南硫黄島で、あっさりと帰りの道は見つかった。
「なんだ、あるんじゃん帰り道。じゃあ、生徒達はよろしくね、伊地知」
「その、元気でいろよ、悟くん」
「学校があるんじゃ仕方ないわよね」
「先生には言っとく」
「しゃけ!」
「ほら、選別だ」
ぬいぐるみをパンダから貰い、僕は微笑んだ。
五条先生? 事後報告で十分でしょ。
そうして僕達は帰った。
一ヶ月もの間、行方不明になっていた僕達は大目玉を食らった。
そして。
「一ヶ月もお休みがなくなったなんて酷い」
「ロンドンに行こうとしたら一ヶ月もすぎてたなんて」
「やはりマグルは恐ろしい」
「見て! 魔法が上手くなってる!」
ロンドンへの転移に失敗して一ヶ月後に出現するなんて、魔法使いは不思議がいっぱいだ。
一ヶ月もの時間をワープしてしまったのは勿体無いが、無事帰って来れて良かったと言うべきだろう。
なんだか魔法が上手くなっていたり小さな怪我をしていたりで、攫われてオブビリエイトを掛けられた可能性もなくはないのが魔法界の怖いところである。
僕は、念の為魔法の腕を更に磨くことを決意した。
最も、普通の子供の学生生活というのも謳歌してみたい。
そうして、僕達は大人達に過保護に見守られながらも、夏休みを改めて謳歌するのだった。
一方その頃。
七海は机に手をつき、血を吐くように叫んだ。
「小さくて無力な五条さんに会えなかったんて……!」
「す、すみません七海さん!」
伊地知はペコペコと謝る。五条悟もご立腹だ。
魔法使いの五条悟が帰ったことは、それはもう関係各所から非難轟々だった。
「もう、なんで僕に内緒で返しちゃうんだよ、伊地知!」
「いえ、学業があるなら仕方ないでしょう。それに、随分と助けてもらいましたし」
即座に伊地知を庇う七海。もう少しくらい滞在していれば、とも思ったが、その場合五条悟は全力で帰宅を妨害していたに違いない。それに、道がいつまでも開いているとも限らないのだ。帰れる手段を見つけたなら、即座に帰るのが正解だろう。
「ずっとこっちにいればいいのに〜」
「せっかく新しい生活に馴染んでいるのですから。邪魔してはいけませんよ」
「あーあ、死ぬのが待ち遠しいな〜。死んだら傑と一緒に学校通えるんでしょ?」
「……五条さん。間違っても自害などしないでくださいよ」
「わかってるって」
これは本当にわかっているのだろうかと七海は頭を押さえた。
五条悟はふと頬を緩める。傑の来世が幸せそうでよかった。
「全く、ただでさえ人手が足りないんだから。次きたら、絶対返さないんだからね。傑」
次回、ハリポタ世界に戻って2年生編です。
読んでくださり、ありがとうございます。
感想くだされば喜びます。
ここすきもお待ちしてます。
マシュマロ
https://marshmallow-qa.com/lucaluca
今度からマシュマロ返信していくことにしたので、よろしくお願いします!
返信不要の場合は返信不要と書いておいてください。
https://odaibako.net/u/karin2022v
リクエスト、返信不要の匿名感想はこちらにお願いします。