こちらは『主人公をホシノの同級生にしてホシノを曇らせたい!』と思う前に考えていたブルーアーカイブの二次小説です。当時の文をそのままコピー、ペーストしているので誤字脱字ばかりかと思いますが供養のつもりで投稿します。
想定タイトル『キヴォトス緑化計画』
初期案アーカイブ
◎・ミレニアム 部活棟・
「先生!!」
「……見慣れない天井」
屋浦ニイは見慣れない天井を見上げる形で目を開いた。彼女は数千もの学園が集合した学園都市キヴォトスに努める先生で、失踪した連邦生徒会長が立ち上げた連邦捜査部『S.C.H.A.L.E』の顧問でもある。シャーレの元には日々、各自治体からの要望が山ほど届く。
この前もアビドス高校で小鳥遊ホシノという生徒を巡って大きな争いがあった。それから数日後、先生はミレニアムサイエンススクールから届いた手紙を読んでミレニアムに向かっていたはずなのだが、途中で意識が途絶えている。
「あっ、目覚めた!? 気が付いたか? 君は運がいいな!」
「急に変な喋り方しないで、先生が戸惑ってるでしょ」
「ああ、起きてくれて本当に良かった。もし起きなかったらユウカになんて言われるか……」
目を覚ました先生の顔を2人の女子と一人の男子が覗き込む。二人の女子の方は双子なのか、顔がよく似ている。一方男子の方は少し青みがかった黒髪に緑色の十字架が無数に散らばっているようなヘイローが特徴だ。
「へへへっ、嬉しくってつい……先生、大丈夫? このまま目を覚まさないかと思ったよ」
「本当に良かったです。お姉ちゃんが窓の外に投げたプライステーションが、偶然先生の頭に命中したときは……このまま殺人事件の容疑者になってしまうかと思いました」
目の前の双子が、何気に恐ろしいことを言っていることに先生は顔を青くする。あの大きさのゲーム機、確かに当たり所が悪ければそのまま命を失っていたかもしれない。先生は寝ていた状態から上半身を起こす。周りを見ればここは一体どんな部屋なのだろうと首を傾げる。辺り一面ゲームだらけで、足の踏み場も少ない。今まで自身が寝かされていたのがソファーだったことが判明する。
「二人の代わりに私が謝罪する。本当に申し訳なかった、先生」
「だ、大丈夫だから頭を上げて?」
「ありがとう、先生」
男子が正座をして深々と頭を下げた。その表情と声色はとても真剣なものであった。その気迫に先生も慌てて顔を上げさせる。先生と男子がそんなやり取りをしているしている間、双子は後ろで何やら言い合いをしていた。
「そういうミドリだって第一声は『プライステーションは無事!?』だったじゃん」
「そ、それは私たちゲーム開発部の財産リスト第一号だし、思わず……と、とにかく!」
双子のうちミドリと呼ばれた子が強制的に話を断ち切り、先生の方に身を向ける。
「先生は、あのシャーレから来たんですよね?」
「うん、そうだよ」
「うわっ本当に!? じゃあ私たちが送った手紙、読んでくれたんだ! もし読んだとしても、本当に来てくれるなんて思ってなかった!」
可愛らしい猫耳双子によられて先生も気分が良くなったのか、ズイズイと寄ってきた桃色がパーソナルカラーの子の頭を撫でながら先生は答える。
「手紙って、あの……独特な言い回しのかな?」
「……モモイ。君は一体どんな手紙を連邦生徒会の組織に出したんだい?」
男子生徒が目を細めた笑顔を浮かべ、モモイと呼ばれた生徒の方を向く。笑顔を向けられたモモイはゲッ、という表情をしたあと話題を変えるためか立ち上がって自己紹介をし始める。
「え、ええっと……。改めて! ゲーム開発部へようこそ、先生!」
「先生に来ていただけて、嬉しいです」
「私はゲーム開発部、シナリオライターのモモイ!」
「私はミドリ、イラストレーターで、ゲームのビジュアル全般を担当しています」
双子……モモイとミドリはそう自己紹介する。
「自己紹介ありがとう。私は屋浦ニイ。シャーレの先生、二人の手紙を来てミレニアムに来たの! それであなたは?」
先生の目線が男子に向けられる。気が付けば双子の目線も男子に向けられていた。男子はその目線を受けるとふぅ、と一息を入れて立ち上がる。そして先生の方に軽く頭を下げながら自己紹介を始める。
「ミレニアムサイエンススクール、生徒会『セミナー』庶務。 小島アクアと言います。以後お見知りおきを、先生」
