問題児たちが異世界から来るそうですよ?~箱庭に訪れる冬~ 作:bliz
fgoやったりバンドリやったり東京までライブに行ったりと色々やってたら早いものですね。こんな不定期での更新ですが、とりあえずは一部完結を目指して頑張っていくのでよろしくお願いします。
福袋で2連続のマーリン、お前は許さない。
それでは、久しぶりの最新話をどうぞ
「よっ、と。陽炎次はあれな」
「それならとっとと武器よこせ」
「お前な、一応自重してんだから考えろよ。一本でまとめて貫くとかしてくれ。一体ごとに用意するのはめんどいんだよ」
「それならあれをバレないように一列に並ばせるぐらいやってから言いやがれ」
「ねえ、二人とも。自重って言葉の意味知ってる?」
収穫祭は無事に再開され、俺と陽炎、耀と飛鳥で十六夜の提案によってゲーム化された狩猟祭に参加していた。耀と飛鳥は修行をつけてもらっているガロロさんの指示でギフトを制限して参加しているので、俺と陽炎もそれに倣って自重しながら二人で組んで狩っているが耀には俺たちが自重していないように見えるらしい。
「もちろん。爆発物使ってないし、一斉掃射でまとめて仕留めたりしてないから十分自重してるぞ?」
「俺もだ。直接殴って倒したりしてないし、かなりセーブして槍とか投げてるだけだしな」
「普通の武器は軽く投げるだけで何匹も貫通したりしないし、そもそもそんな勢いが出てる時点でおかしいと思うんだけど?」
「そうよね。周りが私たちみたいに罠を仕掛けたり、大人数でやっているのに二人だけでポンポン狩ってるのは異常だもの」
「それに、今の状況もおかしいってわかってる?」
おかしいと言われても、俺と陽炎は軽く話しながら適当に狩りをしているだけだ。そこにおかしいところはないはずだ。
「あのね、普通は狩りが終わって帰る最中に話のついでで大量に仕留めたりはしないと思うんだけど?」
今は夕暮れ。狩猟祭の終わりとして定められている時間であり、俺たちは狩りの成果の運搬を任せている六本傷の隊列の後ろを俺の狼の背に乗りながら進んでいる。狩った獣は狼たちに回収に行かせて六本傷の運ぶ台車に乗せさせている。
確かに、客観的に考えてみると少し異常な光景かもしれない。
「それはそうと。吹雪、槍ちょうだい」
「ん?別にいいけど、どうしたんだ?」
「陽炎がセーフなら私もやる。何か言われても陽炎を身代わりにしたら大丈夫」
「それなら問題ないな」
「耀ちゃん、完全に俺への扱いが吹雪に似てきてんな……」
耀は憂さ晴らしと言わんばかりに俺の渡した槍で目についた獣を仕留めていく。というよりも、俺たちから見えるところには何もいないところにも投げているのでギフトを使って獲物を定めているんだろう。
「春日部さん、一人だけ不満を解消して卑怯じゃないかしら?」
「今度陽炎においしいスイーツのお店教えてあげるからそれで許してほしい」
「その内容で私に許してほしいはおかしいと思うのだけれど?」
「え?陽炎ならすぐに飛鳥誘って行くでしょ?」
「もちろん!」
「ほら、これなら飛鳥も食べれるし問題ない」
自分が恋愛絡みのネタで弄り返される心配がなくなったからなのか、開き直ったからなのかはわからないが、耀が飛鳥への弄りを今まで以上にいきいきとやってる気がする。
「吹雪は今度行こうね?」
「もちろん。というか、その言い方だと
「うん」
「そういや、その玲華は今どうしてんだ?何か用があるとしか聞いてねえけど」
「いつも通り。おいしいお菓子とその材料探しだとさ」
「あいつもぶれねえなあ」
むしろ、玲華がそうじゃなくなった日には俺たちは天変地異の前触れを疑うべきだと思う。
「耀、これの集計終わったらどうする? 特に用もないし、二人でぶらぶら歩き回ってもいいけど」
「私、行きたい店がある。ばっちりリサーチ済み」
「それじゃあそこ行くか」
ここで絶対食べ物の店だとか断言してしまえば最終的に奢ることになるのは目に見えている。デートで奢る分には問題ないけど、謝罪とかご機嫌直しに奢るのは違う気がする。
