ロボボプラネット・タランザでゴー!   作:さわたり

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レベル6 銀河に名立たるハルトマン

アクシア・アークス、ハルトマンワークスカンパニーの母艦だ。

タランザは瓦礫を糸で伝いながら、開かれた入口へ突入する。閉じようとするそこにギリギリで入り込み、現れたのは、レッドカーペットの玄関。ハルトマン社長だろうか、肖像画なども飾られた、いかにもお偉いさんらしい空間である。

彼には、慣れた空気感だ。

 

「酷いやり方だねえ……」

 

彼をお出迎えするのは、落ちてくるボンバーたちの雨あられ。言ってみりゃ自爆特攻である。糸でぽよんとはじき返しつつ、突き進み。

 

「ハッケン!」

 

銃撃してくるハルトワーカーも超能力を飛ばしてくるネスパーも糸にくるんで投げ捨てて。そんな彼を迎え撃つメカ、セキュリティサービス。

さすがにしつこくなってきたハルトマン肖像画の前で、戦闘開始。

 

「侵入者、ハイジョ」

 

「そうやすやすされる気はないのね!」

 

今一度気合を入れて、タランザ、突撃。

 

 

 

 

 

星のカービィ

ロボボプラネット

タランザでゴー!

レベル6

銀河に名立たるハルトマン

 


 

立ち上がる、タランザでゴー!

クローンデデデをあいてどるタランザ。

かれにゆうきを与えたのは、かれが

追いもとめる再会ののぞみ。

タランザは、きぼうと共にぼかんに向かう。

 

 

 

 

 

発生させた光剣で、タランザへの二連続攻撃。だが敵ではなく、かわし、かわし、目の前でタランザバースト。ダメージを数値表示する仕組みらしく、まあ仲間に伝えるためのようだがタランザからすれば可視化された勝利の気配だ。

 

「はっ!」

 

溜めに溜めて、スーパータランザバーストを解き放ち。バチバチ火花を上げて、セキュリティサービスが膝をついた。

 

「よし、この調子なら、よ、ゆ……?」

 

ぽちっ。セキュリティサービスがなにやら設置し、ボタンを押して。もしや?だとか、そんな疑念を抱いた瞬間の大爆発! 魔法ガードもとっさの事で甘く、かるく吹っ飛ばされて床を滑る。

 

「いてて、油断がワタシの悪い癖なのね……」

 

ほこりを払いつつ、今度はもっと気を引き締めて進むことに。突風に流されながら、彼は慎重に、慎重に。

そんな中、目に留まる。木箱。すぐ近くで社員たちがなにやら「ゲンジュウミンの力の源」だとか、「わが社による再現」だとか意気込んでいる。

 

後ろから糸の塊にして、ポイっと投げて。ワクワクと開けたタランザを、期待通りのものが迎えた。

 

「この飴ちゃんは……!」

 

エネルギー、魔力、生命力。その塊。慎重に行くと言ったが、もうこれは状況が状況だ。タランザは、キャディをほおばって、駆け抜ける、駆け抜ける!

 

「おほほほ! こりゃ気持ちいいのね!」

 

「ハッケ……」

 

スカーフィを、ハルトワーカーを、ワドルドゥを、ついでにセキュリティサービスを跳ね飛ばし。駆け抜けて。やたら多い肖像画の前を通って、パイプの中も通って。

エントランスらしきエリアを駆け終わったころには、キャンディーも溶けてなくなっていた。

 

「……よし!今度こそ慎重に、なのね」

 

と、母艦内部の通路でレーザーを避けつつ思っていたのもつかの間。乗り捨てられたインベードアーマーが、タランザを迎えた。

これにはやっぱり彼も悪い笑み。その手にレバーを添えて、自らが主人であると教えて。思い出したかのようにタランザを受け入れると、彼に最適化された動きで起動する。

 

「ほっ! ほっ!」

 

毒ガスをかわすのも、敵をなぎ倒すのもたやすい。行く先をふさぐ巨大な壁も、腕をドライバーに変形させてぐるぐる。ネジをはずす操作。

 

「まだまだ!」

 

さらに腕はスパナに変形、ギアの繋がったボルトを掴み、連動させ、ちょうどいい形の床に変えて、突き進む。壁も叩き割り、そのまま次の区画へ。

 

「ま、油断しないにしてももうキミに負ける義理はないのね!」

 

セキュリティサービスも鞭を叩きつけて、糸でぐるぐる巻きに。自爆もさせない。……と、そんな彼を迎えたのは、異空間へのゲートだった。

魔法によるものと雰囲気は似ているが、科学技術で作られているようでもある。電脳世界への誘いだろうか。まあおそらく社員用のエリアだろうがそんなことタランザには関係ない。侵入者は容赦なし。

