学園都市・・・・
この都市では、全体の7割が学生で占めている。
3割が大人で都市の維持に貢献しており、ここでは能力の研究が超最先端レベルで進められており、科学技術力が驚くべき速度で発展していた。
この発展は異常と言われるレベルのもので、大人達は子供達の能力の様々な可能性について日々追求していた。
その様々な可能性は、本当に色々ある為、科学者達も改名出来ていない。
そんな中、ある日、夏でもないのに異常な暑さに見舞われ、自動販売機で飲み物を買おうとする、中性的で整った顔立ちをした、女の子と勘違いされてもおかしくないレベルの美少年が千円札を入れて、ボタンを押した。
しかし、いくらボタンを押してもジュースは一向に出ない、喉が乾いていたので、早急的に何でも良いので水分になるものを口に含みたかったので、彼は、自動販売機に向かって綺麗に体を回転させて回し蹴りを決め込む。
すると、自動販売機は蹴りの衝撃で壊れてしまったのか、大量の飲み物が出てきてしまった。
『あぁ・・』(ヤベェ・・・)
内心、自動販売機を壊してしまった事にヤバいと思いつつ、ここは知らないふりを突き通して、好きな飲み物だけあさって、この場から速やかに去ろうと思考を巡らせた。
『これで良いかぁ・・、さてとっとと、退散しようかなぁ・・・』
彼は、その場を急いで逃げるかの様に、後にした。
だが、この時、回し蹴りで自動販売機を壊した彼をこっそり見ていた者が約一名いた。
「あの子なら・・・或いは・・」
その男は、スーツを着てツリ目でつり上がった髪型をした男が、彼に期待を込める様な言葉を、独り言の様に呟く。
そして、無事なんとか彼は、飲み物を確保する事ができ、カラカラだった喉を潤した。
『はぁ〜、・・生き返る〜…』
喉を潤し、気も楽になった彼は、少し眠くなったのかちょうど日陰になっていたベンチがあったので、そこで少し昼寝をする事にした。
昼寝をしてから1時間位経った頃、寝ている彼の前に複数の男が群がっていた。
「おいおい、此奴上物だぜ、・・どうする?」
「此奴は遊べそうじゃねぇか、・・連れてけ、一応能力者かも知れねぇから小型のと大型のキャパシティダウンを両方用意しとけ・・・それと此奴が暴れないように縛り上げとけ、解けねぇ様にギチギチになぁ…」
「はい!アニキ!」
爆睡していたのか、彼はそのまんま男達に縛り上げられ、担がれて車に乗せられ、拉致られてしまった。
そして、彼は目を覚ますと、そこはもう使われていない廃工場で、当たり見渡すとキャパシティダウンがあちらこちらに設置されていた。
彼は、拉致られた事を目覚めて数秒で理解した。
しかし、彼はこのような状況だと言うのに至って冷静で、全く動じていなかった。
彼の目の前には男達が、撮影器具を準備していた。
すると、1人男が、意識を覚めた事に気付き、周りの連中に大声で伝え始めた。
「おーい!皆!!、此奴!目が覚めた見てぇだぞぉ!!」
それを聞くと、男達はいっせいに集まって来た。
そして、彼の方に視線をおくるなり、男達は、舌を舐めずりながら、いやらしい目で見てきた。
『はぁ〜・・、何?、僕を縛り上げて、こんな大勢で囲んで、・・・何する気かな?』
彼は冷静に、相手を怒らせないように上手く男達に、既に分かりきってる事をあえて聞いた。
「あぁ〜んなもん決まってんだろう!!・・お前をグチャグチャに犯して、俺達の性奴隷にして、・・・たんまり金稼ぎさせてもらうぜぇ!!」
一人の男がそう言うと、周りの連中も下品で汚い笑い声を顕げる
しかし、彼はそれを聞くと口元をニヤリとしながら、喋りだした。
『そう・・、僕をグチャグチャに犯す・・・ねぇ、・・笑わせないでくれるかな?、それに・・・もうお兄さん達詰んだよ…』
その結果、先程まで下品に高笑いしていた男達が地面に倒れており、意識を失っていた。
何が起こったのか、この場にいる誰も知らなかった、・・・そう、・・彼以外は……。
そして、彼は拘束されていたはずだったが、不思議な事に自由に体を動かしており、その場を歩いて立ち去った。
数時間後、この廃工場に
次の日、彼は朝6時に目を覚まし、朝ご飯を食べて、歯磨きをして、学校に行く支度をし、制服に着替えて、玄関のドアを開けて家を出る、そして誰もいない家を見つめて一人呟いた。
『行ってくるよ、母さん、父さん……』
彼は何処か儚げで、悲しそうな表情を浮かべながら、学校へ向かった。
そして今、彼が通う学校は、椚ヶ丘中学と言う、超エリートの通う所だった。
クラスはA組だった、いつも成績も学年1位で、そして椚ヶ丘全体でも堂々の1位である。
しかし、彼は自分がエリートだなんて一度も思っておらず、彼の成績は努力の積み重ねによるものだとは、誰もが知るよしも無い事実である。
そして、この日彼は決意を改めて、理事長室へ向かった。
理事長室の前に立ち、ドアをノックする、そして中の方から「入りたまえ」と言う声が聞こえたので、中に入る。
『理事長先生・・、貴方に1つお願いがあって来ました…』
彼は理事長を前にしても、物怖じせず堂々と言葉にして発言する。
「お願い・・か、良いだろう、何かね?、・・言ってみたまえ……」
理事長はいつも通り表情を変えずに冷ややかな目線を彼におくりながら言った。
『僕を、E組に落として下さい』
理事長は一瞬思考が停止した、それもそうだ、成績優秀で学年でも学園内でもトップの彼がいきなり、E組に落としてくれと言ってきたのだから、しかし、いつもの冷静さを保ちつつ、口を開く
「理由を聞いても良いかな?」
『つまらないからですかね・・成績がトップなのは、いい事だと思いますが、僕には青春と言うものをおくれていない、この先、高校に行ったとして、明るい未来があるとも思えない、だから今がチャンス何です、理事長先生……』
彼は深刻な表情と共に、辛そうな表情を浮かべながら話した。
「・・・分かった・・君の事は期待していたんだが、・・・残念だよ・・波風真也君……」
理事長は、口調にも深い憂いが感じられる程、酷く落胆した表情を浮かべ、思い悩んでるかのように重々しく言った。
そして、彼は明後日からE組に移動する事が急遽決まった。