フロム脳っぽいセリフを並べてる短編集 作:隣の家に晩飯凸する止まらないゴルシ
まぁ、クソガキの疎い知識を詰め込むだけなので、生暖かい目で見てください。
鈍い痛みに頰を引き攣らせる。それは、高校生活の実態を知らぬ己への罰やもしれぬ。
「痛い」
呟く。そうした所で大した何かが変わるわけでも無いが、こう呟く事で自身の状態を確認できる。悪くは無い筈だ。
保健室にでも行って幾らかの処置をしてもらってから後を考えよう。しかし、どうしてこうもターゲットにされるのだろう。
イジメというものは酷いものだ。それを受ける側は、過大な精神負荷が掛かる。自死を望むものや、或いは加害者への死を望むもの。
いじめ。イジメ。虐め。気弱そうだから、とか、そう言う理由で
理由がとんと思いつかぬ。全身に渡る打撲の痛みに耐えながら、自室のベッドで寝返りを打つ。
始まりは一ヶ月前。校舎裏に呼び出されたと思えばいきなりの殴打。それからいつの間にか現れた他数名の男子女子による暴力。
学校側はこれを認知せず、ろくな調査さもしないまま唯の事故として処理した。
───やり切れない。やり切れない。
復讐をしてやりたい。どす黒い殺意が、憎しみの感情が心の底に湧き出ている。だが、それを放出する訳にはいかない。あんな下衆どもと同じレベルに下がるのは───それこそ敗北であるからだ。
かつてガンディーが語った通りの非暴力不服従に習い、断固とした姿勢を崩す訳にはいかないのだ。
それが例え険しい道のりでも。
朝に目覚める。すこし体が重いが悪くは無い朝だ。良い───良い朝だ。だが、また暴力による痛みを感じるのなら、少しは気分が滅入る。カッターシャツを着て、ズボンを履き、ネクタイを締めている最中に己のスマホは振動を発した。
通知画面には、学校からのメールがあった。
『休校のお知らせ。本日早朝7時50分ごろ、一年七組の教室で爆破事故が発生しました。同様の事故による生徒への被害防止のため、本日は臨時休校とさせていただきます』
目を疑った。爆破事故? 臨時休校する程には被害が酷い?
頭の混乱が渦を巻き、ベッドに腰掛けた。
起爆装置のスイッチを入れた時、
けれど、これで漸く始まるんだと考えると、どうしようもなく
―――ああ、楽しみだ。