義理の兄、なんだそれは!?   作:鞍馬エル

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前話の続き


人の思いは交錯し、歪み、そしていつかはかつて見た願いを忘れてしまう
遺された者達は何を想うか?


 (幕間)精算の時

ラウム・クラヴァス政策主席補佐官とアルテイシア・ダイクン内務大臣の結婚

 

それは間接的とはいえ、クラヴァスを通じてザビとダイクンが縁続きとなる。その為多くの宇宙市民の関心を集めるものとなるだろう

 

 

とはいえ、既にラウムは高齢であり、アルテイシアいやセイラと自身が釣り合うとはラウム自身は毛ほどにも思っていなかったのだが

 

 

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「…クラヴァス政策主席補佐官との結婚、ですか」

 

『そうですな。失礼だとは思いますが、今の共和国政府に対する支持の多くは消極的支持でしょう?

というのも、かつてのシャアの反乱においてかの人物はザビ家について公然と批判していた事を多くの宇宙市民は覚えているからではありませんかな?』

 

「…否定は出来ませんね」

未だ宇宙市民や共和国国民の中に根強い『反ザビ家思想』というものは確かに存在しているのを他ならぬオードリー自身がよく理解している

 

 

 

叔父であり、父と慕うラウムだがその存在について知る者はそこまで多くない

ジオン独立運動という激動の中にあって、ジオン・ダイクンの暗殺やその後のザビ家の台頭こそ人々の記憶に残っているものの、地球出身のクラヴァス夫妻の不審死はそこまで大きなニュースとはなっていなかったからでもあろう

 

 

当時の警察当局が事故死との判断を下した事も大きい

 

 

当時の独立運動に注視していた者ですら、関係者でない者達にはその辺の事情は見えてこなかったのも仕方のない事ではあった

 

 

そしてドズルの妻であるゼナの出自についてギレン(ジオン軍総帥)デギン(ジオン公国公王)は可能な限りその情報を出そうとしなかった事も大きな理由となる

 

 

…勿論、連邦政府上層部やマイッツァーの様にラウムやクラヴァスの事を知る者もいるにはいる

 

 

『知らぬというのは容易に誤解を招くでしょう

嫉妬や怨恨などの負の感情は人の目をあっさり曇らせる要因たり得るのですから』

 

ザビの姫とダイクンの姫の和解

しかし、これを繋ぐものが出て来なければこれを上辺だけと判断する者も出てくるはず

 

それではこの状況を作り上げた意味がない

養父(古き考え方)を否定し、明日を掴む

 

その為にはザビもダイクンも、ジオンと連邦という垣根いや(しがらみ)すら無用なのだ

 

「一つだけ聞いても構いませんか?」

 

『なんなりと』

オードリーの言葉に通信相手は動揺など全くする事なく応じる

 

「何故クラヴァスに拘るのですか?」

オードリーのその問い掛けに相手は

 

『どうやら首相閣下と私の間に認識の齟齬がある様に思われますな

…失礼を承知で申し上げるならば、私が拘っているのはアルテイシア嬢の方なのですよ』

と柔らかく微笑んだ

 

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一年戦争は0079から始まり、良く0080初頭に終わりを告げた

 

…だが、その戦争で失ったものは何も帰ってくる事はない

家族を

友人を

知人を

 

地球連邦は確かにジオン公国に勝利した

…だが、失ったものは何も人命や資源などだけではない

 

 

人としてあるべき理性や倫理すら一年戦争は失わせたのである

 

 

何の為の戦時条約か?

際限のない殺し合いにならぬ為

戦争にも守らねばならぬルールがあるべきだ

 

しかし、ジオン軍は毒ガス、核攻撃、コロニー落としを行なった

…では連邦軍が一部の無知蒙昧(恥知らず)な者達の言う様に『正義の軍隊』か?と問われたならば

良識ある連邦軍人であるならば、軍人としての誇りや使命感があるならば

「そうである」等とは口が裂けても言えるはずもない

 

 

連邦軍とて、ジオン軍を倒す為に犠牲を良しとしてきた過去があるのだから

 

 

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「…どういう事でしょうか?」

言葉にやや険しいものが混じっているオードリーの言葉に

 

(自身の大切な親族に価値がないと言われても、対話の姿勢は崩さないか。どうやら彼女は連邦政府の政治家達が思う以上に芯のある人間の様だ)

男は内心彼女に対する評価を更に上げた

 

『首相閣下に申し上げるのは些か以上に失礼とは思いますが』

 

「そこで対話を止めるならば、私が今いる立場には不適格という事になるでしょう

話を伺えますか?ゴップ元連邦軍大将殿」

オードリーの力強い視線がゴップを射抜いた

 

 

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戦争の傷が癒える

そんな事があると思われますかな?

