「こんな所かな」
「その、天使を探せば……津美紀は」
「死んじゃう可能性は否定できないけどね」
「そんな、俺がいっぱい人を殺すなんて」
「頑張って防いでね」
「なんで重症の私が一番マシなのよ」
「頑張って強くなってね」
僕は落ち込む3人に声を掛けていく。
僕の周りには僕を守るように小さな魔法使い達が取り囲んでいる。
心配させてごめんね。
「何匹か特級呪霊取り逃しちゃってるんだよね。ごめん。七海と野薔薇と悠仁の為にも早いとこ狩っておかないとね。特に漏瑚は宿儺の指コレクションしてるから危険かなー。でも、もうちょっと詳しい情報欲しかったな」
「ごめんね。僕にとっては終わった事だし、大部分封印されてて動けなかったんだよ」
「つっかえない」
「君だよ!」
「非術師なんだよね、今の君たち」
「そうだよ」
「つっかえ「過去の悟は、非術師の私、嫌い……?」全然! 大好きだよ!」
「それもどうなんですか」
恵が突っ込む。
「でも、正直非術師守るのは難しいよね」
「僕の敵多いしね。出来るだけ帰り道見つける方向で頑張ろうと思う。実際、僕らを秘匿死刑にする声もあるでしょ?」
「そんなの未来情報で黙らせたよね。最初から偽物の傑について裏切るつもりだったんだぁ? 腹いせの口封じ? って煽ったら黙ったよ」
「五条先生……まだ裏切ってないんですから」
「そうよ、やってない事で責められないわよ」
「まあ、僕も真希の事突っ込まれると困るから、煽るだけにしておくよ」
「真希先輩か……。あの人が禪院家皆殺しなんて……」
ジッと黙って聞いていたエマは、恐る恐る言った。
「つまり、ここ、戦争中なの? イギリスに帰れないの?」
「帰る場所がないんだよ。まずは魔法界のある世界への帰り道を探さないと」
「私、殺されちゃうんだわ。傑みたいに。傑みたいに!」
「大丈夫だよ。ちゃんと情報料は払わせるから」
そして、僕は五条先生を見る。
「人手不足でも、僕らの護衛は捻出してもらうよ。日本の首都消滅より忙しくなることなんてないでしょ」
「それもそうだね。わかったよ。護衛は持ち回りで用意する。信頼できる子をね。しばらく、僕は忙しくなるから、悠仁への指導を頼むよ」
「は?」
「できる範囲でいいからさ。使える術師は皆使うから、一年生と二年生をお願い。依頼も君が見ておいてくれないかな。最悪、交流会もお願いするかも」
「ちょっ」
「伊地知、あと頼んだよ。間違っても一年生達に変な依頼斡旋すんなよ。困ったらすぐ連絡しろ。伊地知も使っていいから」
「はいぃっ」
五条先生が伊地知に没収した杖を渡して、あっという間に去ってしまい、僕は途方に暮れた。
「えーっと、俺の指導、って話だけど」
悠仁は躊躇いがちに聞く。
「知識はあるけどさぁ……僕、小さいだけじゃなくて呪力も使えないし、組み手とかは無理かな。呪力操作の仕方も呪力を感じ取るのももう出来ないし……ああもう! 仕方ない、学長が練習にいいぬいぐるみを持ってるから、貰いに行こうか。後は二年生に組み手をお願いして……。大丈夫、悠仁。最悪、頼りになる二年生がいるからね」
「お、おぅ」
「私達も特訓するわ! 怖いもの!」
「私も、頑張るよ」
「マグルに殺されて死ぬなんて嫌です、不名誉な!」
「ここなら魔法使っても怒られないよね? むしろ、怒りにきたらそのまま家に返して貰えばいいから、万々歳だよ!」
「「「「ということで杖返して」」」」
「……ま、勉強はしないとか」
僕はため息を吐いた。なんだか夏休みなのにめちゃくちゃ忙しくなりそうだ。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
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