そして二年生短いです。
新しい先生達
新学期開始早々、ホグワーツを揺るがす大事件が起こった。
ついに。ついに!
魔法史の授業の教師が変わったのだ!!!
この事に、魔法使いの生徒達は慄いた。ついでに教師も慄いた。
何せ、百年以上変わらなかった教師なのだ。
百年も経てば歴史のページ増えるので、近代史がボロボロな事を問題視されたのである。それでも、変化を嫌う魔法使いとしては大事件だ。
預言者新聞は一面、教師の変更についてである。直、ついでに闇の魔術に対する防衛術と魔法薬学の先生も変わった。
「先生可哀想」
「仕方ねーよ」
さて、新たなる先生のお手並みはというと。
「私のサインが欲しい人は並んで!」
「いいか! 実践こそ全てだ! 闇の魔法使いは須くぶっ殺せ!」
「先生と共に研鑽を積み、賢者の石を作りましょう!」
やべー奴らだった。
守ってくれるんじゃねーのかよ、と校長先生を見ると、校長先生は自信を持って頷いていた。まじで? 詐欺師が混じってますよ?
「嘘だろ?」
「私、彼を知ってるよ。何人ものすごい魔法使いから手柄を奪った詐欺師」
「おいおいおいおい、どうなってんだよ。仮にも学校の教師だろ?」
「エマ、始業式に本を持ち込んではダメですよ」
「はぁ、ロックハート様……♡」
「えっ それロックハートの本?」
早くもカオスな二年生の学生生活が始まった。
「傑も見てんのかよ、ロックハートの本。そいつ、詐欺師の魔法使いなんだろ」
「ああ、だって教科書だし、読み物としてはとっても面白いんだよ」
「ロックハート様ぁ♡」
「悟様も読みませんか?」
「面白いよ」
そうして、悪ガキ達の間に、密かにロックハートが流行りつつあった。
悔しいが、ロックハートの本はとても面白かった。
悟の猛特訓と、なぜか身についていた知識で、授業の方も順調だ。
順調に思えた。
「今日の授業はボガートだ! これが倒せるまでは進級させん!」
みっちり授業をして、最後に試験。
怖がっているものがバレてしまうということで、一人一人個室で試験が行われた。
「怖いものかぁ。宿儺が出たら困るな……」
そうこうしている間に、悟の順番が来て、悟はガチ泣きさせられることとなった。
「意外だね。悟がクリアできないなんて」
「気にされてはなりません! 誰もクリアできなかったではないですか!」
「難しいよねー」
「ロックハート様ならどうしたのかしら」
「そりゃボガートを倒せるやつを連れてきて、その後そいつにオブビリエイトだろ」
「そう考えると強いよな、ロックハート。悟、ほら落ち着いて?」
傑からハンカチをもらい、ぐしぐしと涙を拭く。
「一生倒せなかったらどうしよう……」
「まさかぁ」
(だって、僕。バカになった。感情的になった。合理的な考えなんて出来やしない。ああ、失ったのは強さだけじゃない。雑魚になるって辛い……)
悟は、また涙を拭いた。撫で撫でとしてくれる傑達に甘える姿に、周囲はどこかホッとするのだった。
次回で二年生編終わりです。短くてすみません。
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