ウマ娘に転生したけどやべえのと同期なんですが… 作:sannsann
KGVI & QESのあと、一時帰国して、またヨーロッパへ戻ってきてからはあっという間だった。
凱旋門賞までの間は、1人のウマ娘としてではなく、奴を支えるトレーナー的な気持ちで過ごしていた。
そして明日はいよいよレース本番…寝付けなかった。
レースに出走するのは自分ではないのに、眠れない。
「ねえ、ディー…もう寝た?」
「ううん、起きてるよ、どうしたのアサちゃん」
こわ。寝てるどころかこっちガン見してたよ…何してんだよこいつ。
「いよいよ明日だなーって」
「そうだねぇ、いよいよだねぇ」
「なんか何千人ってくるらしいよ?日本からの応援」
「あははー、すごい数」
「私の時との違いよ」
「まあ、凱旋門賞だしねー」
まじですごい人数だ。
6000人くらいくるとか?
ロンシャン競バ場が6万人収容だから、10人に1人は日本人…。
KGVI & QESの時の数百人の応援ですら、異国での開催としては異例と言えるほど凄い多かったんだけどなぁ…その10倍とか。
まあ日本の悲願ともいえるレースだしね…、べ、別に負けてないし。同格だし。
「あのさ」
「うん」
「…………応援、してる」
「今更…?」
「うん…なんというか、ごめん、言葉にし辛い。
あの、さ。
……………。
……………見せてよ、ディーのかっこいいところ。
私の、私の…大好きな、ディーの、翔ぶところ、見せてね」
「ア、アサちゃん♥♥♥♥♥」
まじでかっこいいいしなー、ファンとしても見たいんだよね、遠い異国の、ロンシャンの、凱旋門の地で、羽ばたく姿をさ。
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あれから二人共無言になった。
けど、嫌な空気じゃない。
お互い、落ち着く空気。
私がフランスに戻ってきてからは、奴のトレーナーさんからも無制限で一緒にいる許可がでていた。
だから基本的に、終始一緒にいる。
奴も落ち着くみたいだ…いやこれ落ち着いているのか…?
まあ、私も傍にいたいって思うしな。
気づけば、奴と手を繋いでいた。
なんでだろ、わかんない。
けど、奴と手を繋いで、少しでも私の気持ちとか力みたいなものが、奴に伝わればいいなって思う。
絡めあう指が暖かい。
心も、ポカポカする。
安心するというか、ほっとするというか…。
奴の表情、すごい優しい顔をしているなぁ。
「アサちゃん、すっごい優しい表情してる」
おっと私もだったか。
「ディーもだよ…、ふふ、やっぱり私達、一緒だね」
「あは♥そうだね♥」
一瞬ニチャって表情になったように見えた…眠気が来てるのかな。
奴はこんな優しい表情なのに。
ああけど、本当に、眠くなってきた。
ダメだ、瞼が、重い。
「ディー……ちゃん…。
がんば…って…ね…」
「♥♥♥♥♥」
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朝起きたら顔面や耳どころか体中ベタベタだったんだけど…ひどい寝汗だ。
変な夢みたかなぁ?
アサオニウムエネルギー 充填 1000%