ただそこに立ち尽くす、目線の先には病室のベットに寝ている
苛まれる浮遊感、足はあるのに地に着いていない感覚、まるで脳が身体と切り離されているよう。
後ろを振り向けば、『自分』が『自分』を見つめているのを『自分』は見ているし、見られてるのを『自分』は見ているし、『自分』が見つめているのを『自分』は見られているのを『自分』は見ている。
それは円状に続いてる鏡合わせを見ているような感覚は、底があるを知っているのに無限を感じさせられる苦痛のようだった。
きっと、このまま擬似的な無限を続けさせられるだろう………
「「「「「「「「「「だったら、いっそ‥‥‥」」」」」」」」」」」
俺が、僕を、私に、自分で、「」は繰り返す。
自分は、浮遊感に身を任せることにした。
意識は浮いていくのに、身体は落ちていく感覚に襲われる、これは一体何なんだろう?
その答えは、胸に繋がれている線の先の機械がアラートで教えてくれた、
「あぁ、これが死ぬ事か、」
自分達しか居ないのに、病室の扉が開く音がして、誰かが慌てたように声をかける。
もはや、その声は聞こえはするが僕達には届かない
(もう少しで、空に……)
そう思って最後に見上げた、
「これじゃあ、まるで万華鏡じゃないか」
『自分』という対象性は、自分自身で映し出されて鏡像は繰り返される。
はっきりとした、浮遊感ではなく廻っているんだ。
突如、身体に激痛が走る、焼けるような熱さ、それによって病室のベッドの方に身体が引き寄せられていく。
景色が回転していく、交差する、独立した模様になる
激痛の度、自分が閉じる様に減っていく
吸い寄せられて、最後に見たのは反射された自分ではなく、それは寝ていたはずの
(見ていたのは自分じゃない、
そして
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2015年 3月31日 20時26分 曇 東京都某所廃トンネル
そこは人気がなく、簡単な封鎖をされてアスファルトやガードレールは草に犯されて、虫と風邪がざわめき偶に少し離れた道路から大型車両の通過音が聞こえる。
夏であれば馬鹿どもが騒ぐにはぴったしなホラー感を生み出している、それもそのはずでここは廃道で廃トンネルがある場所なのだから
その場で一人、歩いてるやつがいた。
月は出ておらず雲に隠れ薄暗い、それをフラッシュライトで切り開いて進む
『弟くん、何か分かったかしら?』
耳につけているコムタックから可愛らしい声が聞こえる
「まだ分かるわけ無いだろ、入ってから5分も経っていない」
キレ気味にマイクに返答を返す。
『相変わらず優しい言葉の返し方が出来ないのね、昔はもう少し優しかったのに‥‥わたし、年々弟くんがヤンキーじみて来て悲しいわ。』
「だったら、邪魔しないでくれ。何ならお・姉・さ・まが調べに逝ってもいいんですけど?」
『えっ!じゃあ今から私そっちに『ふざけるな!勘弁してくれっ!辞めろ死ぬぞ私がっ』まぁ、残念‥‥‥』
トランシーバーを通じて悲壮感を感じる大声で遮る
「うっせぇなぁ、そんなに騒ぐなら切っちまうぞ!」
『まぁ、眉間にシワがよって目が細まって歯ぎしりしてるのが目に浮かぶわ。そんなにギレギレしていると、そんな良くない顔が更に悪くなりますよ?』
「余計なお世話だよ、後、このイライラ感は7割あんたで、残りが安月給と羽虫だ。あんたのわがままとそこでコーヒー飲んでる奴の我が身可愛さで調べてるんだから、黙って・静かに・邪魔せずそこで待ってろバカ。」
『お姉ちゃんに、あんた呼びはお口が悪くてよ?そんな子に育てた覚えは無いのに、とっても悲しいシクシク。』
「はぁ、」
と、ため息を付きながら辺りに何かの痕跡が無いか調べる。
『もう少し、優しさを覚えたほうが良いわ。そんなんじゃ新しいお友達作れなくてよ?私、一人ぼっちでお弁当食べている弟くんはあまり見たくないっ』
自分はストレスのあまりトランシーバーの電源を切った。
「くどい……」
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「もしもし?もしもし?……切られちゃったわ、ミツルさん?」
「それは自業自得だよ、マナ」