五条悟は帰りたい   作:かりん2022

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一年生
運命


死んだら魔法使いとして転生した。

 

「異世界って本当にあったのかよ」

 

魔法使いとして、かなり昔の時代に転生してしまったらしい。

呪霊がいないのか、呪術師ではなくなったから見えないのかはわからなかった。

日本ではあるようだが、どう考えても並行世界の日本だ。それで昔。

そうして、僕はイギリスへと留学する羽目になるらしい。

予言では、僕の運命がそこにあるようなのだ。

 

あの女の子みたいなピンクのローブを着る羽目にならなくて良かったけれど。

 

術式がない以上、以前のようには行かないけれど。

僕は、最強である努力は続けるつもりである。

 

生まれた時から続いていた努力。今更、苦にするわけがなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

列車に乗る。隣には、目を輝かせた子供。斎賀 稔は従者である。いらないと言ったのだが、純血も色々大変らしい。稔は悪くない、むしろいい子なのだが、いかんせん、中身大人である。小さな子供を逆に面倒見てしまっても悪くないよね?

 

一応、マホウトコロの教科書は全て予習済みである。世界が違うとはいえ、大人だったのだ。一年生の授業でつまづけはしない。

 

後は学校で派閥を作ればいいのだが、それだけは自信がない。

前世でも苦手だったし、周りは子供ばかりだしなぁ。

大人の記憶がある以上、もう一度青春をって感じでもないし。

 

そこに、声が掛かった。

 

「やあ。君達、日本人? 私もそうなんだ。一緒に座ってもいい?」

 

 黒髪の少年。その声は、幼かったけれど、僕は間違えなかった。

 

「私の名前は夏油傑。君は?」

「五条 悟……」

「斎賀 稔です」

「傑。座ってよ。こっちではもう長いのか? 僕、こちらに来たばかりでさ」

「そうなんだ。私は5歳からずっとロンドン暮らしだよ。だから日本語が少し変だったらごめんね」

「大丈夫だよ。それより、ロンドンの事を教えてよ。今度案内をして」

「いいよ」

 

 話を弾ませていると、更にその後、少年がやってきた。

 

「やれやれ。やっと空いてる席が見つかった。座っても?」

「いいよ」

「ふぅ、それにしても魔法使いなんて、この科学の発達した20世紀に!」

「えっ20世紀なの今!?」

 

 魔法界でしか生活してなかったから、それが一番の衝撃である。

 僕はマグルの世界を見に行く事に決めた。

 

「僕の名前はオリバー・マルス。君達の名前は?」

「五条悟」「夏油傑」「斎賀稔」

「皆、日本人なんだ? 僕は日本のアニメが好きだよ」

「それはどうも。アニメ見ないけどね」

「私も見ないかなぁ」

「アニメとはなんですか?」

「なんだ、つまんない」

 

 そうやって話をしていると、購買のカートがやってきたので、早速お菓子を吟味する。4人ともイギリス魔法界のお菓子が初見だったので、キャアキャア騒ぎながら楽しい時間帯を過ごしたのだった。

 

「組み分け帽子、君達はどの寮に移動になると思う?」

「うーん。順当にグリフィンドールかな。勇敢さが問われる寮」 

「スリザリンは純血主義だから、マグル出の私は無理かなぁ。私もグリフィンドールだと思うよ?」

「僕もマホウトコロの男児。故にグリフィンドールだと思います」

「僕だってグリフィンドールさ!」

「「「「グリフィンドールに乾杯!」」」」

 

 そうして、僕達はジュースで乾杯した。

 

 ……まあ、皆、まとめてスリザリンだったんだけどね。

 

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