 

『それは

…それは本当に難しい事だと思います。誰もが痛みを、憎しみを、悲しみを想いを背負って今を生きています

私もそうでしょうし、クラヴァス補佐官もアルテイシア内務大臣も

そして貴方もでしょう』

 

そうですな

あの戦争から20年経ちました。20年、言葉にすれば容易いものですがその間に次々と戦乱や騒動が起き、その度に多くの血が流れました

 

私は今でも選択を後悔しているのです

民間人を戦争に駆り出した事を

 

 

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連邦政府や連邦軍はホワイトベースクルーに対して補償などをする事で彼等彼女達の活躍に報いた

と言えば聞こえは良いだろう

 

だが、ホワイトベースの正規クルーは多く見積もっても少数であり、運用の大半は民間人に頼るしかなかった

 

 

だが、連邦軍は彼等を民間人として戻す機会はあったのだ

戦力的に厳しかったルナツーが最初

しかしそれはあくまでも連邦軍(本来民間人を守る側)の都合であり、その軍に連邦市民は軍事費を含む税金を払っている

 

確かに彼等は宇宙市民(サイド7の人間)

それでもサイド7のコロニーが襲撃された理由は『連邦軍の新型』をそこで開発していた為であろう

であるならば、本来サイド7のコロニーが戦闘に巻き込まれた責任を当事者である連邦軍が取るのが筋ではないか?

 

なお、中立地帯における新兵器の開発について連邦政府はこの件が知らされた時点で連邦軍に対し

 

「中立地帯を戦闘に巻き込む可能性の高い軍事的行動について熟慮されたし」

警告(・・)を行なっている

 

まぁ、半年後にコロニー『リボー』で殆ど同じ事をやらかしているのだが

 

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北米大陸降下後以降も孤立したホワイトベース隊

それらに対する補給を行なったのであれば、そのタイミングで正規の軍人を派遣する事が出来なかったとは言わせない

 

そして、連邦軍総司令部のあるジャブローに到着したにも関わらず、ホワイトベースに加わったのは戦闘機パイロットを始めとした極小数

 

犬猿の仲であったジーン・コリニー中将とグリーン・ワイアット中将ですらジャブローにおいて

 

「民間人を守るべき軍が民間人を戦場に立たせる事を良しとするか

…どうやら今の連邦軍上層部には軍人としての誇りも自覚もない連中ばかりの様だ」

 

「余りにも情け無い話だ

確かに彼等の挙げた戦果は華々しいものがある。だが『戦える事』と『戦う覚悟がある事』は全く別の話だろう

これが地球圏の平和を守ろうとする組織の在り方か」

と思わず上層部批判をする程であった

 

事実両中将は連邦軍の戦略会議の席において、この件に関して上層部のやり方を痛烈に非難していたりする

 

 

軍籍を用意した

からではない

 

事実としてアムロ・レイやハヤト・コバヤシ等の人生は間違いなく一年戦争によって狂わされただろう

 

 

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レイ中佐は軍属となった

であれば、軍人として遇する他ない

 

ハヤト・コバヤシは武力を用いて反連邦運動を行なった

であるならば、それ相応の扱いをせねばならなくなった

 

ホワイトベースの元クルーについて追跡調査を今もって行なっています。…その中に未だ一年戦争の傷が癒えていないと思われる人物がいたのですよ

 

『…それがアルテイシアさん、と?』

 

私はそう考えますな

まぁ今まで多くの者達の人生を狂わせてきた私が今更と思うかも知れませんが

 

