問題児たちが異世界から来るそうですよ?~箱庭に訪れる冬~   作:bliz

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夏休みの課題がホントにヤバイ…
なのに書いてていいんだろうか……


あの熊そっくり、だそうですよ?

昨日は十六夜に今後の方針について聞かされた。まあ、魔王には屈しないってガルドに宣言しちゃってるし、十六夜の方針は正解だと思う。

 

そして今は昨日の店を過ぎて、ガルドの屋敷に着いたところだ。

 

「あれ、何だこの植物。ジャングルみたいじゃないか」

 

「そうね。あの外道の趣味はよくわからないわね」

 

「(鬼化している?まさかそんなことが……)」

 

ジン君は何か思い当たることがあるみたいだけど気にしないでおこう。

 

「皆さん見てください!あそこに契約書類がありますよ」

 

黒ウサギが指差した先を見ると契約書類があった。

 

『ギフトゲーム名 ”ハンティング”

 

・プレイヤー一覧 ジン=ラッセル

白銀 吹雪

久遠 飛鳥

春日部 耀

 

・クリア条件 ホストの本拠内に潜むガルド=ガスパーの討伐

 

・クリア方法 ホスト側が指定した特定の武具でのみ討伐可能。指定武具以外は”契約”によってガルド=ガスパーを傷つけることは不可能。

 

・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

 

・指定武具 テリトリー内に配置

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、”ノーネーム”はギフトゲームに参加します。 ”フォレス・ガロ” 印』

 

「こ、これはまずいです」

 

「何がまずいんだ?」

 

「この、指定武具で討伐という部分です。このルールによってガルドには耀さんや吹雪さんのギフトによる攻撃、飛鳥さんの支配が効かなくなってしまいました」

 

「すいません。僕があの時にしっかりとルールを決めていれば……」

 

自分のミスに落ち込むジン君。

 

「大丈夫だ。相手もリスクを侵して勝率をあげてきたんだ、それぐらいやってくれたほうが殺りがいがある」

 

「今なんかやるの字がおかしかった気がするんですが」

 

「気のせいだ。それはそうと、今のガルドは指定武具以外ではダメージにならないだけで、攻撃が無効になるわけじゃないんだな?」

 

「はい。絶対字がおかしかった気がするんですが……」

 

「それならいいか。無効だったら難易度がもっと高かったけど、まだましだな。どうせ殺るんだ間違いじゃない」

 

「認めましたよね!今絶対認めまし、フギャア」

 

「うるさい。少しは落ち着けこの駄ウサギ」

 

黒ウサギの耳を引っ張って黙らせる十六夜。ナイス。

 

「ルールも確認できたことだし、行くとするか。十六夜、駄ウサギは任せた」

 

「おう、まかせとけ」

 

そんなやり取りをしてテリトリー内に入った。……後ろからクレームが聞こえた気がするが気にしないでおこう。

 

「それじゃあ不意打ちには警戒しながら進もうか。なさそうな気がするけど」

 

「……どうして?」

 

「もし自分がガルドの立場ならどうする?」

 

「……指定武具を取られないようにする」

 

「それもありだろうな。でも、俺なら開始直後に襲うけどな。相手の攻撃が効かないなら特攻しても大丈夫だろ?」

 

「それならなぜ襲ってこないのかしら?」

 

「考えを言う前に一つ確認。ジン君、指定武具には何らかのヒントがある。そうだよね?」

 

急に話を振られて驚きながらもジン君は返事をする。

 

「は、はい。そうでなければホストの負けです」

 

「そうか。俺の考えではガルドは襲わない(・・・・)んじゃなくて、襲えない(・・・・)んだと思う。考えてみろよ、俺達はヒントを手に入れないと勝てない。その状況でもし自分がガルドならどうする?」

 

「私ならヒントを手に入れる前に倒すわね」

 

「そうだろ?なら何でやらないんだ。俺はガルド自身がヒントだからだと思う。指定武具を守ってるとかな」

 

「「「あっ!」」」

 

「ということはガルドを見つけるのがクリアへの近道ね」

 

「……もう見つけた。本拠の二階に影が見えた」

 

「それじゃあ本拠に行こうか」

 

そして、本拠に到着した俺達。

 

「それじゃあ、俺と耀で指定武具を取ってくるから、二人は下で待機しててくれないか?」

 

俺の言葉に怒る飛鳥。

 

