2人だけのオーバードレス   作:黒破リンク

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エリカちゃんとヒカリちゃん誕生日おめでとう!!!!
てことで今回はエリカちゃんの誕生日記念会です。

珍しく本編軸です。でも捏造満載だよ。


新しい私の歩む道

今日は私の誕生日らしい。

 

運命大戦でお兄ちゃんを亡くしてから、自分の誕生日を祝う人が居なかった。

お父さんは帰りが遅かったり、家に帰ってこなかったり。

 

大好きなヴァンガードが──私の大好きなお兄ちゃんを奪った。

そのせいで、ヴァンガードすら嫌いになった。でも、お兄ちゃんを取り戻すチャンスを……お兄ちゃんが居なくなった原因である運命大戦がもう一度行われる事になり、私は『時の運命者』に選ばれ、お兄ちゃんが死なない過去をこの目で見たかった。

 

私が介入して、お兄ちゃんが自分で引き寄せた奇跡で過去が変わった。

()()()()の身体は治って、私は歴史の修正力で消える──はずだった。

でも私の中に『シヴィルト』──運命大戦を引き起こしたガブエリウスが探していた敵が私の身体に残っていた影響で、私はこの時代に存在出来ていた。

 

そんなシヴィルトすらもお兄ちゃんは退けて、本当に私は消えそうになった。

 

消えたくない──そう願った時、ガブエリウスが私と一体化して、私はこの世界で生きれるようになった。

 

『明導ヒカリ』はこの世界に2人いてはいけない。

そう思って、私は新しい名前を考えた。そして決めた私の新しい名前。

 

明星(みょうじょう)エリカ』。

明導ヒカリとガブエリウスの名前をもじって考えた。

これが私の新しい名前。

エリカになって迎える、初めての誕生日。

お兄ちゃんを亡くしてからずっと、誰にも祝われなかった誕生日。

 

でも今は違う。

清蔵アンカーボルトの仲間がお祝いしてくれた。

 

「「エリカちゃん、誕生日おめでとう!!」」

 

そう言われて、私は思わず泣いてしまった。

みんなが驚いてたけど、私が1番驚いた。自分でも泣くなんて思ってなかったから。

 

「ちょ、なんで泣くの〜!?」

 

研究生仲間が私に駆け寄ってきたせいか、涙が止まらなくなった。

皆、私が泣き止むまで待ってくれて、私はなんで泣いたかを話した。

 

大切な兄を亡くし、父も仕事で帰ってこなくてただ1人寂しい思いを過ごしたから、と説明したら今度はみんなが泣いた。

みんな涙を浮かべながら私にプレゼントを渡してきた。

 

「開けていいの?」

 

「いいよ!!」

 

中を開けたら、そこには新しく発売した鍋と包丁が入っていた。

 

「ありがとう、皆。これ高かったでしょ?」

 

「皆でお金出し合って買ったんだ!

エリカちゃん、最近自炊してるってタイゾウさんがキョウマさんに呟いてたの聞こえてたから、お鍋とかあったら喜ぶかなって思ってさ!」

 

「ありがとう。ちょうどこれ買おうか迷ってたんだ。」

 

「ほんと!?やった!!」

 

研究生のみんなと仲良く話をしてたら、タイゾウさんとキョウマさんが声を掛けてきた。

 

「みんな揃ってたのか。」

 

「エリカちゃんに俺たちからプレゼントだ。」

 

タイゾウさんから大きめの袋を受け取って、私は中身を見た。

 

「これ……!?」

 

中にはカメラが入っていた。

 

「これ、1番新しくて性能がいいって言う、あの!?」

 

「あぁ!受け取ってくれ!」

 

「俺たちからのプレゼントだ。大切に使ってくれ。」

 

「はい!!ありがとうございます!!」

 

私はプレゼントを荷物の近くに置き、ファイトテーブルに戻った。

 

「んじゃ!早速スパーリングを始めるか!!」

 

タイゾウさんの一声で、私達はファイトを始めた──

 

 

「リィエル=アモルタでヴァンガードにアタック!!スキルで、アイディラスをバインドして、山札からもう1枚のアイディラスをコール!!」

 

「ノ、ノーガード!」

 

「ファーストチェック、ノートリガー。セカンドチェック、ゲット!!クリティカルトリガー!!リィエルのクリティカル+1、アイディラスのパワー+1万!!」

 

「ダメージチェック1点目、2点目……ノートリガー。」

 

「やった!!