耀に連れられてやってきたのは予想通り食べ物の、肉の店。雰囲気を聞いてる感じではステーキハウスとかその辺に近いものをイメージしていたが、今はわんこそばならぬわんこステーキの店になってしまっている。
「吹雪……食べないの?」
「ちょっと考え事。自分のペースで食べるから好きなだけ食べててくれ」
「わかった」
わんこステーキの店にした張本人である耀は、俺と話をしながらも一切食べるペースを落とさない。最初は普通に料理を食べていただけのはずなのに、気がつけば耀vs料理人の構図ができあがり、周りにいる人もそれを応援するというよくわからない状況ができあがっていた。
「──── さい!!」
「耀」
「うん。リリの声」
そんな周囲の声援を上回る声で聞こえてきた声、その声は間違いなくリリの声だった。どうやら誰かと揉めているようだったので二人で席を立って様子を見に行く。すると、なぜかリリの隣には見慣れた水色髪の姿があった。リリと玲華、かなり珍しい組み合わせだが今は後回しだ。
「なんでお前がいるかはこの際置いとくとして、どういう状況だ?」
「簡単に言えばノーネームを侮辱したからそれに反論したってところ。あと、サラちゃんとグリーにも喧嘩売ってた」
「オーケー。あとは、誰だあれ」
「グリフィスってやつ。十六夜がイラついてたヒッポグリフよ」
「あー、あいつか」
正直、誰が相手だろうとあまり関係ない。俺たちに喧嘩を売ってきた上にリリが頑張ってくれたんだなら徹底的に潰してやる。相手が連盟のいい位置にいるから後で多少の問題になるかもしれないが、この場に俺たちの誰がいても結局は同じ結果になるだろうからそんなに気にしなくてもいいだろ。
「リリ。後は任せて耀の後ろに隠れててくれ」
「はい!」
「誰だっ!お前は!!」
「お前が喧嘩を売ったコミュニティの仲間とだけ言っといてやるよ。耀、俺がやっていいか?」
「大丈夫だよ。こういうのは吹雪が専門でしょ?」
ここまであっさりと任せられるとそれはそれで考えものだな……彼女からこういうことに信頼があるのはいいことなのか? まあ、日頃の行いから考えて仕方ないと諦めたほうがましだろう。
「さてと、動くなよ? お前が動くよりこっちが
「ふん。銃弾程度、当たるわけがなかろう」
牽制のために取り出した銃を見ながら、自信満々な答えが返ってくる。周りにバレないように仕込んである武器に気づいた様子もないので急に襲ってくる心配なんてしないで全力で潰しにかかるとしよう。
「とりあえず、場所を変えないか?」
「なんだ、怖じ気づいたか?」
「まさか。一方的に喧嘩を売った相手に大勢の前でボコられちゃそっちの立場がないだろ?その辺の配慮をしてやろうかと思ったけど……失う立場もなさそうだし、別にいいか」
「貴様っ!!言わせておけば!!名無しの分際で、立場がないのはそっちだろう!」
少し煽っただけでこの反応。いつもならもっと煽るが、一応周囲への被害を考えて移動しようかと思っている今は逆効果だろう。それに、相手は勝手にヒートアップしてこっちに暴言を吐いてきているので既に手遅れかもしれない。
「めんどくせえ……物理的に一回黙らせるか?」
「私やっていい?」
「あたしがやろっか?」
「玲華、お前は威嚇だけでも周りへの被害が絶対出るからなし。耀はとりあえず一人ぐらい沈める気だろ?」
「………………そんなことないもん」
返答までの間で図星だったことがわかる。まあ、耀じゃなく誰がやってもろくなまともな結果にならないことだけは目に見えている。
「君ら、そこまでにしときや」
「……あんた誰だ?」
「僕は蛟劉っちゅうもんや。なんや揉め事が起こっとるからその仲裁をと思ってな」
片方が銃を構え、その相手が二翼のリーダー、そんな状況で割り込んでくるということは最低でもそれなりの実力は持っているのだろう。しかし、言葉の端々から胡散臭いという印象を強く受ける。
「とりあえず、今手に持ってるもん含め物騒なもんしまってくれん?」
「なんだ、