「『セミナー』? ってことはユウカと同じ?」
先生はシャーレ奪還作戦に参加してくれてそれ以後シャーレの会計業務に協力してくれている太ももが魅力的な生徒を思い出す。先生の言葉を聞いた後アクアは苦笑いをする。
「ええ、ユウカから話は聞いてますよ。色々とね、先生」
「あ、あはは」
アクアの態度から『色々』という言葉のなかに圧縮されているであろう事柄を思い出して冷や汗を浮かべる。二人のやり取りを暫く黙っていた双子だがモモイの方がついに声を上げる。
「よしっ! 先生も来たことだし、タイミングよくアクア先輩もいるし『廃墟』に行くとしよっか!」
モモイの言葉に先生とアクアは首を傾げる。
「廃墟……あの、もうちょっと詳しく状況を説明してくれる?」
「私も、先生がミレニアムに居ることを知って挨拶しようとした所プライステーションが直撃してこの部室に運び込んだだけで状況はよく分かっていないんだが?」
先生とアクアの質問にモモイは『そういえば、そっか』と手を叩いて納得する。
「えっとね、私たちゲーム開発部は……あ、あとさっき紹介し忘れちゃったけど部長のユズって子もいてそれで私たちン人でゲーム開発部なの!」
「そうなんだね」
モモイの言葉に先生は目線わ合わせ相槌をつきながら話を聞いていく。
「今までずっと平和に16ビットのゲームとかを作ってきたんだけど。ある日……急に生徒会から襲撃されたの!」
「襲撃!? ちょっとアクア!?」
先生は驚きの声を上げてアクアの方を向く。アクアとしては言いがかりも良いところなのだが。
「いや、襲撃というか……。違うんだけど、ある意味間違っていないというか……。あー、折角築いた信頼が……やっぱりって人生虚しい。」
「なんて?」
「あ、いや、なんでもない。」
アクアの呟いた言葉が分からず聞き返す先生だがはぐらかされてしまう。
「一昨日には、生徒会四天王の一人であるユウカから最後通牒を突き付けられて」
「最後通牒?」
先生が疑問を口に出す。後ろでは生徒会四天王の単語を聞いたアクアが笑いをこらえていた。しかしその更に後ろから低い声が響く。
「それに関しては、私から直接ご説明しましょうか?」
「こ、この声は!?」
モモイが悲鳴に近い声を上げてミドリも声こそ上げなかったが白目を剥く。先生が声の方向を確認すると見慣れた少女が立っていた。
「出たな生徒会四天王の一人!『冷酷な算術使い』の異名を持つ生徒会の会計、ユウカ!」
「ぶふぉっ!……くくっ、はは」
「勝手に変な異名を付けて、人をモンスターか何かみたいに呼ばないでくれる? 失礼ね。それとアクア、後で話があるから覚悟しなさい」
早瀬ユウカ。セミナー会計であり先生の財布のひもを握っている少女だ。ユウカはモモイとアクアを睨んだ後、先生を見る。
「それよりも……先生」
「やっほ、ユウカ」
「はあ……、こんな形で出会うなんて。先生とは色々と話したいこともありますが、それはまた後にするとして……モモイ」
ユウカは呆れた顔で、まるで子供に説教する母親のようにモモイに喋りかける。
「本当に諦めが悪いわね。廃部を食い止める為に、わざわざ『シャーレ』まで巻き込むだなんて。けど、そんなことをしても無意味よ」
「まて、ユウカ。流石に彼女たちの努力を無意味と断じるのは―――」
「アクアは黙ってて。例えシャーレだとしても……いえ、あの連邦生徒会長が戻ってきたとしても! 部活の運営については、各学校の生徒会に委ねられているんだから。ゲーム開発部の廃部はもう決まったことなの、これはもう誰にも覆せない」
ユウカの言葉にモモイは反発する。その声と手は震えていたが、手だけはしっかりと握られふるえていなかった。
「そ、そんなことはない! 言ってたでしょ、部員が規定人数に達するか、ミレニアムの部活として見合う成果を出せれば……」
「……それが出来れば良し。もしできなかったら廃部、部費はもちろん部室も没収する。私、そこまでちゃんと言ったわよね。あなた達は部員数も足りない上に、部活としての成果を証明できるような物も無いまま、もう何か月も経っているんだから……。廃部になっても、何も異議はないはずだけど?」
