シャーレの部長はブラックマーケットの代表   作:四脚好き

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73話

◎・ミレニアム 廃墟・

 

 モモイ達の前に現れたロボットたち。

 

「どうするの!? こっちにどんどん集まってきてる! このままじゃ、包囲されちゃう!」

「うわわわ! ど、どうしよう!」

「あっち! 工場みたいなのがある!」

 

 ミドリとモモイが混乱していると、先生が肉眼とシッテムの箱の地形データで立て籠もるのと敵の攻撃を一方からに限定するのに適した建物を発見する。

 

「お、先生ナイス! 急いで工場に逃げ込もう!」

「グラン! お願い!」

『了解した。援護射撃を開始する』

 

――ズガアァァッッッン!!―― 

 

 グランは先生の指示を聞いてKO-3K2を一度おいて、USC-26/H SALEMを構えて、逃げる先生達を追跡しているロボットを狙撃して撃破していく。それと同時に先生も才羽姉妹に指示をだして完全な包囲を形成される前に突破を目指す。

 

「走って、走って! もう少しで工場だよ!」

「お姉ちゃんももっと撃って!」

「分かってるよ!」

 

 姉妹はそう口喧嘩をしながらも的確に射撃をしていく。先生はその様子を見て『流石双子!』と正確な連携に感心していた。ロボットたちを蹴散らして工場内に逃げ込む三人。そして少し工場の奥のほうまで行くと……。

 

「あれ? あのロボットたち、急に追ってこなくなった……? この工場に入るまでは、恐ろしい勢いで向かってきたのに。……何でか分かんないけど、とにかくラッキー、で良いのかな?」

『ロボットたちは工場内に立ち入る気配はない。次第に解散して散り散りになっている。たまたま入った建物だが正解だったみたいだ。良かったな』

「良くないよ! うわああぁぁん! もういや! いったいなんでこんなところで、ロボットたちに追われなきゃいけないの!?」

 

 モモイとグランがせそう言って通信越しに笑うと、ミドリが割って入り半泣きで大声を上げる。

 

「落ち着いてミドリ。生きてれば良い日も来るよ」

「今日の話をしてるの! そもそもお姉ちゃんのせいでしょ!」

「はいはいミドリ、落ち着いてね。はい、ぎゅー」

「う、うぅ……先生」

 

 感情をハチャメチャに爆発させているミドリを抱きしめて落ち着かせる先生。ミドリは半泣きになりながら先生に抱き着く。その瞬間、工場の天井が吹き飛ぶ。

 

「きゃっ!?」

「なになになに!?」

「二人とも下がって!」

 

 崩壊した天井の穴から工場内に降りてきたのはグランだった。グランは周りを見て、モモイとミドリのを庇うように立つ先生を見て、溜息をつく。

 

「先生……肉体の強度は俺たちキヴォトス人の方が上だ。どちらかというと、先生が二人に庇われるべきだ。次からは後ろに下がるべきだな」

 

 グランの言葉を聞いた先生は身構えていた状態を崩して真っすぐにグランの目を見つめる。そして真剣な表情でくちを開く。

 

「それは『大人』としてできないよ。肉体の強度は関係ない。私は『大人』で『先生』。『生徒』を……『子供』を守るのは当然のことだよ」

「……いつか本当に撃たれるぞ」

 

 グランは先生の言葉を聞いてもう一度あきれ顔と溜息をして瓦礫を跨いで先生たちの方による。

 

「さて……これからどうする? 今は襲ってこないが工場を出たらまたワラワラ集まってきそうだぞ」

「うーん……そっかー。そもそもここ、何をするところなんだろ」

 

 グランの言葉にモモイは辺りを見回す。そして辺りを見回しながら工場の中かを進んでいく。

 

「連邦生徒会は、あのロボットがいるから出入りを制限してたのかな?」

「あのロボットたち、実は連邦生徒会が非常時に使うための秘密兵器で……とか考えてみたんだけど……」

「それにしては性能も行動プログラムも単調が過ぎる。その線は薄いだろう」

「そうなんだ。うーん、何か引っかかっているんだよね……。大事なことを見落としているっていうか、それに……」

 

 モモイとグランは向き合いながらあーでもない、こーでもないと話し合う。その様子を先生とミドリは後ろから見る。

 

「あの二人、案外相性良いのかな?」

「お姉ちゃんも自分の突拍子もない発想に真面目に返してくれるのが嬉しいんだと思います」

 

『―接近を確認―』

 

「っ!」

「えっ、な、なに?」

「部屋全体に、音が響いてる……?」

「みんな、周りに気を付けて!」

 

