問題児たちが異世界から来るそうですよ?~箱庭に訪れる冬~   作:bliz

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最近書くのが楽しくなってきた今日この頃


誰にでも地雷はある、だそうですよ?

『ギフトゲーム名 ”FAIRLY TALE

in PERESEUSE”

・プレイヤー一覧 白銀 吹雪

逆廻 十六夜

久遠 飛鳥

春日部 耀

 

・”ノーネーム”ゲームマスター ジン=ラッセル

 

・”ペルセウス”ゲームマスター ルイオス=ペルセウス

 

・クリア条件 ホスト側のゲームマスターを打倒

 

・敗北条件 プレイヤー側のゲームマスターによる降伏。

プレイヤー側のゲームマスターの失格。

プレイヤー側が上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

 

・舞台詳細 ルール

◯ホスト側のゲームマスターは本拠・白亜の宮殿最奥から出てはならない。

◯ホスト側の参加者は最奥に入ってはいけない。

◯プレイヤー達はホスト側の(ゲームマスターを除く)人間に姿を見られてはいけない(・・・・・・・・・・・)

◯姿を見られたプレイヤー達は、ゲームマスターへの挑戦権を失う。

◯失格となったプレイヤーは挑戦権を失うが、ゲームを続行することができる。

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、”ノーネーム”はギフトゲームに参加します。 ”ペルセウス” 印』

 

「よし、クラーケンの情報通りだな(笑)」

 

「それじゃあ、作戦は予定通りでいいな? それじゃあ行くぞ!」

 

そう言うと十六夜は入り口の扉を吹き飛ばす。

 

「それじゃあ、新兵器のお披露目といきますか。火をつけて……おらよっと!」

 

ドカーーーン

 

新兵器というのは氷で作った器の中に粉雪を入れて、導火線を取り付けたものだ。

簡単に言えば手榴弾である。

 

「やっぱ、火力が低いな。小型のままで高火力が出せるように改良しないと」

 

「量産してる時点で十分だと思うけど」

 

「それはそうだけど、やっぱり高火力での殲滅って憧れるだろ?」

 

「ヤハハ、そりゃそうだ。俺もやってみたいぜ」

 

十六夜はそう言うが、お前はそれを出来るだけの力があるだろ!

 

「さて、耀。この辺には誰もいないか?」

 

「うん。でも、集まってきてはいる」

 

「それは問題ない。通路を塞げばいいんだよ」

 

俺は雪で壁を作ると、今いる部屋に入れる通路を塞ぐ。

そして、そのまま準備を進めていく。

 

「準備はできた。三人とも、手榴弾に火をつけたらこっちに来てくれ。作戦開始だ」

 

三人が火をつけたのを確認すると、通路を塞いでおいた壁を無くす。

すると、壁の前で立ち往生していた兵士達がなだれ込んできて爆発に巻き込まれる。

 

「こうも予定通りに動いてくれると清々しいな」

 

敵がいなくなったのを確認すると、俺達の周りを雪の壁で覆う。

後は、俺達が進むのに合わせて壁を移動させるだけだ。

 

「それにしても、よくこんな作戦を思いつくわね」

 

今回の作戦は俺達の周りを雪の壁で覆って進んでいくのと同時に、他の場所にも同じものを出現させるというものだ。

 

「よく考えれば思いつくさ。前提条件の姿を見られないようにして、そこからはいかに勝率を上げるかさ。今回なら敵の分散と戦力の縮小だな。だから、分散のために囮を動かしてる」

 

「それでも、何だか慣れてるような感じがする」

 

「……まあ、慣れてはいるかな。昔は俺の役割だったしな。この話は今度だな今はゲームに集中しないと」

 

「敵が集まってきてる」

 

「それじゃあ引き付けて吹っ飛ばすか」

 

進んでいくことで敵を集め、バレないように着火した手榴弾を落とす。

「それじゃあ作戦の確認をするぜ。俺が魔王とやりあって、お嬢様と春日部がルイオスの相手、吹雪は回復したら戦闘に加わってそのままクリア。それでいいな?」

 

「ああ、別に俺が回復する前にクリアしてもいいんだぞ?」

 

「ヤハハ、そりゃ考えてなかったな。それを目標にやってやるよ」

 

「それじゃあ行きますか」

 

最上階への扉を開き、中に入ると、黒ウサギがいた。

 

「皆さん!ご無事だったんですね」

 

「当たり前だ、あのぐらいでやられてたまるか」

 

「ようこそ、白亜の宮殿・最上階へ。それではゲームマスターとしてお相手しましょう…………あれ、このセリフ言うの初めてかも。それにしてもあいつらは使えないな、全員ここまで来させるとか無能すぎだわ。今回のが終わったらまとめて粛清しないと」

 

「……十六夜。クリアは俺が回復するまで待ってくれ。一回殴ってやらないと気が済まない」

 

俺はルイオスの言葉にかなりキレかける。

 

「わかった」

 

「まあ、いいや。とっとと終わらせるか……目覚めろ、アルゴール!!!」

 

ルイオスがチョーカーを掲げると魔王が出現する。

 

「ここまでは予定通り。それじゃあ三人とも、少し任せた。」

 

「ええ、任されたわ」

 

「お前は早く回復してろ。じゃなきゃクリアしちまうぞ」

 

「頼ってって言ったんだから、私はそれに応える!」

 

三人は答えると、それぞれの相手に向かっていく。

十六夜はアルゴールを力でねじ伏せ、耀がグリフォンのギフトを使ってルイオスと戦い、飛鳥が水樹を操ってそれを援護する。

これ、俺いなくてもいけるんじゃ?とか思っているのは秘密だ。

 

「くそっ、お前らめんどくさいんだよ。やれ、アルゴール!」

 

ルイオスの指示を聞いたアルゴールが十六夜から距離を取り、空に向かって光線を放つ。

光が収まると、飛鳥と耀が石化していた。

石になったことで落ちてきている二人を雪でクッションを作ることで受け止める。

 

「ハハッ。最初からこうしてたら良かったんだ。そうしたら、あの無能どもの粛清もできたし、こんな名無しのクズ共の相手をすることもなかったんだ」

 

こいつは今何て言った?