対戦ありがとうございました!!」

 

「ありがとう、エリカちゃん!!」

 

「そろそろ時間だな。

今日はここまで。次のスパーリングは明後日、それまでに各自の課題を発見するように。」

 

キョウマさんの一言で解散となり、みんなそれぞれ帰っていく。

 

「エリカちゃん、今日はこの後どうするんだ?」

 

「この後ですか?お兄ちゃ──アキナの家の誕生日パーティーに行ってきます!」

 

「そっか。良かったな。君が諦めなかったからこそ今がある。大切にしなよ?」

 

「タイゾウさん……!!

──はい!!」

 

「行ってらっしゃい、エリカちゃん。」

 

そう言って笑顔で見送ってくれるタイゾウさん。

キョウマさんの表情はあんまり変わらないけれど、しっかりと見送ってくれた。

 

「行ってきます!!」

 

そう言って私は貰ったプレゼントを持って外へ出た。

1度私はプレゼントを置くために家へ戻って貰ったプレゼントを部屋に置き、再び外へ出た。

しばらく歩いて、お兄ちゃんの家に着いた。私はすぐにチャイムを鳴らし、玄関の前で待っていた。

 

「エリカ!」

 

お兄ちゃんが扉を開けてくれて、私はすぐに中へ入った。

──久しぶりの家だ。

 

リビングに向かうと、クラッカーの音が聞こえた。

 

「「ヒカリ(ちゃん!!)、エリカ(ちゃん!!)、誕生日おめでとう!!」」

 

お兄ちゃん、ナオさん、みーたん、スオウ君、クオン君の5人が私達を迎えてくれた。

 

「ほらほら、早く座って?」

 

そう促され、私は席に着く。

所謂、誕生日席という場所に。

 

料理が運び込まれて、私は思わず泣いてしまった。

──久しぶりのお兄ちゃんのシチュー……私じゃ絶対に作れないもの。

 

「ちょ、エリカ!?」

 

お兄ちゃんの慌てる声が聞こえる。

 

「美味しい……っ……!!」

 

ダメ、泣いちゃダメ……!!わかってるのに、涙が止まらない……!!

あの日から、ずっと食べたかったお兄ちゃんのシチュー。私の大好きなこの味……。

 

「もうずっと食べれないかもって思ってた……。

けど今……こうして皆と一緒に食べれて……っ…。」

 

泣き続ける私を、もう1人の私とナオさんが抱きしめてくれた。

しばらく経って、私が泣き止んだ時、みんなが笑っていた。

 

「エリカさんって、あんなに泣くんですね。」

 

ふとクオン君がそう呟いた。

 

「そりゃあねぇ。」

 

ナオさんに続いてみーたんが話し始めた。

 

「アキナ先輩が居なくなってから、ずっとこの光景を見てないんですから、そうなっちゃうのは当然ですよ。」

 

「エリカ、スッキリしたか?」

 

「うん。

みんなごめんなさい。私こんなに泣くなんて思ってなかった……。」

 

「いいのいいの!でもやっぱり、エリカちゃんには笑ってて欲しいかな!」

 

そうナオさんが私の手を握る。

 

「エリカ、ほらこれ。プレゼント。」

 

お兄ちゃんからはヘアゴムセット、ナオさんからはレシピ本、みーたんからはサイン入りの新曲のCD、スオウ君からは新弾のBOX、クオン君からは望遠鏡のプレゼントだった。

 

「お兄ちゃん……。みんな…」

 

「エリカ、髪伸びてきただろ?運動したりとか、気合い入れたりする時に使ってくれ。来週の大会、応援しに行くからな!」

 

「ありがとう!!大切に使うね!!」

 

私、この時間で過ごせて良かった。

 

ありがとう、ガブエリウス。




誕生日おめでとう!!!

スランプ気味だからめっちゃ考えるの苦労した。
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