蛟劉に連れられて移動した先は収穫祭本陣営。内容的にコミュニティ間のいざこざになってしまうのでノーネーム側は俺、耀、十六夜、飛鳥、黒ウサギ、ジン君が、二翼側はさっきの場にいたメンバーが来ている。一応あの場にいた玲華も関係者ということで陽炎と楓を連れて来ている。
「さて、そっちはどんな形で謝罪してくれるんだ?」
「ハッ。なぜ我々が名無し風情に謝罪などしなければならないのだ?」
「あ? 今の状況理解できてねえのか? 今のお前らは幼い子に喧嘩を売った屑野郎だぜ? こっちはなにかやり返した訳ではないのによ」
「それがどうしたというのだ。次期連盟の当主が名無しごときに頭を下げる理由にはならんわ!」
「はぁ…………やめだ。一応穏便に済ませてやろうかと思って最後のチャンスをやったけど、いらないらしいな」
「何を言っている。なぜお前ごときが立場が上のように語っている?」
ここで俺のほうが本当に立場が上だとばらしても面白そうだが、まだその時じゃない。俺がリーダーをやっているというカードはもっと精神的に追い詰めるときに使うべきものだ。
「当然だろ? お前ら、俺たちのことを巨龍を倒して持て囃されてる猿とか言ってくれたらしいが、そんなこと言うからにはお前らも巨龍を倒せるんだよな? それなら巨龍を倒したうちの金髪と、それと同等ぐらいのそこのオレンジ野郎を倒してくれよ。……まあ、お前らみたいな
「貴様っ……!」
「ねえ陽炎。こっからどうなると思う?」
「スイッチ入ってたし、ポッキリやられて終わりだろ」
「ほとんど詰んでるよね~」
「そこのチビども!お前たちは何をしに来た? 名無しのものでないのなら出ていけ。子供の無駄話を聞いている暇はない!」
こいつ、連続で地雷を踏み抜いていくとか天才か? 八つ当たりでもして気をまぎらわせようってとこだろうけど、悪手にもほどがある。
「あんた、あたしにも喧嘩を売るとはいい度胸ね。陽炎、ちょっと手貸しなさい。こいつら徹底的に潰すわ」
「せめてこの喧嘩が終わって生きてたらにしてやれ。楓、お菓子頼む」
「は~い」
「グリフィス、彼らを侮辱するのであれば相応の報復を覚悟しておいたほうがいい。彼らのコミュニティは我々より上層、五桁最上層だ」
「君、たたでさえまずい状況やのにまだ敵増やすんかいな」
「なに? ……こいつらが私よりも上層のコミュニティに所属しているだと」
サラから伝えられた情報に加えて蛟劉の呆れと同情を含んだ視線にグリフィスは動揺する。なんとなくその雰囲気からしてグリフィスはすでに俺たちよりもヤバイところに喧嘩を売っているようなニュアンスがとれる。
「君、あの場でノーネームの子ら以外にも何人か侮辱してたそうやけど、
俺たちには変態ロリというイメージが定着しかけているが、その実は太陽の主権者でかつては魔王と呼ばれていた者。しかもその中でも限りなく上位に位置する者、そんな相手に喧嘩を売ったとなればただでは済まないことは明白だろう。
「簡単な話や。君ら、十四体の巨龍と戦えるんか?…………落日なんて、若いうちから経験するもんやないで」
「先輩からのアドバイスをしているところで悪いが、そういう話なら改めて確認させてもらうか」
蛟劉の話にグリフィスが震え上がっているが、そんなのは知ったこっちゃない。それよりも、丁度いいから利用させてもらう。
「改めて、お前は
「当然だ!貴様ら名無しごとき敵ではないわ!」
「じゃあ俺たち《・・・・》が全力で相手しても文句はないよな?」
「何度も確認しおって煩わしい!貴様らの全力ごとき、捻り潰してくれる!」
こんな状況でわかりきったことを言うんじゃないと言いたいのがまるわかりだが、今はその浅はかな考えが自分の首を絞めていっていることを教えてやろう。
「じゃ、遠慮なく。お前ら、手伝えよ?」
「なあ、お前一人でも十分じゃね? まあ、
「はいはい。やればいいんでしょ? というか、そいつほんとにあんたのカモよね。あと、あたしにも喧嘩売ったんだから言われなくても買うわよ」
「私もやるよ~。仕事なさそうだけどね~」
「な、何を言っている!!私は名無しに喧嘩を売ったんだ!部外者を引き込むとは卑怯だぞ!」