自分の仲間が無能だから粛清?

俺の仲間がクズだと?

そんなことを言うのもいい加減にしろよ!

 

「てめえ!自分の仲間を何だと思ってる!」

 

「はあ?仲間?そんなこと思ってるわけないじゃん。あいつらは命令に従う只の駒だろ。にしてもめんどくさいな、こんなゲームさっさと終わらせないと」

 

「……そうか、そんなに早く終わらせたいか。それなら終わらせてやるよ。お前は俺の仲間をクズ呼ばわりしただけじゃなく、自分の仲間を無能だと言った。俺は仲間を侮辱するやつは許さないし、自分の仲間を大切にしないやつも許さない。だから、お前を絶対に許さない!! ぶっ潰して、心の底から凍りつかせてやるよ!!!」

 

「何言ってんだ?お前なんかにやられるわけがないだろ」

 

「そんなことを言っているのを後悔させてやるよ」

 

俺は弓を取り出して、ルイオスの飛行に使っているギフトを狙い撃ち破壊する。

次はハンマーを取り出して、落ちてきているルイオスを上に向かって吹き飛ばす。

雪で足場を作りながら吹っ飛んでいるルイオスを追いかけ、高さが合った所で横に思いっきり吹き飛ばし、すぐに壁を作ることで体に衝撃を与える。

更に、落ちていくのに合わせて、地面に向かって叩きつける。

「ガハッ。くっ…………そ」

 

「これでも喰らえ!」

 

フラフラと立ち上がったルイオスを殴り飛ばし、その方向に向かって手榴弾を大量に投げる。

 

「…………こんなことがあるわけ……アルゴール!宮殿の悪魔化を許可する。奴等を生きて帰すな!」

 

『GEYAAAAAAAAAAAAA!!』

 

アルゴールの叫び声と共に宮殿の壁や床が蛇へと変わっていく。

実は指示を潰すこともできたけど、やらせたいようにやらせる。

そうすることで、あいつの考えを全部叩き潰し、絶望させることができるからな。

 

「十六夜!足場はどうにかする。宮殿ごとぶっ潰せ!!」

 

「OK!完全に潰すからしくじるなよ!」

 

「お前こそ、そこまで言ったんだからミスるなよ!!」

 

「おらあぁぁぁ!!!」

 

十六夜が全力で床を殴り、宮殿を破壊する。

 

「……バカな、やつの拳には山河を打ち砕くほどの力があるというのか」

 

俺はさっきいた場所と同じ広さの足場を雪で作り、砕けたガレキが下に落ちないようにする壁も作る。

下の兵士に当たってたら目覚めが悪いからな。

 

「さて、もうないのか?」

 

「なめたこと言いやがって!……もういい、石にして終わらせろアルゴール。」

 

アルゴールが光線を放とうとするので、それを潰そうとする。

 

「吹雪、お前は下がってろ。俺も潰してやらないと気がすまねえ」

 

十六夜に制され、光線が放たれると、

 

「最後のとっておきがこの程度かよ。ショボいことしてんじゃねえ!オラァァァァ」

 

十六夜がそれを足で踏み壊した。

 

「あれを破壊するのかよ。流石人外だな」

 

「今回だけは誉め言葉として受け取ってやるよ」

 

「さて、まだ何かあるか?」

 

「これ以上は何もないと思いますよ」

 

黒ウサギが会話に参加してくる。

 

「どういうことだ?」

 

「アルゴールが拘束具に繋がれている時点で気づくべきでした。ルイオス様は星霊を使役するには未熟すぎたのです」

 

「ペルセウスも残念だな。こんなやつがリーダーだったばっかりに崩壊への道を辿るんだからな」

 

「……ハァハァ、おいそれはどういうことだ。お前らの目的は吸血鬼じゃなかったのか?」

 

「は?誰がそれだけだって言ったんだよ。お前があんなこと言わなきゃレティシアと金だけもらっても良かったんだが、それはなしだ。徹底的に潰してやるよ、それに報酬は何でもいいってお前言ったよな?」

 

「ああ、確かに言ってたな」

 

「言ってたのですよ」

 

「言ってました」

 

十六夜達に確認をとり逃げ道を無くす。

ここからは絶望へ一直線だ。

 

「それじゃあ、名と旗印も頂こうか。お前がクズだと言った名無しの気持ちを味わわせてやるよ」

 

「……ま、待ってくれ…………それだけはやめてくれ」

 

ルイオスの顔が絶望へと染まっていく。

 

「知るかよ。自分のことしか考えてないお前が悪いんだよ」

 

「悪かった、さっきまでのことは謝るからそれだけは勘弁してくれ」

 

「本当にそう思っているのか?」

 

「もちろんだ!だから、チャンスをくれ……いや、チャンスをください!」

 

「それじゃあ十六夜、ーーーーーーー。条件はこれってことで任せた」

 

「おいっ、お前がやったらいいだろ」

 

「悪い、ギフト使いすぎで、正直フラフラなんだ。そろそろ限界だから任せる。足場は固定してあるから心配するな」

 

「そうか、それなら任された」

 

十六夜のその言葉を聞き終わる前に、俺は意識を手放した。




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