『…分かりました。その件については家族の問題でもありますので、一つの意見として受け取らせてもらいます』

 

そうですな

確かに貴女にとってもリンクス補佐官にとっても決して無関係とは言い難い話でしょう

しっかり話し合いをされるべきでしょうな

 

『…ええ、ご厚意感謝します』

そうオードリー首相は最後に口にすると通信を切った

 

 

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通信を終えたゴップは椅子に身体を預けると

 

「戦後、か」

そう憂鬱そうに呟いた

 

戦後

文字通りに受け止めるならば『戦いの後』となろう

 

軍隊とは『平時において穀潰し』と非難されるものだろう

 

 

 

かつてゴップは連邦軍総司令官となったワイアットと話の場を設けた事がある

 

「地球圏に未だ潜伏を続けるジオン残党や反連邦思想

どうも連邦軍の多くの者はそれを力で屈服させたい。そんな考えが見える

が、歴史を紐解けばそれが如何に不可能な事であるか分かるだろうどれだけの(軍事力)で抑えつけたとしてもいつかそれは必ず噴出するのだよ

一応私も立場がある為に新兵器の開発を推進せねばならないが、はっきり言わせてもらえば、いつまで狂騒(力に頼る愚行)を続けるつもりなのか?と言いたくなるものだ

政府の要望である段階的な軍縮。軍内部からの強い反発があるだろうが私はやらねばならないと思うが」

 

ワイアットは歴代の連邦軍総司令官の中では口数が多く、迂遠な言い方を好む人物ではあったが、政治についての理解もあり、一部からは『古典派』と言われる様に歴史にも造詣が深い

ゴップとしても軍の最高責任者として調整相手として不足ない人物と言えたのだ

 

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連邦軍の艦艇には旧式が多い

 

とは当時の軍関係者の嘆き(・・)だった

 

 

だが、ゴップや連邦政府などの者からすれば

 

「サラミス級やマゼラン級は改装する事でまだ充分運用出来る設計の筈

だが?

高々数年程度の期間で艦艇群を更新すると言うならば、他の予算を削って貰わねば困るのだよ」

と言わざるを得なくなる

 

----

 

一年戦争やその後の混乱や紛争などにより、地球圏の経済活動にすら支障が出る程の被害が各地で発生した

ジオン軍によるコロニー落とし。その直撃を受けたオセアニア管区のオーストラリアは言うまでもないが、その際発生した巨大なエネルギーは津波となって環太平洋地域全体に及ぶ被害を出している

旧世紀における太平洋の島嶼国家の幾つかは地図から消滅(・・)してすらいた

 

加えて巻き上げられた粒子などにより、地球規模の気温の低下や地軸の歪みなど決して軽微とは言い難いものを残したのである

 

 

そんな中行なわれたのが一年戦争であり、戦争指揮を採っていた者達には関心がなかった様だが、ゴップの様な後方からの補給を担当する兵站管理の者は気が気でなかった

 

「ジオンに対して反攻を行なう、かね

それは結構な事だ。…それで?軍としては何処で戦争を終わらせる(・・・・・・・・・・・)つもりなのかね?」

 

ジオンの新兵器MSの解析

それに対抗する為に行なわねばならぬと軍司令部が推進する連邦製MSの開発、生産

加えてそのMSを搭載、運用する為の艦艇の研究、開発、生産

ミノフスキー粒子に対する対応策の早期実現

ニュータイプと呼ばれる者達に対する研究

などなど

 

更に侵攻、防衛作戦を展開する為に必要とされる物資や資源の融通

 

 

戦時中(非常事態)ゆえに仕方ない」

と連邦軍の多くの将兵は臆面もなく口にしていたが、実際に政府と調整せねばならないゴップ達からすればとんでもない話だった

 

また(・・)かね、ゴップ君

軍の主張も理解は出来るが、少しは此方の事情も理解してもらえないのだろうか」

地球規模の被害を受けた上に地球全土を巻き込んだ戦争中なのだ。何処にも余裕など存在しなかった

 

 

軍人達は士官学校等を合格すれば軍人になれるだろう

だが、政治家は市民からの支持がなければその席を追われる立場だ

 

