ウルトラギャラクシーファイト外伝(グリージョたちの激闘) 作:丹羽戸梨央
チブル星人エクセラー「あなた、何者です?」
突然目の前の光の渦から現れた黄金の戦士に身構えるも一瞬で拘束されてしまうチブル星人エクセラー。
アブソリュートタルタロス「我は、究極生命体アブソリューティアンの戦士アブソリュートタルタロス。遥か数万後の未来から来た。貴様はこの先、ビクトルギエルを生み出すも、ダークルギエルに人形にされ、永遠にも似た時間を過ごしながらギンガとビクトリーに敗れたビクトルギエルともども破壊される。」
チブル星人エクセラー「な に、」
拘束されたままかろうじて声を出すも、抵抗ができない状態にある。
アブソリュートタルタロス「我々のために尽くすのだ。そうすれば、ウルトラマンを出し抜き、この地球をお前のものにしてやろう」
チブル星人エクセラー「なん だと」
アブソリュートタルタロス「光の国を外部から覆う強大なバリア状のシールドを作れ」
チブル星人エクセラー「バリア状のシールド…」
アブソリュートタルタロス「すでに駒《なかま》は用意してある。」
アブソリュートタルタロスが奈落を開くとそこにはクール星人、エタルガーがいた。
アブソリュートタルタロスとともにチブル星人エクセラーは奈落へと姿を消した。
◇
ウルトラマンボーイ「あれ?大丈夫?」
ウルトラマンボーイは岩場からひょっこり首を出した。
アークキラー「お前、ウルトラマンか?」
ボーイ「うん。そうだよ、僕はウルトラ小学生のボーイさ。」
アークキラー「それで、何の用だ。」
ボーイ「何の用って、怪我してるみたいだったから」
アークキラー「俺はウルトラマンじゃない。何なら、お前らウルトラマンに攻撃されるような奴だぜ。」
ボーイ「うーん、でもお兄さんそんなに悪い奴に見えないし。」
アークキラー「・・・・・」
ボーイ「あ、そうだ!」
ボーイは手をポンとたたくと、アークキラーのほうに向きなおり
ボーイ「グリージョお姉ちゃんなら直してくれるかも。ちょっとそこで待っててね」
そう言い残し、空へと飛びたった。
◇
(あいつを信用していいのか?いくら子供とはいえ、ウルトラマンだぞ・・・)
ボーイ「おーい!お兄ちゃん」
ナイス「あそこか!ボーイが言ってた怪我してるものがいるっていうのは。行くぞ、ゼアス君。」
ゼアス「あれ、なんか、赤い眼でまがまがしいけど大丈夫?」
アークキラーはその声を聞き、改めて自分の姿を見る。銀の体はウルトラマンに近いものの全体的にとげとげしく、彼らの胸にある青いコアのようなものとは違い、自分には紫色のものが備わっている。
アークキラーが身構えていると、
グリージョ「あなたは…!」
三人のウルトラマンの後ろからオレンジと銀のウルトラマンが現れる。
そのウルトラマンは三人とは違い、緊張感がある。
グリージョ「あなたは、アークキラー。ダークキラーの遺伝子によって作られた人工生命体!」それって
ナイス「えぇ!」
ゼアス「それって大丈夫なの?グリージョちゃん!」
すぐに、ボーイとグリージョをかばうようにナイスとゼアスが臨戦態勢をとる。
するとボーイがアークキラーのほうへ近づき、
ボーイ「大丈夫だよ。お兄ちゃん、僕に攻撃とかしなかったし、悪い奴じゃないよ。」
その言葉を聞き、グリージョ達も近づく。
グリージョ「グリージョチアチャージ」
グリージョの手から球体上の光がアークキラーのもとに届き、傷を癒していく。
アークキラーはグリージョたちのほうに向き頭を下げる。
その後、頭を上げたアークキラーはグリージョたちに尋ねる。
アークキラー「俺のもととなった遺伝子は、そんなやばい奴なのか」
グリージョ「カツ兄やイサ兄、ゼロさん、ニュージェネレーションの皆さんと戦ったとーーっても悪い奴です。むかしはタロウさんや、ウルトラ兄弟の皆さんと戦ってたって聞きました。」
アークキラー「あー。ははは。そりゃ、俺の顔見たら、ウルトラマンどもがピリピリするわ。」
グリージョ「でも、アークキラーさんは悪いことしようとは思ってないんですよね。」
アークキラー「あー。俺、別に強くないしな。ウルトラマンに触れて、そのウルトラマンの力を触媒にダークネス化した姿になれるだけだし。」
ゼアス「それも十分危険じゃないの?」
グリージョ「とりあえず、ゼロさんと話し合いましょう。」
アークキラー「えー!ゼロってあの化け物みたいなやつ!?あいつ問答無用で攻撃してきて怖いんだけど。」
グリージョ「でも、アークキラーさんが悪くないってわかってもらうためにちゃんとお話ししないとだめです。」
アークキラー「あー。わかった。」
グリージョ「では、光の国へ向かいましょう。」
レッツゴーとグリージョがこぶしを天に挙げると、残りの三人もこぶしを天に挙げる。そして、アークキラーのほうを見るので、
アークキラー「・・・れっつごー」
しぶしぶ彼もこぶしを天に挙げるのであった。
◇
ゼロ「なにがおきたんだ、これは・・・・・・」
ゼロは目の前の光景に、ただ立ち尽くしていた。
ゼロの目に映ったのは真っ赤なバリアに覆われた光の国であった。