2人だけのオーバードレス   作:黒破リンク

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今回はもしもミレイちゃんの目が見えていたらという世界線のお話です。
時系列はwill Dress辺りです。


ユウミレif:貴方が好き

とある秋の日、ミレイはワンダヒルにいた。

 

「ユウユ、まだかなぁ…。」

 

ミレイはユウユとの連絡履歴の画面がついたスマホを握りしめ、ユウユを待っていた。

 

「ミレイさーん!」

 

「あっ、ユウユ〜!!」

 

ユウユが現れた瞬間、ミレイは手を振った。

 

「すみません、お待たせしました!」

 

「ううん。大丈夫!じゃあ行こ!」

 

そう言って、ミレイはユウユの手を握って走り出す。

 

「わあっ!?」

 

2人が最初に向かったのは、カードショップだった。

 

「わぁ………!!」

 

ミレイは目を輝かせ、ショーケースを見て回る。

 

「ねね!ユウユこっち来て!」

 

ミレイは手招きしてユウユを呼ぶ。

 

「どうしました?」

 

「見て見て!このカード達、私とユウユがそれぞれカードに映ってるよ!」

 

ショーケースには、ヴェルロードとストラヴェルリーナのカードがあり、そこにそれぞれミレイとユウユのイラストが書いてあった。

 

「あ〜…そういえばデラックス2開催記念にって言われて前の参加者の人達が使ってたデッキに縁のあるカードに使用ファイターを描いてもいいかってジンキさんに言われて写真撮りましたもんね。

いつの間にカード化してたんだ……。」

 

「ユウユ!あれ見て!可愛い!」

 

そう言ってミレイの指さす方向を見ると、レジの近くにトリクスタとトリクムーンのぬいぐるみが置いてあった。

 

「あれって確か、クレーンゲームで手に入るやつですよね?」

 

「そうなの?後で行こ!」

 

明るく笑顔で振る舞うミレイにドキリとしたユウユ。

 

「ミレイさん、ここに何しに来たんです?」

 

「私、カートン買い?ってのをしに来たの!

前トウヤさんが教えてくれたの!」

 

「え!?いつの間に……。」

 

そう言ってミレイはユウユを連れてレジへ向かい、最新弾のパックをカートンで買っていた。

外へ出ると、ユウユはミレイの持つカートンの箱に手を添えていた。

 

「ミレイさん、持ちますよ?」

 

「え!?いいの?」

 

「重たいんですから、僕に手伝わせてください。」

 

「うん、ありがとうユウユ。」

 

ユウユは箱をミレイから受け取って運び、2人はそのままワンダヒルへ向かった。

 

「ユウユ、一緒に開けよ?」

 

「えっ、いいんですか!?」

 

「うん!だって、ユウユと一緒に開けたくて買ったんだもん!

ユウユが使ってるデッキのやつ出たら全部あげる!」

 

「ありがとうございます!」

 

「開けよ、開けよ!」

 

ミレイはウキウキしながら箱を開けようとするが、箱を開けられずに困っていた。

 

「開けれない……なにか切れる物持ってない?」

 

「あ、良かったらこれ使ってください。」

 

そう言ってユウユはミレイにハサミを手渡した。

 

「いいの?ユウユ困らない?」

 

「大丈夫ですよ。頑張って手で開けますからっ。」

 

「じゃあ、ありがたく使うね!」

 

「カード切らないように確認しながら切ってくださいね!」

 

「うん!わかった!」

 

そうして2人はパックを開けながら談笑していた。

 

「ユウユ見て!これ可愛い!」

 

「そうですね!」

 

「これかっこいい!ユウユってこういうの好き?」

 

「僕はどちらかと言ったら違う方が好きですね〜!」

 

「ねね!ユウユこれあげる!」

 

「ありがとうございます!

あ、これミレイさんにあげますね!」

 

「うわぁ!ありがとう!!」

 

仲良くパックを開けてる様子を、兄であるダンジとハルカが見ていた。

 

「あいつら、随分と仲良くなってるな。」

 

「みたいね。」

 

そう微笑みながら、2人はミレイ達に紙袋を2つ手渡した。

 

「ミレイ様、これお忘れ物です。」

 

「あ、ハルカ!ありがとう!」

 

「あれ、紙袋2つありますけど…もしかして片方僕のですか?」

 

「そうだよ?ユウユも一緒に仮装しよ!」

 

「わ、わかりました…。」

 

パックを開け終わり、2人は仮装をするために別々の場所で着替えて着替え終わった2人は合流した。

 

「見てみて!ユウユ!トリクムーンだよ!可愛いよね!」

 

そう言ってクルクルとその場で回るミレイ。

ユウユはと言うと、トリクスタの衣装を身にまとっていた。

 

「あの、なんで僕はトリクスタなんです?」

 

「だって、トリクスタはユウユの相棒でしょ?」

 

「元はミレイさんの──」

 

「今はユウユが使ってるから、ユウユはトリクスタなの!」

 

「理由になってないですよぉ…。」

 

夕暮れ時にユウユとミレイの2人はワンダヒル近くの高台にいた。

 

「ユウユ、今日1日楽しかったね!」

 

「はい!すっごく楽しかったです!カードもありがとうございます。大切に使いますね!」

 

「うん!」

 

ミレイは、少しだけユウユにくっついた。

 

「ミレイさん?どうしました?」

 

「あのね、私ユウユのことが好きだよ。」

 

「えっ…!?」

 

「好きって、異性としてって意味だよ……?」

 

「えっ……僕でいいんですか…?」

 

「ユウユじゃないとダメなの。」

 

「僕も……ミレイさんが好きです。だから、嬉しいです。」

 

「じゃあ、これからは恋人としてよろしくね!ユウユ!」

 

「はい!!よろしくお願いします、ミレイさん!」

 

そう言って手を繋いでワンダヒルへと戻る2人。

その道中でミレイはハロウィンのあの言葉をユウユに言った。

 

「ユウユ、トリックオアトリート!」

 

「あっ、今お菓子ないですけど、戻ったらあるので渡しますね?」

 

「むぅ……ちゃんとお菓子くれるんだ。」

 

「だって、イタズラよりもミレイさんの笑顔が好きですから。」

 

「……ずるいよ…。」

 

仲良く手を繋いで戻ると、ワンダヒルにいたブラックアウトの仲間たちにからかわれるのだった。




好評だったらまた書きます
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