 

「おっと、もう見慣れたカラクリなのね」

 

飛び出てくるブロックのようなもの。これも侵入者を吹き飛ばす仕掛けだろう。しかしそれに構う彼ではない。そのブロックの上も通ったりして、猛攻は続く。

 

「今更何の用なのね!」

 

ホログラフ防衛システムズ、再来。だが今の彼の敵ではなく、クラッコはむち打ち、ローパーズはぐるぐる巻き、アイスドラゴンは魔法で吹っ飛び、最後は防衛システムズ自体糸にくるんで右に左に叩きつけて。

 

「我ながらナイススイング」

 

吹っ飛んでキラッと星すらみえるぶん投げ。

このままではまずいと、巨大ロボットまでもが首を上げる。鉄巨兵ギガヴォルト、タランザはその巨体に驚愕。しかし負ける道理などない。

 

「これより、対象の破壊を開始します。」

 

叩きつけた手に糸を絡め、手を放す勢いに乗ってそのまま大ジャンプ!頭部のボルトが弱点なのはわかっていた。

 

「これだけの巨体、きっとアーマーで組み立てたに違いないのね!」

 

ならバラすのもアーマーだ。巨大なドライバーを突き立てぐりぐり。叩き潰してやろうと向かってくるギガヴォルトの両手。しかしそれも織り込み済み。

 

「何のためにいっぱい手があると思ってるのね!」

 

ギガヴォルト両手のネジにも、さらにドライバーを突き立て、三つ同時に分解、分解、分解!

一瞬でバラバラになった巨大ロボをあとにまっすぐ突き進む。

ならば足場だと床が消えるが、それならそれでワイヤーアクションの始まりだ。糸でぶら下がり、ゆらゆらしながら、迫る敵を糸で撃ち落とす。

 

セキュリティサービスやザンキブル、ついでに今回は初めましてのキングスドゥといった、強めの面々も、空中戦となればこちらの好き放題。糸を使ってフック代わりにしたり、体当たりで他の敵もろとも吹っ飛ばしたり、完全にタランザのペースである。

 

「遊んでる暇はないからねぇ」

 

ご丁寧に飛び出るブロックもタランザを狙う。

 

「無駄なのね!」

 

だが足場を増やす行為に他ならない。邪魔する壁も破壊して、細い通路を通り進んでいく。

足場のない、ターザンごっこはおしまいらしい。ずがん!と音を立てて不時着し、タランザはそのまま投げ出された。

 

「……ここまでありがとうなのね」

 

またほこりを払って、ロボボアーマーも、そっとなでて。まさか機械相手にこんな愛着がわくとは。ふふ、と笑いながらタランザは電脳空間の出口を見上げた。

 

巨大なゲートの先に、社長室はあった。焦った様子のスージーと、夜空を見下ろす、後ろ姿の男。

 

「ウッソ、もう着いたの……。ならば、このワタクシめが!」

 

「もうよい、スージー」

 

リモコンを取り出した彼女を、男が制する。振り返る男の、髪や髭、その目。……さんざん、肖像画で見た男だ。

 

「あんたが社長だね」

 

「……オホン、いかにも。ワシがこの、ハルトマンワークスカンパニーの社長にしてトップであり最高責任者でもある、「プレジデント・ハルトマン」である」

 

エラそうな態度で応え、ハルトマンはスージーの方を見た。

 

「タランザくんと言ったか……秘書が世話になったようだな。スージー。キミにはこの仕事、降りてもらうのである。もう、下がってなさい」

 

「……はっ」

 

すすす、と下がるスージーを一瞥、タランザは社長へと近づいた。

 

「教えてほしいことがあるのね」

 

「悪いが、わが社には企業秘密が多いのだよ」

 

「この星で得たデータは……!!」

 

「あー、オッホン!」

 

話を遮り、ハルトマンの合図。ずがががが……と床が開き、その姿を現す、巨大な機械。ハルトマンは、我が子でも見るように、愛おし気にその手を広げる。

 

「すばらしい。じぃ、つぅ、にぃ、すばらしいっ。これこそ、銀河の彼方の文明をひもとき、わが社のテクノロジーで蘇らせたマザーコンピューター……「星の夢」である」

 

「銀河の、彼方……」

 

「ああ、そうだ。美しいと思わんかね」

 

「……このキカイで、一体何が」

 

「企業秘密だと言っただろう」

 

「ならもう力ずくで聞くのね……!」

 

「ヤバンなことである。まあ、星の夢がしめした経営戦略においても、キミは邪魔者だった。ちょうどいい、本日づけで、キミには……」

 

轟音を立てて現れる、ハルトマンの搭乗機。彼は声を上げて笑い。

 

