シャーレの部長はブラックマーケットの代表   作:四脚好き

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伝説の超三毛猫様の『HENTAIの野望〜キヴォトス同人誌化珍道中〜 』
https://syosetu.org/novel/311789/ とのコラボ話後編です。

 なんと文字数最多になりました。 物語も終盤を迎えてます。


この世界戦での設定。

・先生は『HENTAIの野望』準拠。
・アビドス後、エデン前の時系列。
・グラン君が本編より強い


Intersecting stories3 テーマソング『桃源郷エイリアン(serial TV drama)』

 ◎・廃遊園地『スランピア』 前日、夜 ・

 

「ゴルコンダの『ヘイロー破壊爆弾』。試作品とは言え、どこまでのものか見せてもらいましょうか」

 

―――キュイイイイイン――― 左腕の方から聞こえる収束音、そして熱―――

 

「剃!!」

「……あら?」

 

 一気に世界が加速する。爆弾の熱と衝撃から距離を取って逃げる。……ハハッ、まさかこの土壇場で成功するとはな。成程、確かに戦闘のしやすさは数段上がるな。……けど。

 

「くぅ……。ヤバっ……過ぎっ、だろ…あの、爆弾」

「その加速、お見事ですが、もうその足では使えないでしょう? アリウス、彼を排除しなさい」

『了解、マダム』

 

 左足が取れてはいないけど、結構重症だ。ただベアトリーチェさんの言う通りではない。『足が取れても良い』なら使える。俺はここで死ねない、生きてホシノと……。

 

「ホシノに想いを伝えたいんだ! 足の一本ぐらい、命に比べれば安いもんだァァァ!」

「な、コイツ!?」

 

 剃を使って急接近。接近してきていたガスマスク……ベアトリーチェさんは『アリウス』と呼んでいたからそれに倣うとしよう。アリウスの喉元をマシンピストルで撃つ。先頭を気絶させて、そいつを後続に対して左腕のアタッチメントにひっかけてぶん投げる。ふと、視界に焼け焦げた何かが見える。……あれは、俺の隣にいたアリウスか。

 

「味方ごとか……。いや、ベアトリーチェさんにとっては『道具』か」

「よくわかっているようですね。しかしあなたは特別です。私に忠誠を誓いその術を私の配下に、『アリウススクワッド』に教えなさい。そうすれば命は取れないでおいてあげますよ」

 

 ベアトリーチェさんに向かって、銃を連射する。しかし、銃弾はベアトリーチェさんが腕を払っただけで弾き飛ばされる。……化け物か。

 

「それが返事ですか……殺しなさい」

 

 わらわらとアリウスが現れて攻撃してくる。流石に、全員は相手していられない。剃を使い離脱する。遊具の上に移動して距離は取れた、このまま――

 

――ドバァゥン!――

 

 ガァッ!? 吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。今の音……20mm弾、対物ライフルか! ッ!? 遠くから赤い光が散数いてくるのが見えた瞬間、立ち上がりその場から走り出す。

 

「今度はロケットランチャーかよ!」

 

 背後で爆発が起きて、今度は地面を転がされる。くそ……結構な手練れがいて遊園地の外に出ようとすると邪魔してくるわけか。

 

「こうなったら、遊園地内での鬼ごっこに付き合ってやるよ!」

 

◎・廃遊園地『スランピア』現在・

 

「もうすぐ、スランピアだ!」

「銃声を確認しました。 どこかの勢力が戦闘中です!」

「これを早く、グランに届けないと」

 

 スバルを先頭に、スランピアへ駆け抜けていく対策委員会。ホシノは背に自身の背丈の倍はあるガンケースを背負いながらつぶやき、先生はシロコの背に乗りながらシッテムの箱を操作している。順調に進んでいた面々の足元に、幾つもの銃弾が撃ち込まれる。立ち止まるスバルたちの前に変わったデザインのガスマスクを着けたSMG持ちの少女とキャップとマスクをした長身のARをもった少女の二人が立ちふさがる。

 

「ほう……。何者かが邪魔をしに来るとは思っていたが、『シャーレの先生か』」

「……」スッスッ

「そうだな。マダムが危険視していた存在。ここで始末しておくべきだ」

 

 ARをもった少女が片手を上げると背後から多くのアリウスが現れる。対策委員会が銃を手に取り、戦闘がまさに始まろうとしたとき、スバルが手を上げて、対策委員会を止める。

 

「あんたらが戦うのはこいつらじゃねぇよ。ここは俺に任せてさっさと先に行きな」

「スバル……」

「私たちの相手が貴様一人でできると思っているのかトリニティ(・・・・・)

 

 スバルの態度にピリピリとした雰囲気を醸し出すアリウス達。スバルとしては自身に注目を集められたので全く問題なかったが。

 

「ああ、そうだよ。お前たちアリウススクワッドの相手は、この間島スバルが受け持ったッ!『擬・炸裂・ガイアクラッシャー』!!

