今日のトレジャーレイクはどうも騒がしい。
報道陣が来ていたり、バトルの音がすぐ後ろでしていたりと謎の活気に満ちている。
コンピュータのバカヤロー等の叫びも聞こえたが、1回戦の対戦相手に思うところでもあったのか。
???「なぁ、おっさん。今日は釣れたか?」
「今日釣れたのは君ぐらいだねぇトッチくん。花粉症でも持ってるのかい?」
鼻をすする声から察するに何か心にくるものがあったのだろう。
「さてさて、今日はどんなことをこの老いぼれにお望みだい?」
トッチ「さっき、カセキバトルしてただろ?オレ。」
「あ、君かぁアレ。」
トッチ「え……?マジで大丈夫かおっさん?耳悪くなってたりしてないか…?」
「カセキバトルの勝敗は私の釣りには関係ないからね。」
トッチ「まぁいいや。そんでさ、オレ負けちゃって……。しかも、1回戦の相手はアイツだしさぁ……」
初めはポツポツと零れるような言葉がやがて溢れるように、静かに紡がれてゆく。
トッチ「アイツとは……決勝戦で思いっきりバトルしたかったなぁ………」
なんとも気まずい。今にも泣きだしそうな声で事の顛末を語られても決まった事は変えられない。
「それならば1回戦で思いっきりバトルすればぁ良いじゃないのかい?」
釣具をしまい、少年に手を差し出して聞いてみた。
「私で良ければ少し相手してあげよう。」
トッチ「……言ったからにはとことん付き合って貰うからな!」
「さて、始めようか。まず、属性と距離相性は分かるね?」
トッチ「それはもちろん!……さっき嫌という程……」
「OK。ではリバイバーを出してみてくれ。私の方でいい感じのリバイバーを出そう。」
トッチ「…力を貸してくれ……ステゴ!!」
力強く投げられた恐竜メダルが光り輝き、現れたのはジュラ紀を代表する草食恐竜、ステゴサウルス。
「ではこちらからはこの子達だ。パキー、トリケラ。頼んだよ。」
まずはステゴと相性のいい水属性の2匹。共に中距離タイプでサポートエリアにいても優秀な働きをしてくれる。
「先攻はこちらだが、ここはパスしよう。1度、やりたいように動いて見なさい。」
トッチ「相手もこっちもカンブリアフォーメーション……ステゴの得意な距離を狙うなら……ステゴ!パキーにスパイクテイルだ!!」
グォォォ─────!!!
パキーに向かって直進してきたステゴは勢いを殺すようにして前足で踏ん張り、逃げる力を利用して尻尾を360度回転させ、パキーに叩きつける。確かな手応えと共に、パキーは力尽き、恐竜メダルへともどった。
「見事だ。だが、味方のリバイバーが倒された時、KPは大きく貯まる。トリケラ、少し移動してトリケラコンボだ。」
トリケラの突進を受け止めるため、姿勢を低くしたステゴの前足を払うように振り上げられた角がステゴを持ち上げ、後方に吹っ飛ばす。これにより、次のターンステゴは得意距離から攻撃する場合、少し移動する必要が生まれる。
トッチ「エリア回転かぁ……でも、パキーも倒せるうちに倒しておきたかったし……」
「その判断は間違いでは無いね。サポート効果を受けないようにするならステゴをサポートエリアに移動させてからトリケラを狙ってもよかったね。このように2匹いるだけで戦術は大きく広がる。」
トッチ「なるほどなぁ……おっさん、なんかステゴと相性いいリバイバーいないのか?」
「ならば、ガーゴイルなどはどうだろうか。少しLPは低いが、サポート効果が優秀で育てば低いKPで厄介な状態異常つきの技を撃てるからね。」
トッチ「ガーゴイル……わかった、探してみるよ!ありがとうおっさん!!おっさんも1回戦頑張ってくれよ!!!」
「なんとまぁ、元気になって……さて、私も1回戦に向かうとしようか。」
釣具を肩に引っさげて預けたメダルを前に小一時間ほど悩んだが、何とか1回戦には間に合いそうだ。
久しぶりにカセキホリダーをやるとやっぱりハマってしまうのです。
今回出てきたリバイバーのうち、パキーはランク1なのでステゴならクリティカルワンパンは可能でございます。
次回はおじさん、ちょっと本気で1回戦迎えます