「やれやれ、戦争屋は気楽なものだ

市民生活などに頓着する事などしなくても良いのだから」

ジオン軍による三度目の地球降下作戦を許した連邦軍は『臨時徴兵制』

を提案した事があった

 

これはゴップを経由してのものではなく、彼を避ける形で政府に提言したもの

何せゴップに提案したとしても、当時の危機的状況を理解していた彼がそれを連邦政府にそのまま提言するとも思えなかったからである

 

 

が、連邦政府からすればあくまでも『軍優先的』なそれは腹に据えかねるものであった

そもそも一年戦争開戦時には既にジオンのMSにより戦力的価値を低下させていた連邦軍の宇宙汎用戦闘機であるセイバーフィッシュは0071に。連邦軍宇宙艦隊のサラミス、マゼランはその前年である0070にそれぞれ開発、量産されている

地上の主力である61式戦車は0061に開発、量産されているので旧式扱いは仕方ない部分はあろう

 

が、対してジオン軍はサラミス級とマゼラン級の開発を終了した同年にチベ級宇宙巡洋艦をセイバーフィッシュの開発から3年後の0074にはMSの試作機を開発していた

 

連邦軍諜報部はこの情報を掴んでおきながら『現時点において脅威となり得ない』との報告書を出しているし、それを連邦軍総司令部も是としていたのである

 

 

連邦政府としても、軍の装備更新はある程度許容するつもりでいたがその範囲を大きく超えていた

しかも『可及的速やかな量産体制の整備が望ましい』との意見書付き

 

 

連邦政府内において、『連邦軍の要求する資金、資源などの消費とジオン公国との早期和平のどちらが連邦にとって望ましいものであるか?』という議論が幾度も真剣に協議される程であった

 

「軍の望む装備を開発したのではなかったのか!?」

と財務担当大臣は会議の席で思わず怒りの声を発する事となる事態にすら発展している

ゴップが何とか政府関係者と何度も交渉を粘り強く行なった為、何とか連邦軍は軍の要求を通す事が出来たのだが

 

「レビル君達にも困ったものだよ

口を開ければ餌が用意されている訳ではないのだがね」

と当時の彼は補佐官に愚痴をこぼしているくらいには難しい事だった

 

 

その辺の事情まである程度察して軍の統制をしようとしていたワイアットはゴップにとっても有難い存在だっただけにコンペイトウにおける彼の戦死はかなりの痛手となった

 

----

 

連邦軍の者達は気付いているのだろうか?

確かに連邦軍は外敵に勝利し続けてはいる

 

だが、勝てば勝つ程に連邦軍と連邦政府の関係は悪化し、本来連邦軍がしなければならない筈の『地球圏の秩序安定』からは遠ざかっている事に

 

ゴップとしても良い加減疲れ果ててしまっていた

 

連邦軍において、ゴップは『政府の狗』などと言われているそうだが、彼からすれば

「君達がもう少し後の事を考えてくれたなら、私の仕事はとうの前に終わっているのだがね」

と言いたくもなる

 

最近では連邦政府の政治家の質さえも明らかに低下しつつあり、彼の居場所は連邦軍にも連邦政府にも無くなりつつあった

 

故に彼は退役を決意したといえる

 

「新しい芽が育ちつつある宇宙とその芽が育つ環境を無くしつつある地球。さて、どちらが先に白旗を上げるのだろうね」

 

彼とて連邦政府や連邦軍の事を思っているからこそ裏方に徹したし、憎まれ役すら引き受けていた

だが、彼を理解する者は政治中枢からほぼいなくなりつつある

長年連邦を支えようとしたが、やはり自分の手には余るものだったのだろう

 

 

…しかし、そうであるならばせめて最後にやるべき事がある

そう思ったからこそ、今回共和国首相であるオードリーに極秘の提案をした

それが遅すぎたものである事を知りつつも

 

「さて、クラヴァスの亡霊と直接会う事が出来るのだろうか?」

あの戦争を指揮していた者のその尽くが既にあの世に旅立った

クラヴァスとて独立運動を駆け抜けた同志など殆どいないだろう

 

遺された

残ってしまった者同士、話が出来たのならさぞ面白い事になるのだろう

 