 

 スバルが思いっきり拳を地面に打ちつけると大地が揺れ、スバルとアリウスを囲うように地面が隆起した。完全に断たれる前にスバルは対策委員会に向けてサムズアップをした。それを見たホシノは力強く頷いて他の面子を引き連れて走り出した。

 

「さぁて、初めましてだな。アリウススクワッドのサオリとロイヤルブラッドのアツコだったか?」

「貴様、どこでそれを!?」

「お前たち、―――どんな男がタイプだ?

「「「「は????」」」」

 

 スバルの突然の質問にアリウス達が気の抜けた声を上げた。質問をしたスバルは腕組をしたまま『何をボケっとしている?』と言いたげな目で見ていた。そのあり方は長い間、トリニティへの増悪をため込んでいたアリウス達の神経を逆撫でる。

 

「貴様はこの状況でそんなくだらない質問をするのか。頭がイカれているのか?」

「そうか、それが答えか。なら手加減は無しだ。安心しろ、お前らみたいに命を奪うことはしねーから(奪ったら同人誌のモデルにできねーしな) そっちこそ、この岩場じゃお得意のゲリラ戦術は使えねーが大丈夫なのかよ」

「舐めるな!」

「こっちのセリフだ! ピチピチレギンスぅ!」

 

 

◎・・・

 

「もう、その足では逃げれまい。ほぼ半日の間逃げ回りながら少しずつこちらの数を削ったのは見事だったが、鬼ごっこは終いだ」

 

 アリウスの一人がボロボロになったグランの頭を足蹴にしながら鬼ごっこの終わりを告げる。その顔はガスマスクで見えないが、ずいぶんと嗜虐心に塗れた顔をしているのが弾む声から想像できる。アリウスの言う通り、グランの左足は何回もの剃の使用と走り逃げ続けた結果既にいくつかの筋繊維で繋がってるだけになっている。

 

「な……め、んなッ!」

「ガッ!?」

 

 倒れた姿勢からブレイクダンスのように回転して蹴りをアリウスの側頭部に叩きこむグラン。脳が揺れてたたらを踏むアリウス。その隙に再び這ってでも逃走を図るグラン。

 

――ドバァン!――

 

 しかし、すぐに撃ち込まれる対物ライフルによる狙撃。

 

「くそっ、この狙撃手とロケットランチャー野郎の場所はわかっているのに射程が足りない……」

 

 こうして、あと寸でという所でいつも狙撃しロケットが飛んできて、グランの逃走を阻んできた。最初の方は狙撃とロケットの両方が飛んできていたが、次第に片方だけになり、一定時間で交代するようになった。片方がグランを撃ってる間は、もう片方は休んでいるということだろう。疲労がたまり続けるグランと休みが取れている相手では時間がたつにつれ、パフォーマンスにも差が出てきて一層逃走を困難にさせていた。この手練れ二人に止めを刺させないのは一般アリウスの訓練のつもりなのか、マダムの趣味なのかは判断できない。

 

「くそっ……ふざけやがって! この死にぞこないが!」

 

――バララララッ――

 

「ぐぅッ!」

 

 蹴られたアリウスも平気になったのか、グランにSMGを連射する。倒れこんでいるグランに回避手段などなく、何発も何発も銃弾を叩き込まれる。それは既に限界に近いグランの体力をガリガリと削る。グランのヘイローが明滅する。

 

(あぁ、もう意識が……。悪いなスバル、せっかく背中を押してくれたのに)

「夢でもいいから……最後に、もう一度だけ……会いたかったな……ホシノ」

「久しぶり」

 

 グランの視界に銃弾を弾く黒いシールドと揺れる桃色の髪が映る。今までどんなに痛めつけられても流れなかった涙が溢れ出す。あれ程会うのを恐れていたのに、実際に姿を見れば恐怖よりもはるかに喜びの感情の方が大きい。

 

「ホシノ!」

「うへへ~、ちょっと待っててね~」

 

 シールドをグランを守るように地面に突き立てて固定する。そしてホシノ自身は素早く移動し、グランを痛めつけていたアリウスに射撃を加えながら接近。

 

「指銃」

「がッ」

 

