問題児たちが異世界から来るそうですよ?~箱庭に訪れる冬~   作:bliz

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……やっちゃった。
テスト期間なのに休憩のつもりで書いたら完成してししまった。
……勉強しないと。


星空の約束だそうですよ?

目を覚ますと、見慣れた天井だった。

体を起こした瞬間に扉が開いて耀が入ってくる。

 

「何これデジャブなんだけど。それより、俺どれぐらい寝てた?」

 

「丸一日ぐらい。起きて大丈夫なの?」

 

「ああ、もう大丈夫だ」

 

体を動かすと身体中がパキパキと音をならす。

 

「ねえ、少し話さない?」

 

「いいけど、どうしたんだ?」

 

耀と二人で並んでベッドに座る。

 

「今回のことってほとんど吹雪と十六夜がやってくれたよね。挑戦権から情報収集、最後の戦闘も」

 

「でも、それは相談した上で俺と十六夜が挑戦権を取りに行くってなったんだし。ペルセウスとのゲームだって結果としてそうなっただけで……」

 

「……それはわかってるよ。でもね、頼ってって言ったのに助けてもらってることのほうが多いんじゃないか。どうしてもそう思っちゃうの」

 

そこまで言った耀の顔は凄くつらそうだった。

 

「そんな顔するなよ。頼ることは悪いことじゃないと思うぞ? それでも不安になるんなら、俺が頼った時にそれ以上助けてくれれば、それでいいから」

 

「……うんっ!!」

 

元気が出たのか耀が笑顔になる。

 

「やっぱり耀は笑っているほうがいいよ」

 

「…………バカ(これ、絶対無自覚なんだろうな)」

 

「ん、何か言った?」

 

「耀さん!レティシア様が目を覚ましましたよ!あ、吹雪さんもう大丈夫なんですか?」

 

ハイテンションで部屋に入ってくる黒ウサギ。

 

「今途中まで気づいてなかったよな?俺、ついでだったよな?」

 

「そ、そんなことは。あ、ありませんよ」

 

「テンパってるし、しかもさっき入ってきて『あ、』って言ったよな?」

 

「……はい。浮かれすぎて気づいてませんでした」

 

シュンとなる黒ウサギ。

やっぱいじるの楽しいわ。

 

「レティシアの目が覚めたんだったな。それじゃあ行こうか」

 

それからも黒ウサギを弄りながら、レティシアの部屋に行った。

そして俺達が口を揃えて一言。

 

「「「「それじゃあよろしく、メイドさん」」

 

俺達の言葉にフリーズする黒ウサギ達。

 

「えっ?」

 

「え?」

 

「えっと……どういうことだ?」

 

「そのままの意味よ」

 

「レティシアは私達のメイド」

 

「ちなみに所有権は俺、十六夜、飛鳥、耀で3:3:2:2ってことで話はついてるから」

 

「最初は4:2:2:2ってことだったんだけどな」

 

俺だけがやった訳じゃないしな。

だから俺だけ所有権が多いのはな……

 

「「何言っちゃってるんですか!?この人達!!」」

 

黒ウサギとジン君がツッコむ。

お、この組み合わせ珍しいな。

 

「私は構わないよ、今回のことで君達には恩義を感じていた。君達が家政婦をやれと言うのなら喜んでやろうではないか」

 

「レ、レティシア様!?」

 

「私は仕えるのだから敬語のほうがいいのか?」

 

「好きなのでいいんじゃないか?俺らそこまでは気にしないし」

 

「そうですか…………そうでございますか」

 

「ハハッ、黒ウサギの真似はやめとけ」

 

「そうね、それだけはやめておくべきね」

 

「黒ウサギのアホがうつる」

 

「ちょ、ちょっとそれってどういうことですか!!」

 

「「「「え?そのままだろ(でしょう)。その意味すらわからないからアホウサギなんだ(なのよ)」」」」

 

それで更に怒る黒ウサギ、これは無理だと傍観するジン君。

やっぱりこうじゃないとな。

 