 突如なぞの声が工場内に響く。グランはすぐさま武器をUSC-26/H SALEMからKO-3K2に持ち替えて狭所での戦闘に備える。先生はすぐさま、近くの物陰に隠れる。モモイとミドリは互いに背中を合わせて愛銃を構える。工場に響く声は止まることなく話し続ける。

 

『―対象の身元を確認します。才羽モモイ、資格がありません―』

「え、え!? 何で私のこと知ってるの?」

『―対象の身元を確認します。才羽ミドリ、資格がありません―』

「私のことも……一体どういう……?」

『―対象の身元を確認します。水戸グラン、資格がありません―』

「……ほう」

『―対象の身元を確認します……"屋浦ニイ先生"……―』

「あれ?」

 

 今までとは違い音声に間が空く。

 

『―資格を確認しました、入室権限を付与します―』

 

 音声の言葉に全員が驚愕する。

 

「えぇっ!?」

「え、どういうこと!? 先生はいつこの建物と仲良しになったの!?」

「い、いや、私も何が何だか……」

「……」

 

『―才羽モモイ、才羽ミドリ、水戸グランの三名を先生の『生徒』として認定、同行者である『生徒』にも資格を与えます。承認しました。 下部の扉を開放します―』

 

 音声の告げた言葉に全員が固まる。

 

「……下部の扉? この目の前の扉じゃなくて?」

「それより、下部ってもしかして……」

「っっ! 全員、この場から離れっっっ!―――

 

―ガチャン―

 

 グランの声も間に合わず床がまるでお笑い番組のようにバカッと開いた。いくらジャンプ力に優れるグランとは言え、何もない場所から跳ぶことはできない。

 

「ゆ、床が無くなっ……落ちるっ!?」

「うわわわっ!」

 

 成すすべなく暗闇に落下していく四人。

 

「お姉ちゃん! 先生! グランさん! きゃあぁぁっ!」

「くっ、責めて……っ」

 

 グランが他の三人を上にするようにして落下しながら回り込む。そして……。

 

◎・???・

 

 

「うーん……。あれっお姉ちゃん? 先生? グランさん!?」

「いやー、流石に死ぬかと思った……」

 

 才羽姉妹が落下から意識を取り戻した。

 

「お姉ちゃん大丈夫? あれ、先生とグランさんは一体どこに……」

ふぉふぉに……(ここに……)

「下に居るぞ……」

 

 ミドリが周りを見て先生とグランの姿を探す。すると自分の下から先生とグランの声が聞こえミドリは自身の下を見ると先生とグランがいた。ミドリとモモイが座り込んでいたのはグランと先生の上だったのだ。そのことに気が付いたミドリは顔を赤くして立ち上がる。

 

「ひゃぁっ!? な、なっ、なんで!? どうして私たちの下にいるんですか!!?」

「どうしてって……落ちる時とっさに先生が、私たちのクッションになろうとしてくれたんだよ。そしてグランさんはさらにその先生のクッションになろうとしたってわけ」

「あっ、ご、ごめんなさい」

 

 モモイが冷静にミドリに説明するとミドリは顔を赤くして謝る。

 

「びっくりしちゃった、てっきり先生やグランさんに『そういう趣味』があるかと……」

 

 ミドリは顔を赤くしながら自身の考えを吐露した。その発言を聞いてミドリは唖然とする。

 

「いや、今の言葉に対しても、もう一度謝った方が良いと思うけど……」

「そ、そんな趣味は持ってないからね!」

「イオリの足という前例があるからな……どうだか。因みに俺は組み敷かれるより、組み敷く方が好みだぞ」

「と、ともかく! ありがとうございます、助けてくれて」

 

 グランの言葉にナニを想像したのかミドリはさらに顔を赤くして大声をだして話を切り替える。ミドリが想像に囚われている間に先生はモモイの手を借りて立ち上がる。モモイは先生を起こした後周りを見回し、グランは義肢の状態を確認する。

 

「そんなに深いところまで落ちたわけじゃないみたいだけど……ん? ……えっ!?」

「ん……どうしたのお姉ちゃん……? えっ!?」

 

 最初に気がついたのは辺りを見回していたモモイ。そのモモイの声に引き寄せられてミドリも同じ方向を見て『それ』に気が付く。

 

「お、女の子?」

 

 そこに居たのは裸の少女だった。

 

「女のこ―「グランは見ちゃダメ!」ゴボォアッ!?」

 

 その方向を見ようとしたグランは先生から目を勢いよく塞がれ顔面を叩かれる形になった。

 

 




 途中グランくんが工場の屋根を吹き飛ばした時、先生たちに当たらないように確認してからわざと吹き飛ばしました。この時グランくんは『先生が生徒を庇ってしまうこと』を確認しました。

『代表の性活』 いる?

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