり二、三人でやるとなると厳しいかと...。結成した時すぐ対応出来るようにここ数年の売れ線バンドの曲は全部弾けるようにはなってますけど...」

 

虹夏「執念が凄まじい........。あ、カバーといえば気になる人がいるんだよね」

 

ピコン!私のアホ毛センサーが何かを感知した!一体何言う気だ?

 

虹夏「ギターヒーローって名前で、数年前から動画投稿してる人知らない?滅茶苦茶上手いって一部で話題だよ!」

 

ビンゴビンゴ!BI☆N☆GO!!(某宝くじ風)

 

何となくだけどそう思ってましたよクソッタレ。

 

虹夏「でもネーミングセンスはちょっと痛いけど一緒に演奏してみたいな〜」

 

良かったですね虹夏ちゃん、あと数分でその夢叶いますよ。あとネーミングセンスが痛いってどう言う事かじっくりとねっとりと説明して貰おうじゃありませんか。

 

虹夏「あ、着いた!ここだよ〜」

 

伊地知さんに案内されてやって来たのは、上にマンションがあって、その下へ続く階段の先のお店だった。なるほど、魔境だな(確信)

そして階段を降りて、お店の中へ入ろうとすると、お店側から自動ドアのように扉が開いて、見知らぬ女の子が姿を現した。

 

「やっと帰ってきた」

 

虹夏「リョウ〜!この子はベースの山田リョウだよ!」

 

リョウ「こんにちは」

 

ひとり「................後藤ひとりです」

 

リョウという女の子がお辞儀すると、私も軽くお辞儀する。少しリョウさんから親近感があるような気がする。

 

虹夏「リョウは表情が出にくいの!変人って言ったら喜ぶよ」

 

リョウ「嬉しくないし」テレッ

 

あ、貴女のこっち側なんですね。ウェルカムカムレモン。

 

リョウ「まだ時間あるからスタジオ入って練習しよう。あと勝手に抜け出して店長が怒ってたよ」

 

虹夏「ひいっ!も〜早く言ってよばかばか...あほ〜」

 

リョウ「語彙力なさすぎる」

 

大丈夫ですよリョウさん、霧影さんなんてテンパると滑舌が急激に悪くなって何言ってるのか分かりませんから虹夏ちゃん程ではありません。

え?お前も悪いだろって?なんのこったよ(すっとぼけ)

 

それから虹夏ちゃんが先陣を切ってお店の中へ入っていく。

 

虹夏「おはようごさいまーす」

 

虹夏ちゃんが元気な声で挨拶すると、私はライブハウスの中をひと通り見渡す。この薄暗い感じの空間、...圧迫感...落ち着くぅ...。落ち着くけど........。

 

虹夏「ひとりちゃん大丈夫?」

 

ひとり「地霊殿程ではないな」

 

虹夏「何の話し!?」

 

おっと、口に出してしまったか。反省反省。それから証明さんとPAそんに挨拶して、スタジオに訪れると、セットリストと楽譜を受け取って確認する。成る程、今回やる曲はインストバンドでそこまで難しくない譜面だから問題ないだろう。ただ、この二人に合わせられるかの問題だが、まぁ上手くやれるだろう。

 

 

ジャ〜ン!

 

虹夏・リョウ「「ド下手だ........」」

 

まあ現実はそんな簡単な訳ないですよねー

つーかやり辛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!今まで私一人でギターやっていたからという点もあるけど、何より私ドラムとベースと合わせるの今日が初めてじゃん!?プリズムリバー三姉妹師匠とセッションはした事あったけど、いざこの二人とやってみると違和感が半端ない!!合わせ辛い!!

 

ひとり「........以上、プランクトン後藤でした。ご清聴ありがとうございます」

 

虹夏「売れないお笑い芸人みたいな人出てきた!?」

 

は、ははは........。バンドとはこんなにも辛くて険しい道だったのか...。仕方ない、今日は出直そう........。そしてもっとレベル上げてからもう一度頼もう......。ついでに霧影さんに癒して貰おう...。

 

虹夏「ちょちょちょちょっと!?何処に行くの!?」

 

ひとり「私では戦力外だと分かったので、もう少し上手くなってから出直して来ます」

 

虹夏「いやいやいや戦力外なんて一言も言ってないけど!?だ、大丈夫だって!あたしだってそんなにうまくないし!」

 

リョウ「私はうまい」

 

と、相方さんがそう言ってますが?

