義理の兄、なんだそれは!?   作:鞍馬エル

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大人達がはっちゃける様です


 闇鍋開催

「ラウム、少し良いか?」

 

「ギレン兄さん。構いませんが

…何か?」

 

虹の向こうで何気にエンジョイしているギレンからの言葉にやや警戒しながら反応するラウム

 

ラウムは最近クェスとマリーダ、プルツー達プルシスターズが頻繁に構って欲しそうにしている為、そちらの相手にかなり時間を取られていた。それ自体はギレンやデギン達は寧ろ好ましい事だと思っている

 

…寧ろこの光景を邪魔しようとする赤いの(最近ついにザビ家も使い始めた)やマハラジャの娘、ラウムの妹についてそれとなく妨害していたりする

 

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某人物は

「これがそれとなく!?

どう見ても露骨に過ぎるだろうが!」

と友人に抗議したが

 

「いや、言いたい事は分かるんだが

兄上はアレで身内認定した者にはかなり甘い。それに本当に兄上のする事にしては優し過ぎる程なんだ」

 

「…死んでからかつての自国トップの恐ろしさを再認識するとか、いよいよ意味がわからんな」

 

「その辺は

…まぁ、なんだ。『慣れろ』としか言えないな、私としては」

 

「…慣れるのか、本当に?」

 

と2人揃って途方に暮れたらしい

 

----

 

某女性は父の同志であり、上司でもあるデギンに言われたとあっては流石に断る事もできる訳なく結果ラウムへの凸は避けられた

 

某妹は夫と義理の姉、それに彼女の忠臣らの懸命な努力によって事なきを得る事に成功した

 

…まぁ、決定打だったのはマリーダが

 

「…ダメですか、叔母上」

とマリーダが沈んだ顔で言ったことだろう

 

 

元々兄の子供、つまり甥や姪について一種の憧れを持っていたゼナはこれで陥落

少しばかり生意気なクェスと異なり、素直で兄の事をいじらしくなるほど慕っているマリーダはゼナにとっても良い子だった

その縁でプルツー達プルシスターズも溺愛する事になるのだが

 

まぁ、それはそれで兄と共に愛でられる為にゼナ的にはオールOKだったとかなんとか

 

 

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「ラウム。人狼ゲームとやらをやるぞ!」

 

「…本気ですか、サスロさん」

 

「すまんな、ラウム。私や父上達も説得したのだが」

 

ギレンに連れてこられたラウムは珍しくやる気に満ちたサスロの姿を見てげんなりとした

サスロがこういう時、だいたい碌なことにならないのをラウムは痛いほど良く知っているのだから

 

「あの、旧世紀からのゲームですよ?

本当にやるんですか?」

 

「ふ、ラウム。考えが浅いぞ

つまり地球の者達はそんなに昔からそう言った知恵を使うゲームをする事により、研鑽を怠らなかった

そういう事だろう。ならば我々もそれに倣うべきだ」

 

(そうかなぁ?)

ラウムとしてはそこまで深く考える必要はないと思うのだが、なにせサスロは『思い込んだら一直線』という多少困った癖のある人物である事も知っている

視野も広いし、思慮深い

 

のだが、偶にこうなるからデギンの補佐官を務められなかったとも言えるのだ

 

ラウムは助けを求める様にギレンに視線を向けるが

 

(すまんが無理だろう)

ギレンは困った様な顔をしながら、首を横に振る

 

 

(…ガッデム!!)

思わずらしくない様な言葉が口から出そうになるが、何とか堪えた

 

 

曲がりなりにも、こんな自分を『親』として慕ってくれる娘達がいるのだ

『子は親の背中を見て育つ』とも言う

 

であれば、父親として恥ずかしくない行動をしなければならないだろうからラウムも慎む

 

 

…決してサスロにその言葉を聞かれるのが怖い訳ではないのだ

 

ないのである

 

 

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という事で、メンバーを募らねばならない

 

さて誰に声を

 

「私達は勿論参加するわ、おじさん!」

 

「父さんのご迷惑でなければ、その」

 

「って訳だ、頼むよ親父」

 

「…あまり多過ぎるのもアレですので、マリーダとツーに任せて私達は応援します」

 

「妹達、引っ込み思案なのが多いから」

 

「分かった分かった

…でも大丈夫か?間違いなくすごい事(・・・・)になるんだが」

 

 

娘達、参戦決定!

 

 

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「よぉ、どうした?そんなおっかない顔をして」

 

「…ヤザン、お前やったな?」

ラウムが一目散に向かったのは友人であるヤザンの所だ

ラウムの言葉に

 

「なに、せっかくだから噂のザビ家の連中とやらも見てみたくてな?