ゴップはその光景を想像しながら笑った

 

 

 

----

 

「どう思いますか?バナージ」

首相、いやオードリーから突然相談をされた俺は答えに少し戸惑った

 

父さんとセイラさんの結婚

それがオードリーからの相談内容だ

 

以前オードリーはその話をセイラさんとした時揉めたとは聞いている。父さんに話をしたのだが

 

「…まぁ、セイラの気持ちは嬉しくはある

あるんだが、正直いつまで生きてられるか分からんからなぁ。仮にあの子と結ばれたとしても悲しみしか遺せない。それじゃあ余りにもと思うんだ」

と顰めっ面をして答えてくれた

 

父さんは子供が欲しくないのか?

と聞いてみたが

 

「この歳でか?

しかも割と面倒くさい家系になってるからなぁ。子供にまでそれを背負わせたくないな

…それに可愛い娘と立派な息子が俺にはいるしな」

と笑って答えてくれた

 

立派な息子と思ってくれているのには涙が出る程嬉しかったが

 

 

「私としても正直言って余り嬉しい事とは言えません

…ですが、私のわがままでお父様とセイラさんの幸せを奪うのもまた違う気がして」

 

そこが本当に難しいと思う

父さんは本当に俺達が幸せになって欲しいとしか(・・・)願っていないのだろう

セイラさんとも親交があったそうだから、そうなのだろうとは思う

 

でも父さんは『自分でセイラさんを幸せにする』って事は考えていない

 

 

 

----

 

ジュドーさんは父さんからこう聞いた事がある

 

「アムロと余り話したがらない理由?

…そうだな。やはり今でも彼を憎む気持ちは消えていないからだろうさ」

 

と力無く父さんは口にしたそうだ

 

…恐らくアムロさんに向けるそれ以上にセイラさんに向ける感情は複雑なのだろう

 

幼い頃の事を知っている。優しく聡明だった人物が自分の義理とは言え家族達を倒す事に協力していたのだから

父さんとて分かっているのだろう

 

戦争だったのだ

残念な事にどちらがが死ぬ事になったのだと

 

 

もしも

もしも片側が父さんの知らない相手ならば、父さんも其方を怨むだけで済んだのかも知れない

でも、そうでは無かった

 

父さんの中で行き場を失った感情が暴れ回っていたのではないだろうか?そしていつしかそれに疲れ果てて

 

 

父さんがセイラさんの現在(いま)を見ているかと言われると、多分違う

 

 

でも父さんはセイラさんに出来る限り誠実に付き合おうとしているのだと感じる

だから父さんは

 

「…俺は父さんに幸せな最後を送って欲しい

でも、何が父さんの幸せなのか分からないんだ」

情けないが、これが俺の本音だった

 

「そうね。私も同じです

お父様が長くないのはどうしようも無い事

でも、だからこそお父様にとっての幸せが私は欲しいのです」

オードリーも苦しそうに言葉を紡ぐ

 

俺やオードリーの幸せを望んでいる父さん

しかし父さんにとって、何が幸せなのか?俺達が幸せに過ごすのが父さんにとっての幸せだと言っていたが、それだけなのだろうか?

 

…分からないんだ

父さんの自慢の息子と

自慢の娘と言われていても

 

「他の人達にも話を聞くべき、でしょうね」

 

「そうかも知れない」

結局俺達だけでは分からない

…それが何よりも悔しかった

 

 

 

 

 




という訳で以前かなり『面倒になる』と言っていたセイラとラウムが結婚する可能性のあるルートとなります

宇宙世紀最悪の火種となり得る厄ネタですが、まぁ何とかなるでしょう(思考放棄する作者の図)

因みに共和国自体が既に厄ネタの玉手箱なので、ね?












よくよく考えると、フロンティアサイドにいるシーブックとサイド3にいる事になるセシリー
…出会いの機会ないかも知れない(白目)
なお、作者はF91のロイ将軍とかコズモ大佐も以外と好きだったりします

 IFルート

  • 狂った者(公国ルート)
  • 潜む刃(ソフィルート)
  • 悪意の先に(アクシズグレミー討伐ルート)
  • その他
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