「消えてもらうのであーる!!」

 

「断るのね!」

 

黄金の、多少シュミの悪いリレインバー……『プレジデンバー』で、発進。スージーの形の奇妙なミサイルはとりあえず糸で絡めてお返しし。思わぬ反撃に怒りを見せ、ブレードになったプレジデンバーの腕部を回転。そのまま突進である。

 

「ちょこまかと動く!」

 

「そうさせてもらってるのね」

 

魔法で防御し、いらだちつつも余裕を思い出して高笑い。ロボ「イエスマン」を召喚し、差し向けてきた。拳を放ってくるのをかわしつつ、糸攻撃。しかしイエスマン、やたら硬く糸が効いていない。防戦のなかで、イエスマン自爆! 驚きつつも今度は身を守り、タランザ、油断はしない。

 

「ならばこうである!」

 

宝石型のミサイルを放つプレジデンバー。くるっと回って回避し、タイミングを見てタランザボールの反撃。さすがにこれは効いたのか、次の手を出すべく上昇し、部屋のど真ん中に穴をあけ。

 

「ハッハッハッハッハ!!」

 

「悪趣味なのね……」

 

笑い声と共に、先ほどと同じミサイル。同時に札束をばらまき、視界をふさぎに来たようだ。

 

「いよッ」

 

せまるミサイルはジャンプで避けて、空中で魔力を放つバースト。しかしそれに構っていると、再び突進である。すれすれでかわしながらも、避ける一方。

 

「あいてッ」

 

「よ、よしっ」

 

たまたま張っていた糸に自ら突っ込んだハルトマン。怒りもそうだが、全力で倒さねばと意を決してか、先ほど穴をあけた床から機械を呼び出す。四角いそいつと同時にイエスマンも召集。また攻撃しようと迫るタランザを前に、光線!

 

「なっ……」

 

部下もろとも焼き尽くす気らしい。使えぬ部下はいらぬ、いつぞやに言われたことを思い出し、顔をゆがめ。それでも惑っている暇はない。向かってくるハルトマンを前に、ワールドツリーの幻影を咲かせる。

 

……決め手になったようだ。

 

一瞬経ってプレジデンバーが吹き飛び、イスに乗ったままハルトマンがどさっと落下した。

 

「ウググ……」

 

すっかりノビている。戦いは終わったのだ。

 

「教えてもらうのね、科学技術でどこまでできるか!」

 

「なんだってできるのである、……この星の夢さえあれば!」

 

巨大な機械、星の夢に光が灯る。そしてメットをかぶろうとするハルトマン。……それを阻み、タランザは糸でメットを奪い去る。

 

「これであやつるのね?」

 

「それを返……」

 

『……R……E』

 

「……なに?」

 

「もしかして……」

 

顔を向けた先、星の夢。タランザ、スージー、ハルトマン。全員が思惑を秘めて、見つめる。

 

『A……D…………Y……>』

 

何故か皆、直観的にわかる。星の夢は、タランザに話かけているのだ。

 

『シャチョウをダトウ……ナサレ……コントロールをセイギョカにおかれマシタネ。……新しいゴシュジン様、なのデスネ』

 

「ワタシは、別にご主人様じゃ」

 

『…………OK> ……ゴシュジン様の、ネガイをニンシキ……シマシタ』

 

「星の夢よ、何を、一体……」

 

ハルトマンの横槍を、スージーがそっと手で制する。

 

『当社のギジュツで、ジツゲンが、可能……』

 

「…………え?」

 

『最強の女王を……』

 

数万秒にも感じる一瞬。

 

『…………クィン・セクトニアを、ヨミガエらせて、さしあげマス。』

 

「ほ、ほ、本当なのね!?」

 

「……アンタ、会いたい人が…………」

 

スージーが視線を零し、ハルトマンが戸惑い。タランザは、希望の灯る目で見上げて。

 

『3……2……1……』

 

「来るっ」

 

「セクトニアさま……!!」

 

『……GO!!』

 

ぼごっ、ぼご。そこに現れたのは、紫色の細胞の塊であった。

 

「え……」

 

そして、それはゆっくりと見たことのある形を成した。

 

「……ぁ、あ、ああ、ぁ、あああああああ…………」

 

「オマエ、は……」

 

クローン・セクトニアが、タランザをゆっくり見下ろし。

 

 

「誰だ?」

 

 

 

 

 

 

 

クローンセクトニア

 

 

 


この星のしんりゃく時に見つけた巨大な

植物の花からデータをさいしゅ。不思議なことに、

さいごは、天空の民をくるしめていた

こん虫の女王の剣士のクローンが生まれた。

データには1000年にもおよぶ様ざまな

生物のデータがふくまれており、ナゾがたえない。

 

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