 スバルから教わった指銃を使い無力化する。他のアリウスも集結し、二人を襲うが、横合いからミニガンの掃射を受け倒れる。

 

「ホシノ先輩早いってば! その人がグランさ……足! その人の足! アヤネちゃん、治療! 治療!」

「せ、セリカちゃん……あの怪我じゃ、足はもう……」

「一度この物陰に隠れてください!」

「ん、援護する」

「おっけー。ごめんな、グラン。ちょっと引っ張るよ」

「あ、ああ」

 

 スバルから事前に聞いていたとは言え、ずいぶん賑やかな後輩だな、と困惑気味のグラン。

 

――ドバァ、ギィィィッッッン――

 

 再びその場を離れるグランに向かって狙撃がが行われた。が、結果は失敗。何とホシノがシールドで銃弾をパリィして明後日の方向へ弾き飛ばしたのだ。

 

「こんなに傷つけて、まだやるの?……。私も我慢の限界なんだけど?

 

 ホシノから発せられる強烈な精神的な圧力。それは周囲の空間が歪んでいるようにさえ見えるものだった。瞬間バタバタと倒れるアリウス達。その間に物陰、遊園地のコーヒーカップの陰に退避するホシノとグラン。座り込むグランの上にまたがる形になるホシノ。見つめあう二人。口を開いたのはグランからだった。

 

「その、久しぶり。ずっと……会いたかった」

「なら、さっさと会いにくれば良かったじゃん」

「それは……できなかった。せめてある程度稼いでからじゃないと、会わせる顔がないから……。そうだ! この依頼報酬が二億もあって、借金へんさ――「そうじゃない! お金なんて、また集めればいい! 私はグランと一緒に居たかった! それだけで良かった! 私があの退学届けを見たときどんな気持ちだったか……。ごめん、本当は私にこんな事いう資格がないのなんてわかってる……」

 

 ホシノはグランの左腕のアタッチメントを外して傷跡になっている左腕の断面を撫でる。

 

「これ、私のせいだよね」

「……違う」

「嘘つき」

「嘘じゃない。……多分あの時感情的になりすぎた俺とホシノ、両方のせい」

 

 真っすぐ、ホシノの眼を見てそう宣言するグラン。

 

「両方の責任で、両方が謝って、それでおしまいじゃダメか?」

「グランはそれでいいの? 私、ひどいことしたよ? もう直せないんだよ?」

「あの時、ホシノが怪我しなくて良かった」

「ほんとに……もう」

 

 ホシノの顔が赤くなると同時に涙が流れる。その顔は恥ずかしいやら、悲しいやら、うれしいやらが混ざって大分おかしな顔になっていた。そしてホシノは対策委員会の方を向いて、

 

「ごめんみんな~。敵さんが来てるのはわかってるんだけど少しだけ時間もらうね~」

 

 グランを押して、コーヒーカップの陰ではなく、完全にコーヒーカップの中に二人で入るホシノ。二人が倒れている状態の為、外からは二人が見えなくなる。赤く顔を染める対策委員会と天を仰ぐ先生。

 

「ほ、ほ、ほ、ホシノ先輩!?」

「わぁ、ホシノ先輩がグランさんを完全な物陰に連れ込みました☆」

「ん、先生も」

「は、離して、シロコ! メっ!」

「ホシノ先輩もシロコ先輩も何してるんですか!? すぐ近くに敵正反応多数なのに!」

「何って、ナニだろ。……いや、キス程度だろうな。……ホシノ先輩ガン攻めで深めのやつ」

「「「「「スバル(ちゃん)!?」」」」」

 

 驚く先生と対策委員会。そこにいたのは、先ほど一人で敵団を相手取ってくれた間島スバルだった。

 

「スバル、無事だったの!?」

「ああ、アイツらにはちょっとばかり、灸をすえてやったぜ。ふふふ、まさか、あのホシノ先輩があんなになるなんてな……。よし、空気を読めねぇあいつらの相手を俺らでしてやろうぜ!」

 

 スバルが拳を握りしめ。遊園地の植え込みに力いっぱいの拳を突き放つ。

 

「『擬・TEXAS SMASHテキサス・スマッシュ』!!!」

「ぐぁっ!」

「か、風が!」

「こいつらはゲリラ戦術を多用してくるから、まずは障害物を吹き飛ばせ!」

「ノノミ!」

「はーい☆」

 

 スバルの助言に先生がノノミに指示を出す。指示を受けたノノミは周囲の障害物に向かって掃射をするる。途中に辺劇の射撃があるが、ノノミは鉄塊をつかいダメージを防ぐ。

 