陽炎たちに話を降った途端、グリフィスの表情が一変し慌て始める。自分が喧嘩を売った相手が格上のコミュニティを味方に引き込んだのだから当然なのだろうが、そんなことは知ったこっちゃない。俺たちに喧嘩を売ったことを後悔させてやろう。
「……は? 誰がノーネームになんて言ったんだ?俺はわざわざ『俺たちに喧嘩を売るんだな?』って確認しただろ? 二回も。それでもいいって言ったのはそっちだぜ。それとな、完全な部外者を引き込んで勝負するような真似はしねえよ。正当な手段で真っ正面からお前をぶっ潰す」
わざと見せつけるようにネージュグラースのほうのカードを取り出す。チラッと見てみると陽炎たちも取り出してくれていた。
「な、なぜ貴様がその旗印のカードを持っている!? し、しかし……ただのはったりだろう!! それに、貴様は名無しの所属だろう!!」
一応それなりの立場にあるお陰なのか、俺の見せた旗印がどこのものなのかは知っているらしい。しかし、今は自分がどこに喧嘩を売ったのかを認識してしまい自分の首を更にしめる結果となっている。容赦をする気なんてものは一切ないのでここからさらにだめ押しといこう。
「残念、はったりでもなくちゃんと所属してるぜ。それに、俺たち四人は各コミュニティのリーダーだ。なんなら自分で確認しにでも行くか?」
「同盟相手のリーダーの仲間と別のリーダーに喧嘩を売られたんじゃ、買うしかねえよな?」
「あんたは最初からこいつの手のひらの上で踊らされてたってことよ。諦めなさい。あと死ね」
「ご臨終ぅ?」
さっきから楓が毒を吐いている気がするが、それは見なかったことにしてすでに顔が青くなってきているこいつに最後の仕上げといこう。ここから更にこいつの精神を追い詰める。
「別に、逃げてくれてもいいんだぞ?そうしたらあんだけ公衆の面前で名無しだのなんだのって見下して言いたい放題言ったのに、その相手に売られた喧嘩から逃げた腰抜けやろうって尾ひれを盛大に付けられて風の噂が勝手に流れるだけだからな。後は誰かの口が滑ってさっきの話が白夜叉の耳に入っちまうかもな。さて、どうすんだ?」
どうするかと聞いてみたものの返答がない。おそらくは今の状況に頭が追い付いていないか、どうしようもなく絶望的な状況に現実逃避でもしているんだろう。
「返事がないから勝手にまとめさせてもらおうか。けりをつけるのはヒッポカンプの騎手。
「……………………ああ」
完全に心が折れたグリフィスはまともに歩くこともできず、ふらふらした足取りを部下に支えられながらなんとか部屋から出ていく。
「いやー、すっきりした」
「吹雪、楽しそうだったしね。最初に煽ったところからやりたい放題してたでしょ?」
「ええ。顔が生き生きとしていたもの」
「吹雪、あれはどこまでお前のシナリオ通りだ?」
「あいつにあの形で喧嘩を売らせて精神的に折るまで全部予定通りだな。あそこまでうまくいくと楽しくて仕方なかったぞ。耀、ゲームでのあいつらの相手は任せてもいいか? というかやるだろ?」
「うん。色々試してみたいと思ってたしちょうどいいかな」
「耀ちゃん、やっちゃってね」
収穫祭が始まるまでの間に耀は頻繁に玲華のところに通っていた。理由はだいたい予想がつくが、とりあえずあいつらがボコボコにされるのは確定だろう。まともに相手にすらされず、実験台扱いとはかわいそうに。
「さて、これか──」
「ここにいたのかマイハニー!!」
問題も一段落して各自のんびりと動き出そうとした矢先に突如その雰囲気をぶち壊すかのように開かれた扉。そして言葉を発しながら入って来た人物の雰囲気に全身がこいつとは関わりたくないと訴える。
「ひゃっ!!」
考えることは同じなのか全員が扉から距離を取り、玲華に至っては近くにいた十六夜の背中に隠れてしまっている。
その乱入者はと言えば、俺たち全員が嫌悪感をあらわにしていることなど気にも止めず、こっちに向かって近づいてくる。その行く先には────玲華がいた。
ということはさっき言ってたマイハニーってのは玲華か?
