五条悟は帰りたい   作:かりん2022

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小さくてふわふわで暖かなもの

マグルの世界に降り立って、僕は度肝を抜かれた。

 いや、めちゃくちゃ現代じゃん。

 これは是非ネットを調べたい。

 

 でもまずは、僕らが目立ってるので服を用意しないとね。

 子供達で行動は外国では許されていないので、オリバーの父と傑の父が協力してくれた。

 

 魔法はダメだよと約束して、服屋へと向かう。

 

「この後、映画かぁ。僕ちょっと携帯電話買ってみたいな」

「機械は、魔法使いが持つと壊れちゃうんだよ」

「ええ? じゃあ、調べて欲しい事があるんだけど。傑のお父さんにお願いできないかな」

 

 

 東京都立呪術高等専門学校。

 それは果たして、この世界には存在しなかった。

 

 

 この世界は、どんなに似ていても異世界なのだ。

 それを聞いて、僕は暗闇に蹴落とされたような気がした。

 

 ゲームセンターや遊園地は魔法使いでは危ないので、動物園や植物園、映画館を見て回る事となった。

 

 こういうゆっくりした時間もいいな。

 

 動物園や植物園で退屈そうにしていた魔法使いだったが、最後の映画館で大騒ぎだった。

こんなところで魔法使わないでね、お願いだから。暗くてよかった。

 

 後はウィンドウショッピングなど楽しみ、食事をしてそのままエマの家に雪崩れ込んだ。

 

 エマの家では、なんだか厳しい目で見られた。

 

「貴方達が予言の子ね」

 

なんだか厳しい顔で見つめてくるおばあちゃん。

僕達が見上げていると、ふっと息を吐いた。

 

「……子供ね。ええ、子供だわ。小さな子供。たとえ、将来なんになるのだとしても」

 

 そうして、おばあちゃんは続けた。

 

「予言の扱いは、本当に紛糾したのよ。最後の全盛期。闇の魔法使い。エマは魔法界に光をもたらすのか、闇をもたらすのか分からなかった。オリバー、貴方もね」

「そんなこと言われても僕らまだ一年生だよ? わかんないよ、裏切るなんて思ってもないし」

 

 オリバーの言葉に、おばあちゃんは頷く。

 

「そうよね。そうして、予言は既に破棄された。それもまた、今までにないことよ。だから、考えたの。私たちにできるのは、貴方たちを導く事なんだって」

「例えば?」

「今日は魔法史の授業をします」

 

 僕達は悲鳴をあげた。

 

「魔法史大嫌いー!」

「眠っちゃうよあれ」

「魔法史は自習したほうがマシだよねあれ」

「私のおばあちゃんの時代からずっとよ。先生ゴーストだから」

「いいかげん先生変えない? 100年は変わってないんじゃない、あれ」

「それは可哀想よ」

 

そんなこんなで魔法使いのお家でお泊まり会を実施して、翌日はダイアゴン横丁に向かった。

 

「ということで、ペットを決めるよー!」

「「「「わー!!」」」」

「ひきがえるなんてどうかしら」

「ないわー」

「ヒキガエルはちょっと」

「もっと実用的な子にしない?」

「女の子なら猫とかいかがですか?」

「何よヒキガエルの何が悪いのよ! ヒキガエルは一緒に歌ってくれるのよ!」

 

 エマをスルーして、僕は色々提示する。

 

「傑! フクロウなんてどうかな、お揃いで」

「そうだねぇ」

「出たよ悟のプロポーズ」

「悟様は本当に傑が好きですよね」

「いいだろ、お揃いのペットぐらい普通普通」

「僕は蛇がいいです。スリザリンらしく!」

「んー。僕はやっぱり猫かなぁ。男の子だけどね!」

 

 そうして僕らは、それぞれペットを得たのだった。

 後はホグワーツに戻って、ペットと一緒にはしゃいで遊んだ。

 

命を大事にする僕らに、先生も大満足である。

 

……そういえば、ペットを飼うのは前世含めて初めてだな。

 

ぎゅうっと抱きしめると、暖かくてふわふわした命を感じ取れた。

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