気持ちも新たに頑張るとかはあんまりないです(^q^)
_______暗い部屋の中で俺にだけ当たるライト。
「ふっふっふっ・・・・」
_______不敵に響く笑い声。
「先輩・・・やっと捕まえましたよ。」
_______暗がり中からゆらりと少女が現れる。
「あのさぁ・・・。」
これから煮るなり焼くなりされそうな雰囲気はちょっとしたホラーかスプラッターな香りがしなくもないが・・・。
「俺、新聞部の取材で来たはずなんだけど・・・さゆりちゃん。」
目的と展開が違いすぎるので一応ツッコミを入れておく。
「もぉ~それっぽい雰囲気だったのに!なんで先輩は乗ってくれないんですか!!」
今日は新聞部からの取材があるということで新聞部の部室まで来たわけだが・・・。
「なんで俺はイスに縛り付けられてるんだ?」
「取材拒否をなるべく無くしたいので♪」
なんかエラく物騒な気がして仕方ないんだが・・・。
「てか、さゆりちゃん弓道部だろ?なんでここにいんだよ。」
確かこのさゆりちゃんこと兵藤さゆりは海未の後輩で弓道部だったはず。
(※詳しくはOne & Only -園田 海未 編-を見てね)
「ワタクシ大好きなゴシップのため新聞部も兼部してるのであります!」
・・・・理由がゲスくてもうやだ。
「はぁ・・・めんどくせぇからこのまま取材受けるわ。」
「理解が早くて助かります♪」
ホント楽しそうだなこの子・・。
「ではでは、どんどん質問していくのでお答え下さいねー」
「へいへい・・・。」
「星空凛ちゃんとはいつから付き合ってるんですか?」
「ん~っと・・・ラブライブ!本戦が終わったあとだから・・・っておい!!」
あまりにもプライベートな質問でサラッと答えそうになる。この子は何を質問してくるんだ。
「ちゃんと答えてくださいよ~!」
「いやいや!これ凄いプライベートな話だろ!勉学とは関係ない部分の!」
「え?先輩、今回の取材の内容知らないんですか?」
さゆりちゃんにキョトンとした顔をされる。
「高坂に生徒会関係の取材だから受けてこいって・・・。」
「え~・・・違いますよ!今回の取材の内容は・・・」
「『誰もが羨む星空凛の彼氏にして生徒会影の功労者 伊達宏樹のプライベートを丸裸!』ですよ!!」
あまりにも突拍子のないタイトルに口を開けて呆れる。それと同時に高坂が俺をこの取材に行かすために根回ししていた事に気がつく。
「・・・取り敢えず俺をハメた高坂をあとでお仕置きする。」
「先輩、顔が笑ってないですよ・・・」
殺意を剥き出しにし過ぎたかさゆりちゃんを引かしてしまっている。
いかんいかん、生徒会のメンバーたるものこういうことでイメージを悪くしたらダメだな。
「わかったよ。質問になるべく答えるようにするわ。」
「はい。良かったー取材拒否かとヒヤヒヤしました。」
どうせ縛られてるし簡単には逃げられないし、付き合うか。
「さっきの質問ですけど・・・。」
「あー凛とはラブライブ!本戦が終わってから付き合いだしてる。」
本戦終了後、皆に気を使ってもらって二人きりにしてもらったとか言うヘタレエピソードは墓まで持っていくつもりだが。
「どっちが告白したんですか?」
「俺。」
「おぉ!男らしいじゃないですか!」
「まぁな。」
ヘタレなりにそこは男らしく頑張った・・・と言いたいところだが告白まで若干時間がかかってしまったのは内緒だ。
「先輩はいつから凛ちゃんを意識し出したんですか?・・・やっぱりあのファッションショーの時の格好で?」
「いや。」
ニヤニヤと質問してくるさゆりちゃんを一蹴する。
「アイツが可愛くて魅力的なのはあのイベントの前から知ってた。」
自あまりにもクサいセリフを言っているので顔が赤くなることが分かる。
「惚気ますねぇ・・・。」
「つーか、俺は凛のウェディングドレス姿結局見てないし。」
「あー、そう言えば飛行機止まってたんですよね。」
修学旅行で凛のウェディングドレス姿が見れなかったことは未だに後悔している。でもまぁ、あそこから凛も自分に自信が持てる様になったので良しとしている。
「意識しだしたのは写真担当になって少ししてからかなぁ・・・。」
「どうしてですか?」
「話して楽しかったし凄いフィーリングが合ったって感じ?」
ふざける時、真剣な時のメリハリとボケやツッコミの感覚が同じで一緒にいる時間が楽しかった。それに尽きる。
「ヘタしたら友達で終わりそうな・・・・。」
「確かにそうかもな。」
『友達で終わる』・・・・・・。
この言葉は今も重くのしかかっている。
「あんまり凛ちゃんの話ししてもダメなのでバンバン質問していきますよ~」
エンジンが掛かってきたのかさゆりちゃんから矢継ぎ早に質問が飛んでくる。
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「はい!これで質問終了です!お疲れ様でした!」
この言葉と共に俺は縛り付けられていた椅子から開放された。
「特集記事楽しみにしてて下さいね!」
「捏造したら部費減らすからな。」
「ひぃぃ!!!!しません!しません!しません!!」
冷たい目で睨みを効かせて俺は部室をあとにした。
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「あっ!ヒロ君遅かったね。」
「わりぃ、取材という名の軟禁を受けててな。」
凛は『?』マークを頭の上に表示させて首をかしげている。
「この前は凛が待たせたし気にしてないよ!」
相変わらずの元気全開の受け答えで軟禁された疲れが吹っ飛ぶ。
「さてさて帰りますかね~」
「ねぇ、ヒロ君。」
「ん?どうした?」
学院からの帰り道凛が話しかけてくる。
「週末、練習休みになったの。遊びに行かない?」
キラキラとした笑顔で休みを喜んでいる凛。
「あ~・・・ゴメン・・・週末は拓哉と予定入ってるんだ・・・。」
「なんだぁ~・・・残念。」
「この埋め合わせは絶対するからさ!」
「ううん。元々休みじゃなかったんだし仕方ないにゃ。」
少しお互い無言になってしまう。俺は不意に凛の手を握る。
「ひ、ヒロ君!?」
見る見るうちに凛の顔が赤くなる。
「凛の手は汗まみれだし汚いよ!」
「全然そんなこと無いと思うぞ。」
「さっき、御菓子食べたし汚れてるって!」
「それくらい気にしないって。」
「やっぱり汚いから!」
そう言って凛は必死になって無理矢理俺の手を引き剥がす。
「あっ・・・・。」
凛は冷静になったのか『やってしまった』と言う顔になる。
「ヒロ君・・・ゴメン!凛用事があるから先に帰るにゃ!!」
そう言って凛は脱兎のごとく去って行った。
ご覧いただけただろうか。
そう・・・俺の悩みはこんな調子で凛とキスは愚か手すらまともに握れていないのである。
最後までご覧いただきありがとうございます。
やることはバッチリ決まってるのでサクサクっと完結目指していきます。
色々ツッコミどころがアレばその辺は次回で回収出来るかも??