フロム脳っぽいセリフを並べてる短編集 作:隣の家に晩飯凸する止まらないゴルシ
自分の考えを文字にうまく表現するための練習としてこれを書きました。
当然話の中で書かれる考えは普段からしょっちゅう考えてることです。
つまり、私は厨二病ということ。スミカ・ユーティライネンです(ドヤ
「ふうん。つまり君は
机を挟み男の対面に座った女は頷いた。男は煙草を吸いながらううん、と唸った。
「前提条件として問うがね―――貴女はまず全身を義体化しているわけだね? それでは残っているのは脳だけだと」
女は再び頷く。暗くてよくその顔は見えないが、まるで何かに怯えているようだった。
「くくくく。君、知らないのかね? この世のすべては紛い物なのだよ。我々は眼球に飛び込んだ幾筋もの光を元に外界を視認し、全身の肌で空気を感じる。だが
男はそこで煙草を一吸い、話を続ける。
「私は“私”という自我を持っている。そうだな、魂とでも言おうか。魂は人それぞれ。同じものなど欠片もない。では問うが―――
女は言う。魂は人それぞれだからだ、と。
「そうだね。だが物事が確実性を持つには裏付けが必要だ。全く関連性のない第三者の確定を必要とするんだね。ではこの場合、我々は個体ごとに違うものだと確定してくれる者は誰か?」
男は机の上に置いてあるコーヒーに口をつけた。
「
男が一息つき、口を開く。
「それでは本題としよう。結論から言うのならば
「ましてや、貴女は全身を義体化している―――つまり、貴女の人格、魂はコピーできるわけだ。そうなった場合、今ここで私と話している貴女が貴女のオリジナルである保証など欠片もないのだよ」
くつくつと男が嗤う。酷く粘着質な嗤い声が暗闇を木霊していた。
「自分はもしかしたら、人間じゃないかもしれない―――と、考えたね? くくくくくくくくっ。これは傑作だ。では一つサービスしてあげよう」
下卑た笑みを浮かべながら男が女に近づき、その口を女の耳に近づける。
「懼れたまえよ。貴女は貴女でないかもしないが、今貴女は私とこの会話を通し、己に懼れを持った――――仮に、貴女のコピー或いはオリジナルがいたとして、貴女は既に貴女としてオリジナルやコピーとは違うものを持った。そう、己が己なのかという懼れをね………故に、貴女が唯一無二の己足り得たいと願うのならば―――己を懼れることだ」
男は囁き終えると、どかりと椅子に深く座り、くつくつとまた下卑た笑みを浮かべた。
――――――懼れたまえよ。
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ブラボのおかげで奇声あげるのには慣れたんだ!