「異議あり! すごくあり! 私たちだって全力で部活動をしてる! だからあの、何だっけ……上場閣僚? とかいうのがあっても良いはず!」
「それを言うなら『情状酌量』だ……」
アクアはモモイの学力に心配を覚えながら突っ込みを入れ、頭を抱える。隣で先生がアクアの肩を叩いて慰める。
「全力で活動している……? 笑わせないで!」
「びぃ!?」
「校内に変な建物を建てたと思ったら、まるでカジノみたいに装飾してギャンブル大会を始めるし、レトロゲームを探すと言いながら古代史研究会を襲撃するし……。おかしいでしょう!? 『全力』かもしれないけど、部活動としては間違ってるわよ! これだけ各所に迷惑かけて置いて、よく毎度のように部費なんか請求できるわね!? 真っ当な言い訳くらいしみたらどうなの!」
「ユウカの言ってることは本当?」
「本当です。先生」
今度は先生が、頭を抱えながらアクアに質問する。するとアクアも呆れながら肯定する。ユウカとモモイの話が長いためアクアはいつの間にか部室の冷蔵庫の中からジュースを出していた。そしてコップに注いで先生にも差し出す。
「と、時には結果よりも、心意気を評価してあげることも必要……」
「負け犬の言い訳なんて聞きたくない」
「聞きたいのか聞きたくないのかどっちなのか!?」
「無意味な言い訳は聞きたくないってことよ。ミレニアムでは『結果』が全て」
ユウカがそうきっぱりと言い放つ。その無感情な目と淡々と事実を述べる声にモモイは次第にしどろもどろになる。
「け、結果ならあるもん! 私たちも、ゲームを開発してるんだから!」
「そ、そうですよ! 『テイルズ・サガ・クロニクル』はちゃんと、『あのコンテスト』で受賞も……」
「『テイルズ・サガ・クロニクル』?」
先生がオウム返しする。
「……そうね。確かに受賞、してたわ。その反応を見るに、先生はご存じないようですね。『テイルズ・サガ・クロニクル』……このゲーム開発部における、唯一の成果です。ゲームそのものもさることながら、レビューが大変印象的でした。『私がやってきたゲーム史上、ダントツで絶望的なRPG。いやシナリオの内容がとかじゃなくてゲームとしての完成度が』『このゲームに何が足りないかを数え出したらキリがないけど……まぁ、一番足りていないのは正気だろうね』『このゲームをプレイした後だとデッドクリームゾーン』は名作の部類に入るんじゃ……って思っちゃうわ』」
「酷い評価」
「ええ、そうです先生」
再び、先生の呟きにアクアが答える。というのも、ユウカとモモイの言い合いが白熱しすぎて先生とアクアは蚊帳の外なのだ。なのでこうして話に時折感想を織り交ぜる程度しかできないのだ。
「わ、私たちのゲームは、インターネットの悪意なんかには屈しな……」
「例えユーザー数が無限にいたとしても、たくさんの評価が収束すれば、それは真実に一番近い結果よ。それに、あなたたちの持っている『結果』はその『今年のクソゲーランキング1位』だけでしょう?」
「そ、それはそうだけど……ッ!」
「1位!? すごい、そのゲーム気になる!!」
「……ぐすっ」
「……うぅっ」
「……先生」
インターネットのどんな悪評よりも先生の純粋な目での一言の方がよっぽど聞いたようで、声もなく泣き出す双子。
「……とにかく。貴方たちのような部活をこのまま活動させるわけにはいかないの。それにあなた達の分の部費を他に回せばきちんと活動している生徒たちのためにもなる……。だから、もし自分たちの活動にも意義があると主張したいのなら……証明してみせなさい」
「証明、って……?」
「何度も言ったでしょ。きちんとした功績や成果を証明すれば、廃部は撤回するって」
「例えば、何かの大会で受賞するとか?」
ミドリが恐る恐るといった風にユウカに質問する。
「そう、スポーツならインターハイに出るとか、エンジニア部なら発明品を公表するとか、そういう類のものよ。ゲーム開発部なら、そういうコンテストも色々あると思うけど……」
「言って置きますけど、クソゲーコンテストは駄目ですよ」
「それはそうね……とはいえ、適当なコンテストに出せば何とかなるものとも思えないけど。あなた達の能力は、あのクソゲーランキングが証明済み」
「ぐっ」
セミナー二人の指摘にモモイだけでなく、ミドリも顔を歪める。
