問題児たちが異世界から来るそうですよ?~箱庭に訪れる冬~ 作:bliz
グリフォンのゲームはご容赦ください。
白夜叉の言葉を聞いた後俺達は別の空間に立っていた。
そこは、太陽が水平に廻る世界だった。
俺達はしばらくの間、驚きで動くことができなかった。
「へぇ。こんなことも出来るのか」
「驚いたか。それでは改めて問うとしようか。おんしらが望むのは”挑戦”か”決闘”か」
「俺は挑戦で」
俺の返事に拍子抜けしたような白夜叉。
「ずいぶんとあっさりしとるの。もう少し悩むかと思ったのだが」
「最初は悩んでたんだけどな。こんなこと
が出来るやつと本気でやったら
「ほぅ」
俺の言葉を聞いた白夜叉の眼光が鋭くなる。
「勘違いしないでくれよ。別に相性が良ければ勝てるって言いたい訳じゃない。それぐらいの相手に勝てるようになるのが目標ってだけだよ」
「ではそういうことにしとくかの。して、他の者は?」
「俺も試されてやるよ」
「私も試されてあげてもいいわ」
「…以下同文」
三人ともプライド高すぎるだろ
「も、もう!皆さんは何を考えているんですか!階層支配者に喧嘩を売る新人とそれを買う階層支配者なんてシャレになりませんよ!それに白夜叉様が魔王だったのは何千年も前の話じゃないですか」
白夜叉って昔は魔王だったのかそれにしても何千年てことは今の年r……考えるのはやめよう。あり得ない殺気を感じた気がした。
「さて、ゲームを始めるとするかの」
『ギフトゲーム名 ”鷲獅子の手綱”
・プレイヤー一覧 逆廻 十六夜
久遠 飛鳥
春日部 耀
・クリア条件 グリフォンの背に跨がり、湖畔を舞う。
・クリア方法 ”力” ”知恵” ”勇気”の何れかでグリフォンに認められる。
・敗北条件 プレイヤーの降参。プレイヤーが上記の条件を満たせなくなった場合。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
”サウザンドアイズ” 印』
「あれ?俺の名前は?」
「心配するな。お主には別のゲームをしてもらう」
さいで。一騎討ちとかはやめてくれよ。
その後、グリフォンのゲームは耀がギフトを手に入れてクリアした。
「さて、私達のゲームをするとしようか」
えっ?今『私達』って聞こえた気がするけど気のせいだよな?頼むからそうであってくれ。
「で、ゲームは?」
「これじゃ」
『ギフトゲーム名 ”沈まぬ太陽と白銀の世界”
・プレイヤー一覧 白銀 吹雪
・クリア条件 白夜叉に一撃攻撃を与える。
・クリア方法 白夜叉が攻撃であると判断
できるレベルの攻撃を与える。
・敗北条件 プレイヤーの降参。プレイヤーが上記の条件を満たせなくなった場合。
・禁止事項 ホストの三回目のギフトの使用。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
”サウザンドアイズ” 印』
マジかよ。
決闘だけはやりたくなかったのに。
仕方がない早く終わらせよう。
「白夜叉、早く始めよう」
「急にやる気になったがどうかしたのか?」
「へこんでも仕方ないから開き直った。それだけだ。後、俺が相手の攻撃で発動する罠とかを仕掛けてもクリアでいいのか?」
「それは問題ないぞ。では、始めるとしようか。それでは、黒ウサギコイントスを頼む」
そう言って黒ウサギにコインを渡している間に剣を二本作り出した。
「ほぅ。それがお主のギフトか」
「ああ」
短く答えると戦うことだけに意識を集中していく。
「それではいきます」
ピン
黒ウサギがコイントスをすると全神経を限界まで集中させる。
チャリン
音が鳴ると同時に全力で白夜叉に近づき突きを放つ。
白夜叉は少し驚きながらも危なげなく扇子で払うと同時に蹴りを放ってくる。
それを体を捻って回避するとそのまま一回転して切りつける。
白夜叉はそれを回避するために大きく下がった。
「なかなかやるではないか。それにその剣も丈夫じゃの、壊す気でいったのだがな」
「そりゃどうも。これを壊すならギフトを使ってこなきゃ無理だぜ。まあ、様子見できてる奴に言っても意味なさそうだけどな」
「そうじゃの。だが、様子見はお互い様じゃろうが。そのギフトの力はそれだけではないだろ」
「それは秘密だな。まあ、第二ラウンドといこうか」
そう言うと今度は白夜叉が近寄ってきて突きを放ってきた。
俺はそれを剣をクロスさせて防御するがギリギリだったので剣を弾かれた。
すかさず剣を作り出して、一本は右からの袈裟斬りもう一本は左から水平に斬りつける。
しかし、白夜叉は左の剣をしゃがんで回避すると右の剣を扇子で弾いた。
それから何度か打ち合ったが俺の攻撃はすべて弾かれるか避けられるかだった。
「流石だな。こっちの攻撃が全く通らねえ」
「まだ本気ではないのによく言うわ」
