三下とテラの日常   作:45口径

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この回においては、全てのものがキャラ崩壊する…ッ!
ということで初投稿です。
0時の段階でなんとよわよわお嬢と1票の差でこちらになりました!
他のも書くから見て…



ペンギン幼稚園〜ヒューストン先生は大変だね〜

「あー!お嬢お嬢お嬢お嬢お嬢お嬢!!イィー!エクエクエクエクエク!!ウァー!クロクロクロクロ!!エェー!ソラソラソラソラソラ!!オォー!!みんな大人しくしなさーい!!」

 

「「「「きゃああああああー!!」」」」

 

この天真爛漫な笑顔を向け駆け回る子供たちは何を隠そうペンギン急便のメンバーたちである。

 

事の発端は、数時間前に遡る。ロドス艦にてペンギン急便のメンバーは作戦終わりにパーティを嗜んでいた。

食事を買い、甘い物を買い、酒を買い、宿舎で食べて飲んで歌ってどんちゃん騒ぎをしていた時、何か風変わりのソースを探していたのだ。

常設されている冷蔵庫から何やら瓶詰めされた、甘い匂いのソースをかけてそれを咀嚼した。

結果数分後体がみるみる小さくなり、ヒューストンが到着する頃には既に、全員の体が縮んでいたのだ。

 

到着したヒューストンはひどく驚き、医療部から幼体用の患者服を急いで持っている様に頼んだ。

 

「大変なことになっちゃったねえ?」

 

「え、ど、どうなってるんですか!?」

 

同伴していたモスティマ、バイソンはそれぞれの反応を見せ、ヒューストンは辟易としていた。

 

なんだかんだで作戦が終わって休もうとしていたところにこれだ。

子守りというものは経験はあるが一度に複数人など見たことはない、当然同伴の2人は経験など皆無だ。

 

「よし、とりあえず寝てるのは運がいい…いいか、まずは身体を冷やさぬように散乱してる服をかけて暖を…」

 

「あれぇ、こんなところで何してるんだい?」

 

げぇ!ラップランド!!

 

「ま、まて。でかい声出すんじゃねえ…!」

 

「なに、鬱陶しいなぁ…えぇ、テキサスぅ!?」

 

「あっ、バカッ」

 

びくっと幼児と化したテキサスが跳ね上がりそれにつられるように3人も目を見開き、起き上がった。

 

「アッハハハハハッ!あの頃より小ちゃいねえ! ねぇ、ボクのこと分かる?」

 

両手で頬に手を添えて顔を合わせると、幼き日のテキサスはぷるぷると震え出し━━━

 

「ぅぅ…ぅぅぅぅぅ…ぅ゛ああああああ!!」

 

「わぁああああああああああああん!!」

 

「うぅっ、うああああああああああ!!」

 

「ぐすっ、ぐすっ…わああああああん!!」

 

「いっ!?ちょ、うるさぃ…!」

 

一斉に泣き出した。

とんでもない地獄絵図が一瞬のうちに出来上がってしまったのだ。

エーシェンツであるラップランドは聴覚が発達しており4つある耳に子供の大声で泣き叫ぶ音は頭に響く程に影響があった。

 

「どけっ、お前下がってろ!」

 

ヒューストンが自慢の巨躯を使い全員を抱き寄せてあやし始める。

 

「あーっ、よしよしよし。怖かったね?もー大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫…」

 

「うわぁ」

 

「ヒューズって、こうやってテキサスをあやしてたのかな」

 

「えっと、なんて言うか…意外といいますか…イメージが違い過ぎてちょっと…」

 

ラップランドがさぶいぼを全身にかけて表しモスティマは興味津々、バイソンはギャップにやられ消化不良を起こしている。

しかし、全然収まっていないのである。

涙が涙を呼び、治る気配はない。

 

「えぇい、仕方ない! ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォン!!」

 

遠吠えだ。

ループス特有のあやしかたの一つである。

大人になるにつれて遠吠えをしなくなるが地域によってはいまだに信号や合図、鼓舞など様々なことで活用されていることがある。

せめて一人ずつ泣き止んでもらうべくまずは一番知っているテキサスに泣き止んでもらおうと数年ぶりに遠吠えをした。

それは一種の母なるものを感じる、神秘さをも感じるひと鳴きであった。

 

