2人だけのオーバードレス   作:黒破リンク

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アキナ誕生日記念。

今回は大人になった2人のお話


先輩と、一緒に。

「優勝はー!!!!!明導アキナァァァァァァ!!!」

 

プロになってしばらく。

実績を積み重ねている男の名は、『明導アキナ』。

第3回デラックス優勝者にして『奇跡の運命者 レザエル』、『奇跡の幻真獣 リフィストール』に選ばれし者。

 

高校卒業後、プロテストを合格しプロデビュー。

プロデビュー後はあらゆる大会で優勝を重ね、今をときめくフロントファイターになっていった。

 

そんな彼には、誰も知らない秘密があった。

 

「お疲れ様、アキくん。」

 

「ありがとうございます、ナオ先輩。」

 

表彰を終えた彼の元に現れた女性の名は、『員弁ナオ』。

アキナと同じプロファイターにして『無双の運命者 ヴァルガ・ドラグレス』、『無双の幻真獣 ザルヴァ・ドラグニア』に選ばれし者。

アキナが高校生の頃からの付き合いであり、アキナにとっては憧れの先輩にしてヴァンガードの師匠。

そして……アキナとは恋人同士である。

 

「どうだった?今日の大会は。」

 

「俺の中では、まだまだ課題があるな、って思いました。」

 

そう言いながら、ナオと手を繋ぐアキナ。

2人は手を繋ぎながら街を歩いていく。

 

「ところでアキくん、今日何の日か覚えてる?」

 

「何の日って……。俺の誕生日ですよね。

ちゃんと覚えてますよ。」

 

「うんうん、そうだね!

……ってな訳で、今すぐ家に帰るよ!」

 

「えっ、ちょ、ナオ先輩!?」

 

ナオに連れられ、家に帰るアキナ。

だが、彼は今、何故か部屋の前で待たされていた。

 

「アキく〜ん、入ってきていいよー!」

 

扉の向こうから聞こえた、ナオの声を聞いて扉を開ける。

すると、クラッカーの音とともに紙が飛んでくる。

 

「「「「「「「アキナ(お兄ちゃん)(先輩)、誕生日おめでとう(ございます)!」」」」」」」

 

扉の向こうにいたのは、ナオだけではなく……

スオウ、クオン、ケント、ヒカリ、エリカ、ミコトの6人も部屋にいた。

 

「皆、ありがとう…!」

 

「ほら、いつまでもそこに立ってないで早く来て。」

 

と、エリカがアキナの手を引っ張る。

その最中ナオとヒカリはテーブルに料理を並べていく。

 

「「「「「「「いただきます!」」」」」」」

 

7人揃って、料理を食べ始める。

料理を食べつつ、ヒカリはアキナに問いかけていた。

 

「お兄ちゃん、優勝するのこれで何回目?」

 

アキナのことを兄と呼ぶ少女の名は『明導ヒカリ』。

アキナの実の妹であり、今は高校生として青春を謳歌しながらプロを目指して勉強中。

彼女は『時の宿命者 リィエル=オディウム』に選ばれし者であり、宿命決戦では兄であるアキナの前に立ちはだかったこともある。

 

「アキナ、優勝おめでとう。」

 

エリカはアキナに向けてそう口にする。

 

『明星エリカ』。

アキナと同時期にプロデビューを果たし、プロチーム『清蔵アンカーボルト』所属の期待の新人にして、『聖なる時の運命者 リィエル=ドラコニス』に選ばれし者。

その正体は未来から来た明導ヒカリであり、運命大戦、宿命決戦を経て、『聖竜 ガブエリウス』と一体化してこの時代で生きている。

……そして、彼女は清蔵タイゾウと恋人同士である。

 

「ありがとう2人とも。

……何回目の優勝だろうな…。」

 

「それさえ忘れるくらい、優勝してるアキナ先輩って凄いですよ。」

 