なら人狼ゲームはある意味最適だろう?」

ヤザンは楽しそうに返す

 

「んじゃ参加するよな?勿論」

ラウムの確認に

 

「勿論だろう?

こんな機会なんざ、早々巡ってくるものでもなし

思う存分楽しませてもらうとするぜ」

 

ヤザンが仲間に加わった!

 

 

----

 

「ラウムとゲーム、か

…懐かしいものだ。まだキャスバルだった頃は色々遊んでもらったものだからな

勿論参加させてもらうとしよう」

 

「あ、ギレン兄上たちも参加するんでよろしく」

 

「!?

ま、待て兄さん。それは流石に」

 

「詳しい話を聞かずに頷いたお前が悪い

昔も言ったと思うが『決断を急ぐな。相手が全部の情報を最初から詳らかにすると思うな』と」

 

「…むぅ、確かに」

顔を顰めるキャスバル(弟分)

 

「別に深く考える必要もないさ

まぁ、少しばかりはしゃいでいる人もいるだろうが誤差よ誤差

 

「待ってくれ。今最後にとても不穏な事を言わなかったか?」

 

「HAHAHA⭐︎

ナンノコトカワカリマセーン」

 

キャスバル参戦決定!

 

 

----

 

「兄さんとゲームをする!?

勿論参加します!シーマやマレーネ、ハマーンにセラーナも参加させましょう!」

 

「おいおい、せめて彼女達の意思を汲んでやれよ

悪い上司だぞ、それでは」

ラウムは妹の暴走に苦言を呈する

そばにいたシーマとマレーネは

 

(なんだかんだでマトモなんだよな、この人)

 

(お父様が言われていた様な『常識外れの人(あたおか)』とは思えないのですが)

と割と正反対な感想を抱くことになる

 

「狂気が支配した時代には正常な者こそ異端となる

染まるしかないのさ」

当時の事をジュドーに聞かれた時のラウムの言葉だ

 

 

まぁ、そんなこんなで彼女達も参加する事になる

某女性は

 

「私の意思確認は!?」

と驚いていたが

 

「姉さん、あの人とあの人が兄と慕う方のお誘い

まさか、断るおつもりですか?

と笑顔の妹の説得(・・)により

 

「!?

…ああ、勿論私も参加するつもりだ。セ〇〇ナ(プライバシー保護の為に一部を伏せております)」

と不穏な気配を感じて慌てて承諾した

 

(もう嫌ぁ)

と内心ギャン泣きだったりする

 

後で実父やその知り合いであるラウム達に涙ながらに愚痴ったとかなんとか

 

 

…彼女の苦難は寧ろこれからなのかも知れない

 

 

…ともかくゼナ、シーマ、マレーネ、ハマーン、セラーナが仲間に加わった!

 

 

----

 

「…ほぅ、面白そうだな」

 

「やりますかな?」

 

「うむ。娘達と碌に関わらなかった駄目な親だからな

せめて今だけは娘達に優しい親でありたいと思う」

 

「マレーネ達も喜ぶでしょう

では宜しく頼みますよ?マハラジャさんにハスラーさん」

 

「しっかり楽しむとしよう」

 

「…大変だな。これだけの者を集めて運営するとなると」

ハスラーの同情にも似た視線と発言を受けて

 

「…慣れましたから」

 

「慣れたか」

 

「慣れてしまわれたか」

 

ラウムの乾いた笑いとその答えに苦笑いしたマハラジャとハスラーだった

 

マハラジャ、ハスラー参戦決定!

 

 

----

 

「おお!ラウム君

私達にも話を持ちかけてくれるのか?」

 

「一緒にするでない、ジオン

儂は既にギレン経由で話を持ちかけられておるわ

…別にコレまで呼ばずとも良いのではないか?」

ジオンとデギンの所に向かったラウムはこう言われてしまう

 

「いや、ほら

キャスバルと過ごす時間も中々取れなかったでしょうし、どうにも私のリサーチ不足だったせいで誤解を招きかねない事を言ってしまいました。なんで、そのお詫びも兼ねて」

 

「…ああ、気にせずともいいだろうに」

 

「これもまたラウムの良さでもあるのだがな」

 

「精進します」

 

「うん、その勤勉さは君の持ち味だ

大切にしてくれたまえ」

 

「死してなお、明日を向くか

それでこそ儂らの後継者よ」

 

 

と此処で終われば良かったのだが

 

 

 

「ところでデギン

先程貴様何やら宣っていたな?」

 

「で、では宜しくお願いしますね

お二人とも」

不穏な空気を察したラウムは即座に離脱を試みる

 

『勝てる用意をして戦いに臨むべし』

ラウムが常に意識してる事だから

 

「うむ。では後でのラウムよ

 

 

…で、なんじゃジオン」

 

ラウムを笑顔で見送ったデギンだが、ラウムが去った後ジオンに向き合う時にはそんなかけらも見せない様な表情だった

 

「遂に惚けたか?

