三下とテラの日常   作:45口径

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思いつきの初投稿…


【あったかもしれない日常】三下と魚団子屋

「オラァーーーーーーーーッ!!待たんかワレェーーーーーーーーッ!!!!!」

 

「嫌に決まってるぅー!!」

 

「イカサマだけじゃ飽き足らずブロマイドの罪をウチに着せたなおんどれェーーーーー!!」

 

「知らなーい、嘘に決まってますぅー!!」

 

クロワッサンは激怒した

必ずやかの詐欺師ループスをこのハンマーでシバかねばならぬと決意した。

彼女も、かのループスも倫理を知らぬ。

哀れな愚か者どもの狂騒が龍門に木霊していた。

麻雀や賭け事ではイカサマをされ、覚えのない罪を被せられ、なんだかんだ仕入れてもらった商材で利益を出すも腹の虫が収まらず一度決着をつけるべく駆けていた。

 

ふと彼を見失い、血眼で探すもどこにも居ない。

クロワッサンは夕闇で照らされた龍門市内へと消えて行った。

 

「よし、撒いたか…ジェイの兄貴、とりあえず魚団子スープを1つ」

 

「へい…しかし相変わらずキレたり走ったりしてますね、ペンギン急便の皆さん」

 

「自分そんなに情緒不安定じゃないっすよ、あんなん月イチでやるかやられてるかっすよ。でも今回に限り週2のペースなんすよ」

 

「十二分にやべえですよそれ」

 

ジェイの営む魚団子スープの屋台に駆け込み追っ手を撒いたヒューストンは呑気にも魚団子スープを嗜んでいた。

 

前回はテキサスの秘蔵の限定チョコをこっそり食べそれが露見し逃げ仰せこの屋台へと逃れ最後にシバかれていた。

悪いことをしたらシバかれる、ヒューストンがこの組織にやって来て与えた影響の一つの文化だ。

なんだかんだ仲良しな組織である。

 

のんびりと駄弁りながらスープを待っているとやって来たのはこの店で顔馴染みのワイフーだった

 

「こんばんわー」

 

「おうアンタか、バイト帰りで?」

 

「まぁそんなところです」

 

「どうもどうも、奥さ、ワイフーさん」

 

「…もうあなたの挑発には乗りませんからね」

 

ヒューストンは感じていた、彼らの可能性を

いつもジェイに対して少しつっけんどんな態度であった彼女が段々と軟化していることを鑑みてほぼ確信めいた、一種の妄想。

 

━━━この二人はくっつく

 

なんとなくわかるのだ、この女ジェイに対して好意を持っていること、そしてジェイもおそらく満更でもないはずだと…

 

やだ〜〜〜〜〜!!おじさんすごい現場に出くわしちゃった〜〜〜〜!!!

若いっていいねぇ〜〜〜〜〜!!!!!!!

 

絶対やらしい雰囲気にしてやっから覚悟しろ

 

必ずやかの者らをくっつけ結婚式で仲人を務め犯行声明という名の新郎新婦紹介してやる

おっ、魚団子来た

 

「いただき」

 

「それで、今回は何をしたんです?」

 

「いつも通りさ。お嬢さんは怒り心頭で俺をミートパテにしてやろうって感じだ」

 

「カッコつけてますけど、いつも通りってことでさぁ」

 

「いつも激情して走ってますねあなたたちは…」

 

「あれ、やっぱウチの会社おかしい…?」

 

「こんばんわー」

 

現れたのは龍門近衛局のナンバー2、ホシグマだ

やらかした時ヒューストンが囮にされ逮捕されるという、当事者曰く非人道的な戦法を数回に渡り決行された結果彼女と顔見知りになった。

 

近衛局には連行常習犯、ギリ一般人、三下で灰皿でサンドバッグと親しまれ良好とは微妙な関係である。

 

ぜってえビル内部で花火上げてやる。

 

「さっきお仲間さんが呼んでましたよ」

 

「はいペンギン急便です。緊急ですか、微妙ですか?」

 

「血眼であなたを呼びながらシバくと」

 

「あー、微妙ですね〜近衛局のホシグマさんにお繋ぎしますねー」

 

「はい、近衛局ホシグマです。事件ですか、事故ですか?」

 

「身内に殺されそうなんですけど、事件ですかねぇ」

 

「あー、微妙なので事故で処理しておきますねー」

 

「そこをなんとか、あねさん!!」

 

「すみませ〜ん、通報の不在着信は大体28件あるのでそちらの対応の回りますね〜」

 

「近衛局通報の回線ワンマンで回してます??」

 

「全部あなたの同僚関係ですね〜」

 

「そうですか〜」

 

「「ガハハ!!」」といつのまにかホシグマが持ちこんだ酒をぐいっと煽った

 

「旦那、半分も呑めてねぇですぜ…」

 

「しかももう顔が真っ赤じゃないですか」

 

「はっはっはっは! 噂通りすぐ酔うなお前は!!」

 

どんちゃんと騒ぎながら騒がしくも楽しいひと時を過ごしていると、のれんをかき分け遂に現れた

 

「ヒュ〜ズ〜!!!」

 

「おっ、やっと来たな!」

 

「あぁペンギン急便の、いらっしゃい」

 

「やっと来てくれましたね、この人早く引き取ってください!」

 

飲み始めて10分もしない内にホシグマのおもちゃにされ泥酔し横たわったヒューストンがいた

ひとしきり暴れて寝てしまったようだ

 

「えぇ…」

 

「あなたもどうですか、一杯」

 

「いや、ウチは…あーでも伸びてるからなぁ…まぁええやろ!」

 

「そう来なくっちゃ! おいヒューズ起きろ、飲み直すぞ!」

 

「はい、ヒューズペンギンの急便です! 酒です、魚です!!!!」

 

「あっはっはっは!! もう完全出来上がってるやん!!」

 

「あぁ、旦那。南無南無…」

 

「ちょ、流石にそれ以上は…あぁもう知りません!!」

 

夜は更け酒は進む

龍門の街並みは今日も変わらない

 

翌朝ヒューストンは事故扱いで通報された

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