「どういうことよ!それじゃあ足手まといみたいじゃない!」

 

俺はそれを宥める。

 

「まあまあ、落ち着けって。話はまだ終わってないから」

 

「それじゃあ何があるのかしら?」

 

「二人には―――――をやってもらいたい。武具が取れたら合図するから」

 

「あら、いいわねそれ。あの外道への報いですもの、それぐらいやったほうがいいわ」

 

怒った表情から一転、ノリノリな飛鳥。

やっぱり問題児だな。

 

「……問題児なのは吹雪も一緒。ところで私は何をしたらいいの?」

 

「何で考えてることがわかったかは突っ込まないぞ。耀にやってもらいたいのは武具の回収ととどめだ。俺がなんとか隙をつくるからその間に頼む」

 

それから準備を終えて、ガルドのいる部屋に向かう。

 

「それじゃあ行くぞ。なんとか注意を引くからその間に武具を頼む」

 

「…わかった」

 

部屋に入った瞬間、ガルドが襲いかかってきた。

 

「GYAAAAAAAAA」

 

「野生のガルドが現れた。…ってそんなこと言ってる場合じゃないか。理性があったほうが殺りやすかったのにな。」

 

そんなことを言いながらガルドが降りおろした爪を避ける。

今度は両手をクロスさせるように振った爪をバックステップをすることで避ける。

ギフトカードから剣を取り出して斬りつけるが、皮膚に当たって止まってしまう。

 

「やっぱり効いてないか。下位の武器でG級のアオ◯シラ狩るとこんな気分なんだろうな」

 

ふざけたことを言っていると左右の爪を交互に振ってくる。

それもバックステップで避けて一応反撃をするがやっぱり手応えがない。

少し距離を開けてみると突進してくる。

 

「これじゃあ本当にアオア◯ラじゃん」

 

「吹雪!剣は回収できた」

 

耀の声で剣が回収できたのを確認すると武器を薙刀に変えて、横向きに思いっきり振ってガルドを吹き飛ばす。

ガルドの体勢が崩れたのを確認して耀と一緒に部屋から飛び出す。

 

「飛鳥、ジン君やっちまえ!」

 

二人に合図をした数秒後、

 

 

 

ドカーーーーーーーーーーーーン

 

 

 

ガルドの本拠が大爆発した。

それを後ろに確認しながら雪でクッションを作って着地する。

爆破方法は各部屋に粉雪を充満させて、導火線で火をつけるだけのお手軽である。

たまたま近くにいた飛鳥が話しかけてくる。

 

「それにしても、本拠から引きずり出すために爆破するなんてよくやろうと思うわね」

 

「ノリノリだったやつが何言ってるんだよ。……指定武具じゃなかったら爆殺予定だったなんて言えない(ボソッ」

 

「それじゃあもうすぐ出てきそうだし戦闘は任せるわ」

 

少ししたらガレキの中からガルドが出てきた。

 

「GYAAAAaaaaaaa」

さっきよりも凄い勢いで突進してくるアオア◯ラ(笑)。どうやら爆破のせいで怒り状態に入ったらしい。

そのせいか、攻撃が単調になった上に大振りになってくる。

距離を開けると突進を多用してきて、楽なことこの上ない。

しばらく続けると少しずつ速度が落ちはじめてきた。

今度は疲労状態らしい。ハチミツ食べに行かないかな(笑)。

さすがにハチミツを食べに行くことはないらしく、一直線に突進してきて、そのままガルドの姿が消える。

 

「やっと落ちてくれたか、誘導するのめんどうだったな。それじゃあ耀、とどめは任せた」

 

「…わかった。これで終わり!」

 

落とし穴に落ちたガルドに耀が剣を刺してゲームはクリアになった。

少ししたら黒ウサギと十六夜がやって来た。

 

「おい、虎狩りの感想を聞かせてくれよ」

 

「リアルモン◯ンは楽しかった。マジでア◯アシラ狩ってるみたいだった」

 

俺の言葉と周りの状況でだいたいを把握する十六夜。

 

「それなら俺もやりたかったぜ。向こうではそれなりにやってたからな。それはそうと、これから旗の返還をやるんだがお前も来いよ」

 

「俺はパス。爆破の仕掛け作るの疲れたから帰って寝る」

 

よく考えてみたら、これガルドを裁くためのゲームだったよな?




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