「バレてたか。まあ、準備は終わったしそろそろ勝ちに行かせてもらう」
俺は白夜叉に近づくと両手の剣で攻撃の隙を与えないように連撃を放っていく。
そして白夜叉の体勢が崩れた瞬間におもいっきり蹴飛ばした。
「今だ!」
そう言って俺はさっき白夜叉に弾かれた剣を操り一斉に飛ばした。
「空中でこの量を捌ききれるかな?」
「ちっ。これを捌くのは無理か。それならばギフトで吹き飛ばすだけじゃ」
白夜叉が舌打ちをした後辺りを炎が包み込んだ。
「すげーな。俺の剣は並の炎なら
「成る程、氷を操るギフトか。透明だったことも納得がいった」
「わかったところでどうするんだ?同じ手は効かないだろうが、手数ならこっちの方が有利だぞ」
「それくらい問題ないわ。操る隙を与えないぐらい圧倒すればいいだけのこと」
そこからの白夜叉の動きは速かった。
さっきまでのが嘘みたいなラッシュをしてきた。
俺は後ろに下がりながら防御するので精一杯だった。
「どうしたもう終わりか?もう少し楽しませてくれんかの」
「はぁはぁ。まだまだ本気を出してないのによく言うぜ。だが、この勝負俺の勝ちだ」
「抜かせ。今ので精一杯の奴のどこに勝ち目があるんじゃ」
「それはどうかな。大変だったんだぜ、攻撃をいなしながらこの場所まで誘導するの」
「どういうことじゃ」
俺の言葉に動揺する白夜叉。
「まあまあ、言われなくても教えるよ。
ここは凍った湖の上だ。そして俺のギフトは氷を操ることが出来る。つまり、足場の状態も俺の自由だ」
「成る程の。後ろに下がりながら防御しておったのはこのためか。湖の上なら深さもあり、更に戦略の幅が広がるというわけか」
「まあ、そういうことだ。てことで、落ちろ!」
俺は白夜叉の足場を消して五メートル程落とすと、俺達の足場以外を
「これでどうだ?」
「ほぅ、なかなかやるの。だが、これぐらいでやられる程甘くはないぞ」
「そんなことは分かってる。だからここからは本気でいく!」
俺はさっきよりも沢山の剣を作り出して白夜叉に攻撃して追いつめていく。そのまま攻撃していくと、白夜叉の体勢が崩れた。
「今だ!」
その隙を見逃さず白夜叉の周りを囲むように剣を出現させた。
要は、時の止まらない殺〇ドールだ。
「くっ、これはギフトを使うしかないか」
そう言って白夜叉がギフトを使った瞬間、
ドカーーーーーーーーーーーーン
大爆発が起こった。
【勝者:白銀吹雪】
勝敗が付いたのを確認すると俺はみんなのところに戻った。
「はぁ、やっと終わった」
「やるじゃねえか。正直勝てないかと思ってたぜ。ところで、最後は何をしたんだ?」
「答えるけど少しまってくれ。白夜叉にも聞かれるだろうからまとめて話す」
そうこうしているうちに白夜叉が戻ってきた。
「おんし、あの様なギフトを隠していたのか?」
「えっ?俺は爆破するギフトなんて持ってない」
「では、なぜあの爆発は起こったのだ」
「まあまあ。それじゃあヒント。一つ目、
俺は白夜叉の周囲を
「粉雪、炎のギフトを使わせる、そして爆発、……………なるほどな、粉塵爆発か」
「さすが十六夜。正解だよ」
「つまりあの場所に誘い込まれた時点で負けが決まっていたということか。おんしのギフトは氷雪系でその性質も操れるようじゃな」
「そうだ。正直うまくいくかはわからなかったけど。ギフトを使わせないと勝てないわけだし」
「謙遜せずともよい。どうであれ勝ったということに変わりはない。さて、おんしらにはゲームクリアの報酬を渡さないといかんの」
そう言って白夜叉が柏手を打つと、四枚のカードが現れた。
逆廻十六夜 "正体不明"
久遠飛鳥 "威光"
春日部耀 "生命の目録"
"ノーフォーマー"
白銀吹雪 "冬の体現者"
"絆"
「ギフトカード!」
驚いた反応をする黒ウサギ。
「お中元?」
「お年玉?」
「お歳暮?」
「クレジットカード?」
「なんで皆さんはそんなにボケるんですか!これはギフトカードと言って、ギフトの収納もできるすごいものなんです!それに、そのギフトの名前も表示されるはずです」
「なるほど。名前の表示されるド◯えもんの四◯元ポケットか」
「「なるほど」」
「「「???」」」
なんの事かわかった十六夜と耀は納得し、
わからない他の三人は首をかしげる。
「それじゃあ俺のはレアケースってわけだ」
ギフトカードを見た白夜叉は驚いた顔をする。
「(ギフトを無効化した?しかし、蛇神を倒すほどの身体能力を持ちながらギフトを無効化するなど……ラプラスの紙片がエラーを起こしたと考えるほうが妥当か) 他の者はどうなんじゃ」
そう言って白夜叉は俺達のギフトカードを見ていくと、俺のカードで一瞬表情を変えた。しかし、すぐにもとの表情に戻った。
「こちらは大丈夫じゃな(まさかあのギフトを持っておるとは)」
それから、俺達は白夜叉の部屋に戻った。
感想、アドバイスお待ちしてます。