 

~~~~~~~~~~

 

レティシアが目覚めてから二日後、俺達は庭で食事をしていた。

 

「それにしても何で外なんだ?歓迎会だけなら中でもいいはずだろ」

 

「俺は聞いてねーぞ」

 

「…ご飯がおいしいからそれでいい」

 

「ここまで豪華にしなくてもよかったのに。財政だって苦し…………くもなかったわね」

 

誰も理由は知らないらしい。

……この状況でご飯が優先されるのか耀らしいな。

 

「何をやったらああなるの?……後、ご飯優先が私らしいってどういうこと?」

 

「……何で考えてることがわかるんだよ」

 

「そうよ、私も聞きたかったのよ。何でペルセウスがお金とかを持ってきたのよ」

 

飛鳥の質問に逃げることで耀の追及を逃れる。

 

「それか。十六夜説明任「お前がやれよ」…………わかったよ」

 

十六夜に丸投げしようと思ったが拒否されたので説明する。

 

「ペルセウスとのゲームがあっただろ?二人が石にされてからルイオスの心を絶望の淵まで落としたんだよ。それから助かりたかったら、今までの態度を改めてコミュニティのリーダーを務めることを条件にしたんだよ。そしたら、あの時の詫びってことでルイオスからと、態度を変えてくれたお礼として部下から貰ったってことさ」

 

「ちなみに、何をしたらそこまでなるの?」

 

「相手のやることを潰して、何も通じないとわかったところで、旗印と名とかを全部貰うって言っただけだけど」

 

「「やっぱり吹雪(君)はえげつない(わね)」」

 

二人に揃ってえげつないって言われたんだけど。

そんなにえげつないか?

 

「「うん(ええ)」」

 

「何で二人とも考えてることわかるんだよ」

 

「「なんとなく(よ)」」

 

そんなことをしていると、黒ウサギの声が聞こえてくる。

 

「皆さん、天幕にご注目ください!本日のメインイベントが始まります!」

 

黒ウサギの言葉につられて上を見ると星が流れ始め、次第に増えていき流星群となった。

 

「この流れ星のきっかけを作ったのは他でもありません。我々の新しい四人の同士なのです!」

 

「「「「えっ!?」」」」

 

「ペルセウスは今回の一件によってサウザンドアイズを追放され、あの星空から旗を降ろすことになったのです」

 

「あの星空が本物じゃないのはわかってたが、まさかこれだけの為に用意されたものだったのかよ。これは驚かされだぜ」

 

「十六夜、お前気がついてたのか?」

 

「まあな、アルゴルの星を観察してわかったんだよ。その結果、ペルセウスの魔王の隷属のこともわかったんだがどっかの誰かさんの情報収集(笑)のお陰で言う必要がなくなったんだよ」

 

「ま、まあ。今はこの星を眺めるとしないか?」

 

「まあそうだな」

 

それからは各自が思い思いの場所へと別れ、俺は木にもたれながら星を見ていた。

 

「やっぱ星は綺麗でいいな。こうして見ると自然が壮大なのがよくわかる」

 

「隣座るよ。吹雪って星が好きなの?」

 

「……好きだけど、今は思い出っていうのが強いかな。昔は幼馴染み三人とよく星を見に行ってたんだよ。季節が変わるごとに四人で星を見に行って、夏の大三角を探したり、星を繋いで新しい星座を考えたりして……あの頃は楽しかったよな」

 

隣に来た耀に思い出話をすると、少し感傷的な気分になる。

 

「箱庭に来たこと後悔してる?」

 

「…………してないと言えば嘘になるな。たまに考えちゃうんだよな。もしこっちに来てなくて、普通に過ごしてたらどうなってたのかなって。普通に学校行って、普通に勉強して、そんな日常が続いてたのかもしれないし。あいつらには何も言えずに来ちゃったし」

 

「………………吹雪は帰りたい?」

 

耀が不安そうに聞いてくるが、安心させてやるために頭を撫でる。

 

「あいつらには会いたいけど、俺は帰ったりしないよ。名と旗印を取り戻すって決めたんだから投げ出したりしないし、それに、耀達と会えて今が楽しいんだ。だから俺は帰らない」

 

「私もだよ。私、こっちに来るまでは動物の友達と遊んでばっかりだったから、吹雪や十六夜、飛鳥達と一緒に過ごしている今が新鮮で凄く楽しいんだ」

 

「……そっか。なら耀、約束をしないか?俺は耀の前からいなくなったりしない。皆を守って、ノーネームの名と旗印を取り戻す」

 

「いいよ。私も吹雪の前からいなくなったりしない。後、一人で守ろうとしちゃダメだからね。無理をしないで私達を頼ってくれていいんだよ。私達は仲間なんだから」

 

「ああ、そうだな。それじゃあこの星空に誓うよ。この約束を守ることを」

 

「それじゃあ私も」

 

それからしばらく、二人で星を見ていると、耀が質問してきた。

 

「ねえ、さっきの話に出てきた幼馴染みの三人ってどんな人なの?」

 

「それは、会ってからのお楽しみってことで。すぐにではないけど、会えるよ。こっちに来てからわかったんだけど、あいつらもギフト持ってるから箱庭に来る可能性があるから」

 

「…………ケチ。それじゃあその人達のことをどう思ってるか聞かせてよ」

 

「……それはだな、親友にして心友、良き相棒達で俺にとってかけがえのない存在。そんな所かな」

 

自分で言ってみるとかなり恥ずかしいなこういうのって。

 

「凄く信頼してるんだね」

 

「まあな、何をするのも四人で一緒にやってたからな。最近は四人で揃って何もしてなかったし、箱庭で出来るといいんだけどなぁ」

 

「出来るよ。箱庭に来る可能性があるって自分で言ったんだからそれを信じないと。それに、吹雪の友達ならきっと来るよ」

 

「そうだな、あいつらなら来るよな。ありがとな、耀。だいぶ楽になったよ」

 

こうして、流星群に彩られる箱庭にの夜は過ぎていった。




テスト終わってから書き始めるので次の更新も遅くなるかもしれません。
次の日曜までには更新できるようにしたいです。

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