「居ました☆ 居ましたよ~☆!」

「ふん! のろいっての!」

「ん、ドローン起動。嵐脚」

 

 反撃があった場所にミニガンを撃ち込むノノミ。剃で移動しながら、攻撃と離脱を繰り返すセリカ。ドローンのミサイルと嵐脚で重装兵をなぎ倒すシロコ。そして自由に動き回り暴れ続けるスバル。アリウス勢は次々に倒れていった。

 

 

◎・・・

 

「いや~、遅れてごめ~ん。ありゃ、もう終わっちゃってるね」

「『ごめーん』じゃないわよ! いったい何時までき、キスしてんのよ!」

「あはは~。ほら、二年分の思いをぶつけたからさ」

「その話、詳しく」

「わ、私グランさんの治療してきますね!」

「アヤネちゃん、よろしくー。それにスバルちゃんもこっち来てたんだ~。いいよ~、また後でね……何か来たみたいだから」

 

 ホシノが視線を移すと、奥の方からベアトリーチェが歩いて来ていた。

 

「スクワッドが敗れたという報告を聞いて何事かと思い帰ってきたのですが、成程『シャーレの先生』と黒服の計画にあったキヴォトス最高の神秘でしたか……」

「ベアトリーチェ……」

「アレが……」

 

 スバルがベアトリーチェの名を呼ぶと先生が確認するようにその姿を目に移す。スバルの話を聞く限り、彼女は自身とは絶対に相いれない存在であると感じていたからだ。そして彼女から黒服の名が出たことで、疑惑は確信へと変わる。

 

「よく、私の生徒に手を出してくれたね」

「おや、おかしなことを言いますね、先生。『大人』が『子供』を利用して搾取する。何も、おかしなことはありません。それにあの運び屋はただのブラックマーケットのごろつきで、どこの学園の生徒でもないですよ」

「黙れ。そんなこと絶対に許されない。同じ『大人』として私はあなたを許しはしない。そして一つ勘違いしてる」

 

 先生はポケットから一枚の紙を取り出す。グランが書いておいて行ったアビドスの退学書類だ。ホシノが回収して、大事にしまっていたものだ。

 

「この書類には、退学を承認する旨の教師の印も生徒会の印も押されていない。つまり、彼はまだアビドスの生徒で、私が守るべき子供で、ホシノの大切な同級生だ

「……くだらない。そんな紙切れ事消し去ってあげましょう。ロイヤルブラッドもなく、儀式も簡略のものですが、十分でしょう」

 

 その言葉と共に、ベアトリーチェの背から何本かの触手が伸び頭上で広がる、スカートが広がり、ふわりと中を浮くベアトリーチェ。その姿は巨大な破れた傘とも外套を羽織った僧侶とも取れる形状だ。

 

「それが、貴方の答え(アンサラー)か。みんな行くよ!」

 

 シッテムの箱を駆使して戦闘指揮を始める先生。

 

「消えなさい!」

 

 触手から追尾してくる光弾、スカートの先から赤い光線を放つベアトリーチェ(アンサラー)

 

「シロコ、セリカは剃でヒット&アウェイ。同じ場所には3秒以上いちゃダメ、相手をかく乱して。アヤネはそのままグランの治療をお願い。ノノミはメインアタッカー、本体に喰らわしてやって! ホシノは接近、ショットガンだと弾が届かないから指銃・撥で攻撃! スバル、ホントは生徒にこういうことを頼むべきじゃないんだけど、お願い。ベアトリーチェを殴り飛ばして!」

「了解だ先生」

 

 攻撃を避けながら、時には遊具も利用して、縦横無尽に駆け回るセリカとシロコ。

 

「もう、許さないんだから!」

「ライディング用、グレネード!」

 

 攻撃を鉄塊で防ぎつつ高威力のミニガンで攻撃するという、タンクよりタンクらしくなったホシノ。

 

「全然、効きませんよ☆ お返しです!」

 

 盾で攻撃を防ぎながら前進するホシノ。その表情は確実にベアトリーチェを仕留めようと、グランにとって一番馴染み深い一年時の顔になっていた。

 

「……」

 

 アヤネに肩を借りながら、移動してある準備を進めるグラン。手にはホシノが持ってきた身の丈もあるガンケース。

 

「あなたは重傷なんです! こんな事しなくても先輩たちは負けませんよ!」

「勝ち負けじゃない。ホシノがこれ(・・)を持ってきた。なら俺はその思いに答えたい」

 

 自身の攻撃が全く通じず、狼狽するベアトリーチェ。その目の前に飛んで現れるスバル。拳は既に名一杯に引き絞られている。

 