ラウム君からの誘いを私よりも先に貴様が受けていたと聞こえたが?」

剣呑な雰囲気を隠す事なくジオンはデギンに問うた

 

----

 

なお、独立運動時代の仲間達なら

 

「またやってる」

 

「仲が良いのか悪いのか?」

 

「おい、誰かケイムかセリア。ラウムでも良いから呼んで来い!」

 

「全員クラヴァスな件について」

 

「これはひどい」

 

「ちくわ大明神」

 

「誰だ、今の」

 

と割と日常的な光景であったりする

ギレンやサスロもいたが

 

 

「すまないが、急用があってな」

 

「まだ取りまとめが終わってないのだ」

とあっさり逃げるだろう

 

 

これには某鬼殺隊の人物も

 

逃げるなぁぁぁぁっ!!

とお怒りになられる事だろう

 

 

 

しかし、古来から

『君子危うきに近寄らず』ともいうわけで、態々『火中の栗を拾う』物好きはそう居ないわけで御座います

 

 

 

 

…調停役であるクラヴァスがいなくなったから共和国でゴタゴタ(派閥間の争いが激化)した?

 

 

まぁ、そういう解釈もあるかも知れませんね

 

----

 

ジオンの指摘をデギンは鼻で笑うと

 

「儂の息子であるドズルがラウムの妹の夫

つまり儂とラウムは義理とは言え家族よ

お主はかつての同志に過ぎん

儂らの方が優先順位が高いのは仕方あるまい?」

 

とニヤニヤしながらほざく(ジオン視点)

 

「ぐぐぐぐ」

 

「しかもお主の子供達はラウムに優しくはなかったみたいだから仕方あるまいよ」

言葉だけを聞けば慰めている様にも思える

 

が、目の前のジジイと長い付き合いのジオンには分かる

 

コイツ、煽ってやがる!

 

 

元々こちらに来てから頻繁にデギン達の元に足を運ぶラウムと異なり、キャスバルは一向にジオンの元へと来ることはなかった

 

…色々思う事もあるだろう

が、それすら打ち明けてこその家族だとジオンは思っているのだから気にせずともないと考えている

 

 

それもまたジオンが騒いでいる理由でもあったりする

 

 

「久しぶりに温厚な私でも怒るのだぞ、デギン」

 

「は

笑わせおる。キャスバルやラウムに構ってもらえないから腐っておるのじゃろうて

ぬかすな、ジオン」

 

 

カーン

思わず戦いのゴングが鳴り響いた様な空耳が聞こえた気がするが気のせいだろう

 

 

…ああ、そこの一家の皆さんではありませんので気にしないでもらいたい

 

 

そうして、ジオンとデギンはまた殴り合いを始めたのである

 

ジオン、デギン参戦!

 

----

 

「人狼?空想上の生き物だろうに」

 

「いやまぁ、そうだけどな。シロッコ

楽し(愉し)いぞ?」

 

「…ふん、貴様の思惑に乗ってやるのも癪だが良いだろう

天才である私の力をその目に焼き付け」 

 

「…シロッコ、悪いことはいわん

それ以上は危ないぞ?」

 

「??

まぁ、よく分からんが良かろう」

 

(ニュータイプだってなら、こういう事にも敏感にならんのかねぇ)

ラウムはシロッコに気づかれない様にため息をつく

 

(ため息をつくと幸せが逃げる、なんてのがあるらしいが

そうなら俺の幸せはとっくの前に尽きてるんだろうなぁ)

ラウムは遠い目をしながら現実逃避した

 

シロッコ渋々ながらに参戦!

 

 

----

 

「役者は揃った様だな」

 

「ああ。さてこれからが面白くなるぜ?」

 

「…どうにもお前は死んでから本当に楽しそうに見えるが」

 

「そりゃそうだ

組織、思想なんぞの為に多くの(しがらみ)があるのが人間だ。が、死んじまったら後はんなもんに縛られる必要なんざありゃしねぇ

 

だからこそ、見えてきたものもあるんだ

それが俺にとっては痛快なものばかりとなりゃあな」

 

「…まぁ構わんか

せっかくの機会だ。後進共に少しばかり教えてやらねばなるまい」




素振りをしました

本編はそのうち書くかも知れません

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  • 潜む刃(ソフィルート)
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