μ’s MUSIC BOX   作:ぶりくすむ

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先日の生放送お越しの方々ありがとうございました。

今後はシリーズが終わるごとにできたらなと思っております。


そんな訳でサクッと終わらせたいと思う今シリーズ絵里編のスタートです!






Riot - 絢瀬 絵里 編 -
# 01


 

 

 

 

 

 

 

 

「そんな都合よく白馬に乗ったお王子様なんて来んのよ、えりち。」

 

「そうそう。ただでさえ出会いがない教員って仕事なんだから歳を取れば取るほど生き遅れるのはアンタも分かるでしょ?」

 

「そりゃ、私だってそれくらい分かってるわよ…。」

 

 

 また、親友達の説教モードが始まった…。

 私、絢瀬絵里はそう頭のなかで呟きつつチビチビとお酒を飲みながら2人の説教を聞きながら黙りこんだ。

 

 今日は月に1度の親友2人との飲み会。

 お互い忙しい日々を送っているが2人と毎月時間を合わせてプチ同窓会と称しお酒を飲む席を設けている。

 

 

「と言うか、えりちってスタイル悪くならんなぁ…。」

 

「そう?希だって変わらないでしょ?」

 

「いやーウチはすっかりお腹周りがだらしなくなって…」

 

「そうには見えないけど?」

 

 

 私のスタイルを褒めてくれたロングヘアーのグラマラスな女性は東條希。私の大切な親友である。

 

 

「結婚してからはそんなに人に見られること意識せんくなってなぁ…」

 

 

 希は去年結婚し、仕事を辞め、今は専業主婦をしている。

 旦那さんは大学からの知り合いでμ’s時代の希の大ファンだったらしい。

 

 

「だらしないわねぇ…言っても私たちはあのラブライブ!をドーム大会まで導いた伝説のスクールアイドルユニットのメンバーなのよ?」

 

「ウチはにこっちみたいに意識高い系アイドルやないもーん。」

 

「…アンタバカにしてんの?」

 

 

 厳しいダメ出しの後、希といつもの小競り合いをしているのは矢澤にこ。希と同じく大切な親友である。

 

 

「そもそもにこっちはどうなんよ?」

 

「私は常にベストな体型を維持してるわ。アンタと違ってね!」

 

「ちんちくりんな身体のくせに…。」

 

「あんですってぇ!!アンタと違って私は先輩ママにもこれからママになる人にも目標になるようなママタレを心がけてるのよ!その無駄な脂肪なんかいらないわ!!」

 

 

 ギャーギャーとヒートアップする2人。

 

 にこはμ’s解散後、アイドルとして活動していたが、本人曰くもうアイドルですることは無いとのことで数年でアイドルを卒業。その後所属事務所のスタッフさんと結婚した。今は2人の子供を育てるママタレでお茶の間に定着している。

 

 

「と言うかアンタ子供は作らないの?」

 

「う~ん…旦那さんの仕事が落ち着くまでは辞めとこうかなぁ…って」

 

「ふーん。」

 

「結婚したばっかりやし…1年位はイチャイチャしたいやん?」

 

「まぁ、わからないでもないわ…って絵里…アンタ話に入って来なさいよ。」

 

 

 遠い目で幸せそうな2人の会話を聞いていた私はにこのツッコミで現実に戻される。

 

 

「…えっと、私には縁のない話かなぁ…って」

 

 

 私、絢瀬絵里は今年で27歳。

 彼氏いない歴=年齢な人生を歩む中学校教師だ。

 教職は出会いがない。皆が若干気が引けて声がかけづらい…。

 

 色々あるかもしれないが、大学…そして就職しても男っ気は信じられないほど無い。

 

 まぁ、それには多少…というか大きな理由があるのだが…

 

 

「ハァ…えりちは相変わらず彼とは会ってんの?」

 

 

 苦笑しながらにこのツッコミを受け流そうとするが希が逃してくれない。

 

 

「…うん。月に2回くらいは…。」

 

「アイツもアンタも大概よねぇ…」

 

 

 2人は顔を合わせてため息を吐く。

 

 

「これで付き合って無いんやで?にこっち。」

 

「信じられないわ。」

 

「つつつ!付き合うなんて!!彼にも気になる子とか居るかもしれないじゃない!」

 

 

 私はテンパりながら2人の話に返答をする。

 

 

「アンタもアイツもホントにめでたいわ」

 

「ホントやね。」

 

「そんなこと言わないでよぉ…。」

 

 

 冷たい2人に私は半泣きになりながら助けを求める。

 

 

「そもそも!!」

 

「はいぃ!?」

 

 

 少し気合が入ったトーンで希は私に迫る。

 

 

「ラブライブ!決勝が終わった後よ!!」

 

「ええぇぇ!?!?」

 

 

 今度はにこが希とは反対方向から迫ってくる。

 

 2人が言っているのは私達が解散を決め最後まで楽しむと決めたラブライブ!決勝の最後のパフォーマンスを終えた後の話であろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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 遡ること約10年前____

 

 私はラブライブ!の決勝大会のパフォーマンスを終え控室で優勝の余韻に浸っていた。

 μ’sの皆は気がつけば居なくなっており不意に今までのことを思い返していた。

 廃校の為取り組んだこと、穂乃果達とぶつかったこと、μ’sが解散しそうになったこと…

 とても1年で経験したとは思えない密度だった…。

 

 そして彼に出会ったこと…。

 

 