アキナ先輩、と呼ぶ少女の名は『西塔ミコト』。

今をときめく超人気アイドルであり、ヒカリもミコトの大ファン(隠しているがエリカもファンである)。

彼女は『万化の運命者 クリスレイン・カデンツァ』、『万化の幻真獣 ウルティニアス』に選ばれし者であり、アキナの後輩。

 

「アキナ、ファイトだ。」

 

アキナにファイトを挑む青年の名は『呼続スオウ』。

アキナの親友にして、『零の運命者 ブラグドマイヤー』、『零の幻真獣 グリヴァルディ』に選ばれし者。

事故で両親を喪い心を閉ざしていたが、アキナとの戦いを経てからは少しずつ明るさを取り戻し、今はクオンと同じ大学に通いながら彼と共に夢を追いかけている。

 

「スオウ、やるならご飯食べ終わってからね。」

 

そう言いながらスオウを諌める青年の名は『藍川クオン』。

天才高校生として名を馳せ、今は大学に通いながら幼い頃からの夢である『惑星クレイ』に行くための研究をしている。

そして彼もヒカリと同じく、『無限の宿命者 レヴィドラス』に選ばれし者。

 

「後で俺ともやろうぜアキナ!」

 

スオウに便乗してファイトを目論む青年の名は『竹松ケント』。

お調子者でミーハーな性格だが、アキナの良き理解者である。

第3回デラックスの前にスオウ達に教わりヴァンガードを始め、今も趣味として続けており、ショップ大会で何度も優勝するなど、かなりの実力を見せている。

 

「もー、今日はアキくんの主役なんだからね?

諸々はちゃんと片付けが終わってからにしてよね??」

 

この中で年長者であるナオがそう話しつつ、アキナはその光景を見て笑顔を見せていた。

 

「この雰囲気、なんだか久しぶりだ…!!」

 

嬉しそうにそう呟くアキナ。

それから、料理も食べ終え、片付けを済ませた一行はファイトに趣き始めたのだが……

 

「ナオさん、せっかくならアキナと一緒に過ごして来なよ。」

 

と、エリカは少し不敵な笑みを浮かべながらナオへコソコソ話し、2人を部屋の外へ追い出していった。

 

「……もう、エリカちゃんってば…。」

 

「い、行きましょうか…。」

 

2人はそのまま別の部屋へ行き、向かい合って座っていた。

 

「な、ナオ先輩…?」

 

「アキナ。今は2人きりだよ。誰も見てないから…。」

 

と、ナオが頬を赤らめながら言うと、アキナはナオの呼び方を変えつつ、彼女を抱きしめていた。

 

「……今日、俺のためにこんなことしてくれて、ありがとうございます。」

 

「ううん。私ね、アキくんが嬉しそうにしてる姿を見るのが好き。

だから、それが見れて嬉しいんだ。」

 

「……本当に、ありがとうございます。ナオ先輩。」

 

アキナは少しか細い声でナオに感謝を伝える。

すると、ナオはアキナに抱きしめられながら、アキナの服を少し引っ張っていた。

 

「……ねぇ、アキくん。」

 

「な、なんですか?」

 

「誕生日プレゼント…まだ渡せてなかったね。」

 

「……あっ。」

 

ナオは一旦アキナの胸の中から離れ、顔を真っ赤にしながらこう言った。

 

「プレゼントは私……。

なんちゃって…///」

 

「な、ナオ先輩っ…!!」

 

アキナはもう一度抱きしめ、衝動のままナオにキスをした。

 

「んんっ?!」

 

ナオは突然キスされたことに驚きつつも、それを受け入れてアキナとキスをしていた。

……その光景を、部屋の外から皆が見ていることを知らずに。

 

「いいぞ〜〜…!!そのまま押し倒せ〜〜……!!そのまま〜……!」

 

謎の立場でエリカが見つめ、ヒカリは2人の光景をこっそり写真に収めていた。

 

「この2人……やっぱり似た者同士だね…。」

 

と、少し呆れるミコトであった。




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