 

ひとり「................分かりました。なら私がハラキリショーでもしてバンド名ぐらい覚えて帰って貰いましょう」

 

虹夏「ロックすぎる!?」

 

ハラキリショーって言ったら霧影さん出会った日を思い出すなぁ........。確か私がテンパってハラキリショーするって言ったらオ◯ギ◯ジ◯ーって言ったんだっけ........。つまらなかったなぁ〜あのギャグは。

 

リョウ「ひとりちゃんが野次られたら私がベースで『ぽむ』ってするから」

 

ひとり「ベースってそんなファンシーな音でしたっけ?」

 

虹夏「流血沙汰もロックだからね!」

 

リョウ「ロックだからしょうがない」

 

ひとり「なんでもかんでもロックを免罪符にしないで下さい」

 

ロック万能説やめなさい。霧影さんが便乗して使ってきますよ。

 

虹夏「それにうちのバンド見に来るの多分私の友達だけだし!普通の女子高生に演奏の良し悪しとか分かんないって〜」 

 

ひとり「虹夏ちゃん、それ言ったら爆裂魔法並の大炎上しますよ?」

 

リョウ「私はわかる」

 

そーなのかー。

 

ひとり「................あ、虹夏ちゃん。ちょっとお願いがあるんですが...」

 

虹夏「ん?なぁに?」

 

ひとり「帽子とかお面とか何でもいいんで、顔が隠せる物ってありますか?」

 

虹夏「何で!?」

 

驚くのも無理はない。何故なら私は、外の世界で知らない人の前で演奏するのは初めてなのだ!!いつも同じ人(幻想郷の方々)の前しか演奏していなかったので、凄ぶる緊張している...!今ポーカーフェイスしてるから虹夏ちゃんから見たらそうは見えてないだけだからね!

 

リョウ「これならどう?」

 

そう言ってリョウさんが見せてきたのは、完熟マンゴーと書かれた段ボールだった。私は段ボールを受け取って頭に被る。........うん、若干埃臭い。

 

ひとり「あ、これならいけます」

 

虹夏「普段どんな所で練習してるのさ........」

 

それは私にとってはユートピアでもあり、天国でもあり、第二の故郷です。

 

虹夏「そう言えばひとりちゃんってあだ名とかないの?本名でライブ出る?」

 

ひとり「............小学校では『あの〜』とか『おい』とかで、中学は『鼓膜破りのギター少女』だの『マジカル☆ギターガールひとり』だの言われてます」

 

虹夏「鼓膜破りって何!?マジカル☆ギターガールって何のアニメのタイトル!?」

 

リョウ「そのアニメは救済なしの鬱展開てんこ盛りアニメと見た」

 

虹夏「再放送できないやつ!」

 

確かに今振り返ってみると、厨二病臭いですけど結構気に入ってるんですよ?それと虹夏ちゃん、それは過去形ではなく現在進行形です。

 

リョウ「ひとり、...ぼっち、ぼっちちゃんは?」

 

虹夏「デリケートな所を...!」

 

ひとり「ぼぼぼぼぼっちです!」

 

虹夏「なんか涙出てきた...」

 

やったぜ!外の世界で初めてあだ名を付けて貰った!ぼっちってなんか苛められてない?って言われるかもしれないけど、文句があるなら鼓膜破ればいい話しだよね!(サイコパス)

 

ひとり「あっ、まだバンド名聞いてなかったです」

 

虹夏「うっ」

 

私がバンド名を聞くと、虹夏ちゃんが何やら言いたくなさげな雰囲気を出している。

 

リョウ「結束バンドだよ」

 

結束バンド?............結束バンドって別名、電線を纏めるインシュロックのやつ?

 

リョウ「傑作...」

 

虹夏「ダジャレ寒いし、絶対に変えるから!」

 

........................結束力が全然ないのは気のせいでしょうか?