「…………おい。一応聞くが、あれは知り合いか?」
「そんなわけないでしょ!!一方的に向こうがあんなこと言ってるだけよ!!というか!あんなのと知り合いだなんて精神的にもたないわよ!」
後ろに玲華が隠れてくるせいで変態に近づいてこられるはめになった十六夜の問いに玲華が叫びながら答える。いつにもなく必死で、体全体からこいつキモい!というオーラを出しながらの物言いにどれだけあれのことが苦手なのかよくわかる。これ、あれ以来だな。向こうでロリコンに迫られて警察沙汰になったときの。
「キミのその小さな体、慎ましい胸、幼い出で立ち、全てがボクの理想を満たしている!こんな出会いは二度とないだろう。キミにボクと結婚してほしい!」
「そんなことするわけないでしょ!!ふざけんじゃないわよ!!キモイ!帰れ!!」
言われてる内容的にはさっきのグリフィス以上に地雷を踏み抜かれているはずだが、嫌悪感のせいでそのことにも気づかず十六夜の後ろに隠れたままの玲華が全力で叫ぶ。というか、案の定こいつはロリコンなのか。
「その条件満たすのって結構いそうな気がするけどな」
「だよな。正直あいつぐらいのロリって結構いるよな。年齢の割にあの見た目だからネタにされてるだけだし」
「あんたたち!他人事だと思って余計なこと言ってんじゃないわよ!」
「そうか……この男がいるせいでボクの愛は受け取ってもらえないのか!!それならばボクの力を証明して見せようじゃないか!!舞台はヒッポカンプの騎手だ!逃げたらマイハニーはボクのものだからな!」
俺と陽炎の雑談など気にも留めず、勝手な勘違いをしたロリコンは決めポーズとでも言わんばかりに十六夜に指を突きつける。十六夜がその指を掴んでやろうと動き出した瞬間にロリコンはその身を翻して部屋から出ていってしまう。おそらく、この場にいる全員が今の状況を理解できていないだろう。
「十六夜、なんかごめんね巻き込んじゃって。あれの相手はあたしがやるから」
「おい、吹雪。あの馬肉以外に厄介事はねえな?」
「ああ。けど、いいのか?」
「巻き込まれたとはいえ、指突きつけられて売られた喧嘩を買わねえわけにはいかねえよ。それに、俺は
「……いいの?」
「そこで確認されると気が変わっちまうかもしれないぜ?」
「……ありがとね」
「さて、一回状況を整理するぞ。耀が馬肉潰し、玲華と十六夜がロリコン退治、残ってるメンバーで一位を狙う。これでいいか?」
「だがよ、変態と馬肉がかち合ったりしたらどうすんだ?」
「まさか。そうならないように分断、誘導するに決まってんだろ? まあ、変態の件があってもなくても作戦は変わらねえけどな」
全員からこいつ今度は何をやらかす気だと言いたげな視線を受けるが、そこまでやらかす気はないからな?
「吹雪、今自分でやらかすって宣言したから無意味だよ」
このとき、同時刻に白夜叉が暴走してゲームのルールすら変更していることなど俺たちは知るよしもなかった。
この一年、匿名で小説を投稿してたんですが長く書いてるキャラが動かしやすいってのは改めて実感しました。グリフィスを追い詰めるシーンとか、台詞とかをあまり考えず進められましたし。
目標は今年中にもう一話更新です。友人にさすが自重しろと言われたゲーム攻略をお届けできればなと思います。