 そう、呟きにも似たワードを思った瞬間…控室の扉がガチャリと開いた。

 

 

「あ、やっぱりここでしたか。」

 

「はひぃ!?だ、伊達君!?」

 

 

 予想していなかった客人に私は驚いた。

 驚く私を気にせず彼は控室に入ってくる。

 

 

「いやー皆に聞いたら多分ここに居るって言ってたので…。」

 

「そ、そう…。」

 

 

 ニコニコの表情で控室に入ってきた彼は伊達宏樹。

 アイドル研究部写真、映像担当でμ’sを支えてくれていた人…

 

 

 そして…私が惚れている相手である。

 

 

 そう、私は彼が好きなのである。

 おかげでいきなりの登場に信じられない程テンパッてしまった。

 

 

「順番的にトリでラッキーだなぁとか思ってましたけどまさかアンコール貰うなんて想像も出来ませんでしたよー」

 

「ははは…私もビックリしたわ。」

 

 

 人の気も知らないで彼はいつも通り話をしてくる…

 

 …と思ったのだが、何故か彼は悲しげな表情をしていた。

 

 

「…μ’s…終わっちゃうんですね…。」

 

「…あ。」

 

 

 パフォーマンスをやりきって優勝を報告されてすっかり忘れてた。

 この大会を最後にμ’sはおしまいになる。

 それは伊達君も知っている。

 

 

「パフォーマンスとか優勝とかですっかり忘れてたわ…本当にもう終わりなのね。」

 

「…もう、先輩たちとの学院生活も終わりなんだって…。Liveが終わりそうな時ふと思っちゃって…」

 

 

 彼は悲しさを隠し切れない笑顔で微笑む。

 

 

「…そうね。」

 

 

 彼に釣られるように私も悲しげな笑顔でそう答える。

 

 この大会が終われば卒業生、在校生それぞれが自分たちのやるべき道へ進む…。

 

 彼とも簡単に会うことは出来ない…。

 

 私の気持ちを伝えなきゃ…

 ずっと…ずっと…彼に伝えなきゃと思ってた。

 今日、大会が終われば伝えようと決めていた。

 何度も、何度もイメージトレーニングしてきた。

 

 

 

 

 _____伝えなきゃ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「「あ、あの!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 何の因果なのか私達のセリフが被ってしまった。

 

 

「えっ?!…だ、伊達君からどうぞ…」

 

「いやいや、先輩からどうぞ…」

 

「う、うん…。えっとね…そのー…」

 

 

 覚悟を決めたはずなのに言葉が被った瞬間尻込みしてしまった。

 

 

「きょ、今日の打ち上げはどこでやるのかなぁ…なんて思って!!」

 

「あ、ああ確かに気になりますね!!」

 

 

 殴りたい。この根性無しの自分を殴り飛ばしてやりたい。

 

 

「だ、伊達君はどうしたの?」

 

「俺ですか?!お、俺もおんなじ事思ってました!!奇遇ですねぇ!!」

 

 

 ハハハと乾いた笑いが響く控室。

 この状況を親友に説明した私はこっぴどく叱られたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

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「ぬぁんであそこで告白しなかったのよぉぉぉ!!」

 

 

 飲んでいた酒のグラスをドン!!と置きにこが私を怒鳴る。

 

 

「そもそも写真担当の話を上手い事穂乃果ちゃんに仕向けたのエリチやろ!」

 

 

 希の言うとおりでオープンスクールの準備で頑張る彼を見て一目惚れをしてμ’sの写真担当になるように仕向けたのは私である。

 

 

「散々、職権乱用しておきながら今の今まで告白してないとか」

 

「返す言葉もございません…」

 

 

 私は半泣きになりながら一言だけ返す。

 

 

 

 

 

 

 

「というかオマケにその歳で未経験とか本気で笑えんよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 グサリと刺さる言葉が親友から放たれる。

 

 

 

 

 

「ホントよもう賢い可愛いとか言ってる歳じゃないわよ。そのままじゃあっという間に三十路で未経験突入よ。」

 

「10年も告白出来んとかヘタレすぎるわ。根性付けるためにそこら辺の男引っ掛けて経験終わらしてきたほうがええやない?」

 

 

 矢継ぎ早に放たれる罵詈雑語に流石に私もカチンときた。

 

 

「分かったわよ!!彼氏を作ればいいんでしょ!!」

 

 

「賢い可愛い私にかかれば男なんて簡単に引っかかるわよ!」

 

 

「ついでに未経験も卒業してやるわ!!見てなさい!!!」

 

 

 

 

 私はそう怒鳴りながら居酒屋を出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「流石に言い過ぎたかしら…?」

 

「コレぐらい言わなアカンよ。ヘタレは中々治るもんやないし。」

 

 

 優しさを見せるにこに対し希は強い口調でそう返す。

 

 

「私達も好きでアイツをイジメてる訳じゃないのにね…」

 

「いつになったらヘタレ2人はくっつくんやろか?」

 

 

 溜息を付きつつ希はグラスの酒を一口飲む。

 

 

「知らないわよ。これが良いきっかけになればいいけど。」

 

 

 2人は改めて飲み直しと言わんばっかりにグラスを合わせて飲み会を始めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最後までご覧頂きありがとうございました。

最早スクールアイドル要素はほぼゼロ(^q^)

色んなパターンが有るのがMUSIC BOXということでw

さてさてエグめの話題で展開していますが今後はどうなるでしょうか??
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