「どうせなら、お互い楽な形で済ませましょう? 今すぐ部室を空けて、この辺のガラクタも捨てて
」
「……。が、ガラクタとか言わないで……!」
「じゃあ、何なの?」
「そ、それは……」
ユウカとモモイの視線が交差する。互いに一歩も譲らない。その様子を先生はじっと見ている。更にそんな様子の先生を見て何かを考えているアクア。少ししてモモイは何かを決心したように呟く。
「……っ! 分かった。全部、結果で示す」
「へぇ……?」
「その為の準備だって、もう出来てるんだから!」
「え?」
「そうなの!?」
「本当ですか?」
「凄いね、モモイ!」
モモイの発言に部室中が驚愕に包まれる。
「私たちには切り札がある。その切り札を使って、今回の『ミレニアムプライス』に私たちのゲーム……『TSC2』……『テイルズ・サガ・クロニクル2』を、出すんだから!』
「「!?」」
モモイの宣言にセミナーの二人が更に驚愕する。そんな中頭に?を浮かべる先生。
「ミレニアムプライスって?」
「ミレニアム中の部活が各々の成果物を競い合う、ミレニアム最大のコンテスト! ここで受賞すれば、文句は言えないでしょ!」
「まぁ、そうね。受賞出来たらの話だけど」
「大きく出たね、モモイ」
「良いわ、そこまで言う『切り札』私も楽しみになってきたし。そこまでは待ってあげる。今日からミレニアムプライスまで二週間……この短い期間でどんな結果が出せるのか、楽しみにしてるわ」
そこまで言い切りユウカは一息つく。そして先生の方を見て気まずそうにする。
「……ふう。まさか先生の前でこんな、可愛くないところを見せてしまうことになるなんて……。ただ、これも生徒会の仕事なので」
「別に、良いんじゃないのでは? なんだかんだでユウカの甘いところを見せれましたし」
「アクアは黙る。 次はもっと違った、落ち着いた状況出会いましょうね、先生」
「うん、それじゃあまたね、ユウカ」
そうしてユウカは部室を出ていった。部室には双子とアクア、先生が残った。アクアが今まで飲んでいたジュースを一気飲みしてモモイに向き直る。そして真剣なまなざしでモモイに問う。
「さて、どうやってミレニアムプライスを取るつもりで? ある程度は私も協力しますよ?」
「ホントに? でもアクアもセミナーだよね? どうして協力してくれるの?」
モモイの質問にニッと笑いながら頭を撫でつつアクアは答える。
「Vanitas vanitatum et omnia vanitas. 全ては虚無に帰る。どうせ全てが虚無に帰るというなら、その時までは好き勝手やっても構わないでしょう?」
「ちょっと! ゲーム開発部は虚無に帰らないって!」
モモイの怒声が部室に響いた。
ここまでしか書いて(ないので続きは)ないです。プロットはあったんですけどね。予定ではヒロインはノアとあと一人いました。さて誰でしょう?
いつか考えているイベント回グランが若返ります。1年や幼児は体の年齢。記憶は頭の中身、なしだとその体の当時の記憶しかない。ケガは主に四肢欠損のありなし。
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一年、記憶あり、ケガあり
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一年、記憶なし、ケガあり
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一年、記憶あり、ケガなし
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一年、記憶なし、ケガなし
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幼児、記憶あり、ケガあり
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幼児、記憶なし、ケガあり
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幼児、記憶あり、ケガなし
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幼児、記憶なし、ケガなし