問題児たちが異世界から来るそうですよ?~箱庭に訪れる冬~   作:bliz

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YES!ウサギが呼びました
スカイダイビングだそうですよ?


「どうしてこうなったー!」

何でか手紙を開けたら絶賛自由落下だよ。

迷ってたら勝手に呼び出されるし…

どうしてこうなった?

まあ、焦っても仕方がないし落ち着こう。

よし、落ち着いた。

 

さあ、状況を整理してみようか。

 

1.呼び出された、そして気がついたら空中に放り出されてた。

2.呼び出されたのは他に3人(+1匹)。

3.下には湖、死にはしないだろうがびしょ濡れ確定。

 

結論:とりあえず濡れなきゃいっか

 

「それなら湖を変えるだけでいいや」

 

俺は能力を使った。

 

「下が白く見えるし、たぶん大丈夫だろう。後は、落ちるだけだな」

 

それから自由落下に身を任せること数秒、

『もふっ』と音がして体がふわふわしたものに包まれた。

 

「よしっ、成功してた。あいつらには何にも言わずに来ちゃったけど、あいつらならわかってくれるだろう。にしても気持ちいいなこれ、しばらくこうしてよう」

 

それからボーッとしていると他の3人の声が聞こえてきた。どうやら先に岸に上がったみたいだ。

 

「し、信じられないわ!まさか問答無用でひきずりこんだ挙句に空中に放り出すなんて!」

 

「同感」

 

「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーだぜコレ。これなら石の中に呼び出された方がまだ親切だ」

 

「いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」

 

「俺は問題ない」

 

「そう。身勝手ね」

 

「此処…………どこだろう?」

 

「さあな。とりあえずあそこでボーッとしてる奴を呼んでこないか?」

 

「そうね」

 

「私、いってくる」

 

どうやら俺も上がった方がいいらし い。

でも、もう少しこうしていたい。

上がるか、このままか、そんな葛藤をしていると肩をたたかれた。

 

「………こっち来て」

 

「わかったよ。すぐ行く」

 

岸に上がると、金髪のヘッドホンを身に付けた奴が質問してきた。

「1つ確認しとくがぞ。お前らにも変な手紙が? 後、湖を()? に変えたのはオマエだよな?雪にしては冷たくないが」

 

「ああ、変えたのと冷たくないのも俺の能力だ」

 

「へぇ 」

 

おいおい。おもしろいものを見つけたみたいな目で見るなよ。

 

「さて、自己紹介がまだだったな。俺は白銀吹雪だ。吹雪って呼んでくれ、よろしくな」

 

「…………春日部耀」

 

「私は久遠飛鳥よ。最後に野蛮で凶暴そうなあなたは?」

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」

 

「そう。取扱説明書でも書いてくれたら考えてあげるわ、十六夜君」

 

 「ハハ、マジかよ。じゃあ今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」 

 

自己紹介が終わった所で俺は3人に小声で話しかける。

 

「1つ相談があるんだが」

 

「何だ?」

 

「気づいてると思うけど、あそこに隠れてるやつを脅かさないか?こんな素敵な呼び出しのお礼がしたいし」

 

俺は近くの茂みを指差した

 

「あら、いいわねそれ。乗ったわ」

 

「………賛成」

 

「いいなそれ、乗ったぜ。で、何をするんだ?」

 

「雪を限界まで冷たくして背中に落としてやろうかなと」

 

「いいんじゃねえか。任せたぜ」

 

「任された。じゃあ不意をつく為に普通に話してくれ」

 

俺はバレないようにしながら会話に参加する。

 

「で、呼び出されたはいいけどよ、何で誰もいねぇんだよ。こういう場合って、招待状に書かれていた箱庭とか言うものの説明をする人間が現れるもんじゃねぇのか?」

 

「そうね。なんの説明もないままでは動きようがないもの」

 

「………。この状況に対して落ち着き過ぎているのもどうかと思うけど」

 

「春日部もだがな」

 

「「「吹雪も(だ)(ね)」」」

 

「仕方がないし隠れてる奴にそろそろ登場してもらうか」

 

その瞬間に俺は雪を落とした。

 

「フギャァァァァ!」

 

絶叫しながら飛び出してきたのはウサミミを付けた人だった。

 

「何をするんですか!」

 

「「「「呼び出してもらったお礼」」」」

 

「こんなお礼要りません!」

 

そう言われている俺達4人は悪い顔をしていた。

 

「あの~皆さん。そんなまだ悪巧みをしているみたいな目で見られると、か弱い黒ウサギは死んじゃいますよ?ここは1つ脆弱な黒ウサギに免じて話を聞いていただけないでしょうか?」

 

「断る」

 

「却下」

 

「お断りします」

 

「だが断る!こんなに弄って楽しいオモチャはなかなかないし」

 

「あっは、とりつくシマもないですね♪後、黒ウサギはオモチャじゃありません!」

 

「「「「えっ!?」」」」

 

「こっちが『えっ!?』て言いたいぐらいですよ!」

 

ヤバイ弄るの超楽しい。

そんなことを思っていると春日部さんが黒ウサギのとなりに立ち、

 

「えい」

 

「フギャ!」

 

おもいっきりウサミミを引っ張った。

 

「フギャ! ちょ、ちょっとお待ちを! 触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」

 

「好奇心の為せる業」

 

「自由にも程があります!」

 

「へえ? このウサ耳って本物なのか?」

 

「………。じゃあ私も」

 

それから久遠と逆廻も引っ張ろうとする。すると、

 

「見てないで助けてくださいよ!」

 

助けを求められたが

 

「やだね。だって見てるのもおもしろいし」

 

断ってやったよ。

 

「何であなたはそんなにSなんですかー!」

 

それからはしばらく黒ウサギの悲鳴が絶えなかった。まあ、見てるのもおもしろかったし気にしなかったけど。




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