「なぜです!? ただの子供が何故こんな力を!? 黒服のデータにはこんな力書かれていなかった!」

「ふっ、てめぇゲマトリア(先生大好きファンクラブ)でも嫌われてるんじゃねぇのか! 『擬・界王拳』『擬・武装色硬化』『擬・無想転生』『擬・二重の極み』『擬・必殺マジシリーズ』―――『マジ殴り』ッ!!!消えろベアおばッッ!!」

「ギィィャャヤヤヤヤァァァアア!!??」

 

 スバルのこれでもかと重ね合わさった拳を受け、ベアトリーチェは吹き飛び、地面をまるで水切りのように何回も跳ねながら転がっていく。勢いが止まったころにはドレスの所々が破け、触手も何本かなくなっているみすぼらしい姿になったベアトリーチェがいた。

 

「よ、よくも私にこんな惨めな姿をッ!」

 

 ベアトリーチェは激高し、残った触手から赤い光線を放つ。しかしそれらはスバルや対策委員会にあたる前に高威力の弾丸によってかき消される。

 

「な、何ィ!?」

 

 ベアトリーチェが攻撃のあった方を見れば、少し離れた場所にあるお化け屋敷の屋上に今まで見たことないほど大きな銃をかまえたグランが居た。ホシノたちもそちらを見て驚く。

 

あの銃、やっぱり……

「スナイパー……ライフル?」

「ぐ、グラン先輩なにやってるのよ、あんな怪我してるのに」

「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲?」

「スバルちゃんもシロコちゃんも違うよー。アレが本来のグランの武器、スナイパーキャノン。USC-26/H SALEM 確か『Viper of Isis』って名前つけてたよ。懐かしいな~、あの姿」

 

 グランが二ッと笑って、ホシノに大声で話しかける。

 

「突っ込め、ホシノ。任せろ(・・・)!」

「! 任した(・・・)!」

 

 ホシノは盾を置きショットガンを構え、ベアトリーチェに向かって一気に走り出す。ベアトリーチェも接近してくるホシノに気が付いて光線を放つが、それらすべてをグランが狙撃して落とす。射撃の精度もスピードもグランの方がベアトリーチェを上回り、最終的にベアトリーチェは攻撃すらさせてもらえなくなり、狙撃で体制を崩されて、ホシノの前に無防備に頭をさらけ出す恰好にされてしまう。

 

「おーしまい」

「ぐぁぁぁああ!……あぁ、お、覚えてなさい」

「あっ、ちょ、待て……消えた」

 

 倒れたと思ったのもつかの間、ベアトリーチェは消えてしまった。先生は少し、悔しそうな顔をしたあと周りを見回す。そしてあることに気が付く、周りに倒れていたはずのアリウス達もいないのだ。

 

「ベアトリーチェの他にもゲマトリアがいたのか? 依頼書にあったゴルコンダという人か? いや、少なくともゲマトリアが黒服を合わせて三人、その内二人の容姿も確認できたのは前進したと考えておこう。……今は、無事だったことを喜ぶ方が優先だろうし」

 

 先生が目線を移動させると、ホシノがグランに抱き着き今度は人目を考えず、思いっきりキスしているのが見える。アヤネ、セリカが顔を真っ赤にして、シロコが興味深そうに眺め、ノノミが意味ありげにほほ笑んで、スバルがものすごい勢いでスケッチしている。

 

「そういえば、キヴォトスの性教育ってどうなってるんだろう」

 

 少し考え事をしながら、生徒の元に向かう先生だった。

 





 はい、実はまだ終わってません。と言っても後はエピローグだけですのでこんなに膨大な文字数にはなりません。 私はホシノって恋人とかには絶対ねちっこいキスすると思っているんですよ。なんなら目を開けたままです。こちらの存在を目で舌で体温で確認するように時間をかけて絡み合うキスすると思うんですが皆さんどう思いますか? またほかにねちっこいキスしそうな生徒がいたらぜひご意見ください。  
あ、あとアンサラーは誤字ではないです。

いつか考えているイベント回グランが若返ります。1年や幼児は体の年齢。記憶は頭の中身、なしだとその体の当時の記憶しかない。ケガは主に四肢欠損のありなし。

  • 一年、記憶あり、ケガあり
  • 一年、記憶なし、ケガあり
  • 一年、記憶あり、ケガなし
  • 一年、記憶なし、ケガなし
  • 幼児、記憶あり、ケガあり
  • 幼児、記憶なし、ケガあり
  • 幼児、記憶あり、ケガなし
  • 幼児、記憶なし、ケガなし
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