 

「結束バンドさん、そろそろ出番ですけど〜」

 

虹夏「あ"ーーーっ!」

 

リョウ「可愛いよね?」

 

私に質問しないで下さい。

 

 

 

〜数分後〜

 

虹夏「いや〜ミスったミスった〜!」

 

リョウ「MC滑ってたね」

 

ひとり「................」

 

生まれて初めてのバンドに普段の調子が出せず、最悪の出来だった。寧ろ私の惨めさをアピールしてるようなものだった、こうなるぐらいならせめて嵐の中で輝きたかった...。

 

........さて、過去の振り返りは後にして........、言いますか。

 

ひとり「................今日はありがとうございました。代理とはいえ、とても良い経験になりました。その...、もし宜しければ........。私を........、け、結束バンドの........、キダリストとして、入れて貰えないでしょうか............」

 

虹夏「ほんと!?ありがとーーー!」

 

................あれ?なんか思ってた展開と違うんだけど?

もっとこう......、『ぼっちちゃん........。こちらこそ!よろしくね!』みたいな少女漫画風な展開を期待してたんだけど?まぁいっか!

 

リョウ「こちらこそ、よろしくぼっち」

 

ひとり「あっ、はい!」

 

........終わり良ければ全てヨシッ!だから異論反論は認める!

 

虹夏「よーし!ぼっちゃんの歓迎会兼反省会するぞ〜!」

  

ひとり「あっ、今日は人と話し過ぎて疲れたので帰りま........」

 

ブーブー

 

私は鞄を持って帰ろうとしたら、私のスマホに着信が入った。相手は何と霧影さん........。

 

あ、霧影さんに連絡するの忘れてた。

 

ひとり『................もしもし』

 

龍騎『どったの?滅茶苦茶遅いから面倒事に巻き込まれたパターン?』

 

ひとり『実は代理で結成したてのバンドでギター弾いてました』

 

龍騎『え?じゃあバンド組めたの?』

 

ひとり『一応........』

 

龍騎『はぇ〜すっごい........、良かったじゃん。まぁ深く追求する気はないけどさ、一言だけでも連絡くれると此方側は有難いかな?』

 

ひとり『す、すみません........』

 

龍騎『じゃあ今日はそのまま家に帰る?』

 

ひとり『あ、三十分だけお茶してから帰ります』

 

龍騎『結局来るのか........(困惑)オッケー、じゃあ準備しとくわ』

 

はぁ........。折角バンドは組めたものの、霧影さんと一緒に居る時間が減ってしまうな...。どうしたものか........。

 

虹夏「........ぼ、ぼっちちゃん?今の誰から?」

 

ひとり「........もしかして、聞こえてました?」

 

リョウ「もしかして彼氏?」

 

ひとり「................................当たらずとも遠からず?」

 

虹夏「何で疑問系?」

 

寧ろ第二の父親です、なんて言える訳ないでしょ。

 

リョウ「ぼっち、あとでその人紹介して」

 

ひとり「嫌です死んでも嫌ですその人は私と家族だけ知ってればいいんです例え地獄に堕ちようが閻魔様に喧嘩売ろうが神様に敵に回してでも絶対に嫌です手足がもげても嫌ですそんな事するならその人を殺して私も死にますなんならギターでハラキリショーしてから斬首しますそれか紫さんに頼んで私の居る外の世界を消して貰う........」

 

虹夏「ストップストーープ!!ぼっちちゃん落ち着いて!紹介しなくていいから!あと後半から何言ってるのか分からないんだけど!?」

 

おっと、余計な事を言ってしまったか。まぁよく分からなくて結構です。虹夏ちゃんとリョウさんには関係のない話しなので。それから二人の連絡先を交換して帰宅........。と見せかけて、幻想郷に行って数少ない時間で霧影さんと霊夢さんと一緒にお茶して帰りました。その時に私が公園で食べてたアイスの袋を霧影さんに見せたら食べたいって発狂しながら悶絶しました。すると虹夏ちゃんからの連絡が来ました。

 

虹夏『明日打ち合わせするから、絶対に来てねー!』

 

................................バンド、やめようかな。

大人組の中で誰が霧影龍騎に惚れやすいか

  • 伊知地星歌
  • PAさん
  • 廣井きくり
  • 岩下志麻
  • 清水イライザ
  • 佐藤愛子
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