ヤマモト「ユウユ、ゲーセン行くぞー!」
「えぇ、ちょっと、ヤマモトさん!?」
僕はお昼すぎに呼ばれてブラックアウトのみんなと遊びに出かけていた。
ミレイさんは今日は夕方まで那古野に戻ってデイブレイクでの交流会をやるらしく、ダンジさんとハルカさんは迎えに来ていた。
「あっ、このぬいぐるみ……!!」
メグミ「トリクスタとトリクムーンだね。
ユウユ、取ってみれば?」
「頑張ります!」
僕はお金を入れて、UFOキャッチャーに挑むことに。
まずはトリクスタのぬいぐるみを狙う。
「あっ。」
一回目だからやはり上手くいかず、二回目、三回目と回数をやっていく。
「あともう少し……!!!」
五回目、僕はようやくトリクスタのぬいぐるみを取る事に成功。
いざ手に取ると、抱き抱えられるくらいの大きさをしていた。
「ミレイさんのために、トリクムーンのも取らないと……。」
次は僕はトリクムーンのぬいぐるみを狙う。
今度はさっきとは上手くいかず、かなりの回数をしていた。
「えっと、時間は……。」
見ると、17時になっていた。きっと今、ミレイさんは家に帰ってきている時間だろう。
「とりあえず、早く取らないと……心配させちゃう……!!」
それで焦った僕は、またも上手くいかなかった。
「どうしよう……。早く取らないといけないのに……!!」
それから何回目だろうか、ようやくトリクムーンのぬいぐるみを取る事に成功した。
「よし……これできっと、ミレイさんも喜んでくれるはず…!」
それから15分して、解散になって急いで家に帰った僕。
「ただいま!」
ユキコ「おかえり、ミレイちゃん部屋で待ってるよ?」
「ありがとう、すぐに向かう!」
そのまま僕は部屋まで直行。
すると、ミレイさんが僕の布団にいた。
僕はそのままベッドの方へと向かって、ミレイさんの隣に座った。
「ミレイさん、ただいま戻りました。」
ミレイ「おかえり、ユウユ。あんまりにも遅いから心配したんだよ?」
「ご、ごめんなさい!」
ミレイ「ねぇ、まさかとは思うけど、浮気してないよね?」
「しないですって!!」
ミレイ「でも、今日ブラックアウトのみんなといたんでしょ?」
「な、なんでそれを……!?」
ミレイ「帰ってきた時に聞いたの。
今日ブラックアウトのみんなに呼ばれたから出かけてくるって。」
「確かに言いましたけど……。」
ミレイ「ウララちゃんとかと浮気とかじゃないよね? なんとか言って?ユウユ。」
その言葉に僕は少しばかり怒りを覚えてしまい、言葉が強くなってしまった。
「違うって言ってるじゃないですか!」
ミレイ「でも、あまりにも帰りが遅いから心配してるんだよ!?」
「それは嬉しいですけど、すぐに浮気を疑うのやめてください!!
僕はミレイさん一筋だって何回も言ってるじゃないですか!!!」
ミレイ「ユウユは女の子にモテモテだもん!!私を置いて別の子のところいっちゃうんじゃないかってずっと思ってるんだよ!?」
「ダンジさんやハルカさんとも約束しましたよ!!
必ずミレイさんを幸せにするって!!!だから僕はそんなことは絶対にしないですっ!!!」
扉を閉じて大声を出していたから、アキコ姉ちゃんが何事かと思ってノックしてきた。
アキコ「ユウユー?どうしたのー?」
「なんでもない!!」
アキコ「ならいいわよー。」
ミレイ「むぅ……。」
思わず大きな声を出してしまった僕は、かなりの罪悪感に襲われていた。
どうしよう、取ったぬいぐるみを渡すタイミングがなくなってしまった……。
ミレイ「ねぇ、手に持ってる袋なぁに?さっきからずっとシャカシャカ音が鳴ってるんだけど?」
「それは……。」
ミレイ「何か、私に隠し事?」
「そんなことないです!!これは……。」
ミレイ「これは?」
「ミレイさんへのプレゼントに、渡そうと思ってたやつなんです!!!」
正直に僕はミレイさんに話した。
嘘をつくのを何よりも嫌うミレイさんに嘘は言わない。
それをずっと心に誓っている僕は、正直に話すことをミレイさんと約束していた。
ミレイ「私へのプレゼント?」
袋から僕はベッドにもう一回座り直し、ぬいぐるみを取りだしてミレイさんの腕に預ける。
「僕からのプレゼントです。
これで……許してくれますか?」
ミレイ「ズルいよ、ユウユ。
それで……このぬいぐるみはなぁに?」
「トリクムーンですよ。
だってトリクムーンは、ミレイさんの相棒ですから。」
ミレイ「ありがと、ユウユ……。
怒ってごめんね?」
「こちらこそ、大きな声出してごめんなさい。」
お互いに謝罪の言葉を交わし、ミレイさんを抱きしめる。
「僕が好きなのは、ミレイさんただ1人です。
僕だって、ミレイさんが他の人に取られるなんて嫌ですから。」
ミレイ「うん……。
私、怖かったんだ。また1人になっちゃうんじゃないかって。ユウユが離れていっちゃって、またひとりぼっちになっちゃうんじゃないかって、時々考えちゃうんだ……。」
そう、ミレイさんは細い声で呟く。
ミレイ「この幸せな時間が、突然無くなっちゃうんじゃないかって不安だったの……。」
「不安にさせてごめんなさい。
そんな僕じゃ、嫌ですか?」
ミレイ「そんなことない……。
ユウユは、ハルカみたいに大事にしてくれてる。
ちょっとハルカは過保護すぎるところはあるけど、ユウユはちゃんと私のことを大切に想ってくれてて、助けてくれる……でしょ?」
「はい……!!」
ミレイ「ユウユだからこそそんなことはないって、信じてるけどやっぱりどっかでいなくなっちゃうんじゃないかって不安になる私がいるの……。」
「その不安が無くなるおまじない、してあげますね。」
そう言って僕はミレイさんにキスをした。
すると、ミレイさんは僕の手に指を絡めてくる。
ミレイ「不意にやるの、ずるい……。」
「ミレイさんだって、人のこと言えないですよ?」
ミレイ「だって……。」
「だって?」
ミレイ「ユウユのこと、愛してるもん……。」
そう言って、握る手の力をさらに強めるミレイさん。
「僕だって、ミレイさんのこと愛してます。
だから、ミレイさんを悲しませることは絶対にしないって、誓います。」
ミレイ「……わかった。
じゃあ私も、ユウユを悲しませることしないって、約束する。」
「はい!」
アキコ「ユウユー、ミレイちゃーん、ご飯だよー!」
ミレイ「はーい!すぐ行きまーす!
ユウユ、行こ!」
「じゃあ、僕が連れていきますね!」
結局最後はイチャイチャするのがユウミレ。これだけは外せない。