それにテキサスが反応し一瞬目を見開き、続く様に遠吠えを始めた。

幼い遠吠えはとても可愛らしくあると同時に感情制御の難しい子供には本能を刺激され少し活発になる。

 

「うぉおおおおおおおおおおん!」

 

「うぅっ、うぅ、ぅぉおおおおおおおん!」

 

「「ぅぉおおおおおおおおおおん!!」」

 

 

子供というのは、影響されやすいらしい。

自分の事をループスだと思い込む3人の子供たちが誕生した。

 

「やっべ、なんか違う方向性でまずいことになった」

 

「…久しぶりに遠吠えなんて聞いたけど、ヒューストン上手いね…」

 

「でも収まったじゃない。流石経験者だね」

 

「僕、腹の底まで響く遠吠え初めて聞きました…」

 

ぐるると喉を鳴らしながらテキサスが抱きつきそれに同じく続く様に構ってと言わんばかりに彼に押し寄せた。

 

「…ギリギリ服が掛かってる状態で良かったですね…」

 

「確かに。絵面が本当に危なかったよ」

 

「十分にダメだと思うけどね」

 

しばらく4人と遊び続けていると完全におもちゃにされつつあるヒューストンを見てとりあえず一安心した。

 

「ひとまず、落ち着いたね」

 

「全く、ボクは子供相手に向いてないらしいね。テキサスもこれじゃつまんないや」

 

その様子を2人はマイペースに宿舎の椅子に腰掛け眺めていた。

 

バイソンも加わり角を掴まれたり服を引っ張られたりと散々だったが本能を刺激されたテキサスの相手をしていたヒューストンはなかなかに悲惨だった。

顔や耳を引っ張られたり甘噛みされたりとやりたい放題されていた。

ふとバイソンが立ちあがろうとした。

 

「バイソン先生!身を動かす時はもっと慎重に、下手をしたら勢い余って膝や身につけている固いものに顔をぶつけてしまうことのない様にお願いします」

 

「マジトーンで先生っていうのやめてください!もう怖いです!」

 

ヒューストン、保育士になる。

すでに適応し切った様子と言動で少し引いてしまった。

ふと顔を向けるとクロワッサンが一切れのパイを差し出していた。

「あ、ありがとう」とパイを受け取り食べると甘い味がした。

 

「モスティマ先生、ラップランド先生!そろそろ応援に…」

 

やけに静かな2人に顔を向けると机に広げられていた甘そうなソースがついたパイを美味しそうに食べている2人の可愛らしい少女がいた。

面影とずり落ちている衣服から察するに、モスティマとラップランドだった。

 

「うそだろ…」

 

絶望とも取れる声色出しバイソンを見ると、バイソンも何か食べながら身体が小さくなってしまっていた。

これで、独りの大人と7人の子供たちの構図だった。

 

「わぁあ…」

 

じりじりと迫ってくる子供たちに恐れ慄き後退るが、子どもたちは容赦なく襲い掛かり、宿舎の一室は阿鼻狂歓というのが出来上がっていた。

 

数時間後、応援に来てくれたススーロとスズランによって状況は少しだけマシになった。

ついでに通りかかった応援のシュヴァルツとメテオとブレイズもパイを口にし子供が増えた。

まさかソースのかかったパイが原因などと誰も知らないためまぁ、そうなった

 

「まさか、こんなことになるなんてな」

 

「お嬢、正気に戻ったのですね!身体小さいままなの可愛いな」

 

「う、うるさい!」

 

なんだかんだ1日で終わった騒動だが、後に語られる「恐るべき子供たち発生事件」として名を馳せた。

 

あと原因であろうワルファリンとクロージャは一部オペレーター達による別名「愛艦者達」は現在終身刑ほどではないがとりあえず現在収監されている。

 

「何でもかんでも妾のせいにするでない!!」

 

「ちょっと、あたし冤罪、冤罪ー!!」

 

そして刷り込みの影響か、幼児化した当該オペレーター達が種族関係なくしばらく遠吠えをする行動が見受けられた。

 

マジでうるさい。

 

ヒューストンはしばらく救援に来なかったエンペラーのことを園長先生と呼んでいたが当の本人は何の事か知らない。

 

ミズ・シチリアは知っていた。

 

記録オペレーター:フォリニック 




皆様の満足に添えれるか不安ですが…お納めください…
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