わかってはいたけど、しんどいな。
事情聴取から逃げ、今はポアロに向かう道を歩いている。
今日はポアロに行くって決めたから事情聴取で1日潰れたら溜まったもんじゃない。
コナンもいたし、疑われるだろうけどそれで関われるなら別に気にしてない。
というか、疑われたほうが楽しそう。
色々考えてるうちにポアロについた。
アニメで見たまんまの外観で少し感動してしまった。
このまま見ているだけは不審者だし、私は関わると決めたから入ることにした。
カランコロン
「いらっしゃいませー!」
例の安室透ボイスが聞こえてきて、私は嬉しくなった。
この声をリアルできくことができるのだから。
「何名様ですか?」
「1名です。」
「では、ここのカウンター席にお座りください。」
「ありがとうございます。」
安室さんは私の格好に表情が変化したけど、ポアロだからっていつものあむぴ顔に戻った。
疑われるのもわかってたし、安室さんが来るかもって思ってたけど本当に来ると思ってなかったからちょっと動揺しそうになった。
けど、動揺せずにちゃんと対応できた私偉すぎる。
案内された席に座り、周りを見渡す。
周りは私以外人がいなく、ちょうど3時頃だったからかななんて考えた。
店員さんも今日は梓さんがいない感じで、今日は安室さんだけなんだな、って考えた。
メニューを開くとアニメに出ていたものばかりで頼むのを迷ってしまった。
けどやっぱりハムサンドが食べたくて、ハムサンドを頼むことにした。
「すいませーん、」
「はーい、今行きますっ!」
相変わらずのいい声で声優さんのことを考えてしまった。
出てきたのもイケメンで口からイケメンって出そうになった。
「えっと、ハムサンドとアイスコーヒー1つずつお願いします。」
「ハムサンドとアイスコーヒー1つですね!かしこまりました〜!」
主要キャラと話すたびに緊張してしまう。
けど、どうせもうコナンには疑われてるだろうし、安室さんにも疑われてるんだろうなって考えるともう吹っ切れそう。
今が沖矢昴がちゃんと出てない回だとするとコナンが沖矢昴に連絡することもあるのかなって考えながら、ハムサンドを待つ。
ぼーっとしてるだけじゃ変かなとも思い、バックからスマホを取り出した。
この間にスマホの中も確認してみる。
スマホの中は前世とちょっと違う程度で連絡先が何個か消えていたり、アプリ名称が変わっていたりだとかそんなことしか変わってない。
写真フォルダは元々のコナンの写真は消えていたが、風景写真や前世の悪友のは変わらずあって少し嬉しくなった。
私があっちの世界にいたということがちゃんと分かるから、
そうこうしてるうちに注文したものが届いた。
「おまたせしましたー、ハムサンドとアイスコーヒーです。」
「ありがとうございます、」
目の前にあるハムサンドはアニメで見たとおりの見た目で本当に美味しそうだった。
手をあわせ、軽くいただきますといい、一口食べてみた。
「!おいしい、」
思わず声が出てしまうほど美味しくてびっくりした。
これが安室さんのハムサンドなんだっていう感動と諸伏景光が教えたものなんだ、と思ってしまった。
「お気に召したようで良かったです。」
いつの間にか安室さんは私の目の前でニコニコ笑っていてびっくりした。
「っ!なんですか、」
「ああ、すみません。美味しそうに食べてくださるので嬉しくて。」
安室さんの色々を知ってるとハニトラなんかなって思うし、信じれない。
「まぁ、美味しいです。ハムサンドってこんな美味しかったっけって思うくらいには」
私は主要キャラの前では偽ることを決めていたから、少し冷たく返事を返す。
「それなら良かったです。」
そう言って安室さんはニコニコしたまま動き出さない。
「…仕事はいいんですか。」
「この時間帯は暇ですし、貴方しかいないし大丈夫ですよ」
嬉しくも合ったけど、はっきり行った話目の前からいなくなってほしかった。
もしこのまま尋問でもされたらいつボロがでるかわからないし、普通に嫌だった。
「そうですか。」
私は嫌と言うこともできず、こう答えることしかできなかった。
安室さんは相変わらずのあむぴフェイスで私に会話を降ってきた。
「お客さんはどうしてここに?」
「ネットで見つけたんですよ、良い喫茶店を調べたらここが出てきて。味もいいし、イケメンな店員さんもいるって書いてあったから気になって。」
あなたに会いたくてという本心は隠したまま、それ以外の本当のことを言った。
これで確信した。安室さんは私を疑っていると。
こんな格好をしている人なんて黒の組織くらいしかいないだろうし、疑われるのはわかってたし、疑われることを望んでいたけどやっぱり好きなキャラに疑われるのはしんどかった。
「なるほど、来ていただいてありがとうございます。お気に召しましたかね?」
「えぇ、気に入りました。美味しいし、店内の雰囲気もいい。レビュー通りイケメン店員さんもいるようですしね。」
けど、やっぱり楽しくて、心のなかでは荒ぶりながら返事を返す。
「それなら良かったです、お嬢さんのお名前を聞いても?」
お嬢さんという言葉に怒りそうになりながら藍沢じゃない今世の名前を言う。
「あたしはお嬢さんなんて年齢じゃないですけど、まあいいです。湯川輝です。お湯の湯に川崎の川。輝くできらです。」
「輝さんですね、僕は安室透。よろしくおねがいしますね!」
早速名前呼びで距離詰めてくるからハニトラだ〜なんて思いながら冷静に返す。
「安室さんですね、はい。よろしくお願いします。」
「はいっ!先程仰ったお嬢さんなんて年齢じゃないけどというのはどういう意味でしょう。僕には20代前半のお嬢さんに見えますけど?」
これは本当の疑問なんだろうなと思いながら問いに答える。
「童顔なんですよ、あたしはそんな若くないです。今年で30になりましたし。」
私としてもこの若すぎる顔はどうにかしたい。
前世のままだから年齢と顔が見合ってないんだろうなって考える。
多分安室さんと童顔連合組める。
「え!!見えませんね、僕より年上だなんて。」
本当に驚いた顔をして、安室さんは話す。
一応私も安室さんの年齢を聞いておくことにする。
「そういうお兄さんは何歳なんですか、あたしは見た感じ大学生くらいだと思いますけど。」
「大学生ですか、僕、これでも29なんですけどね。」
わかっててもやっぱりこれで29歳とか信じられない。
私はわかってても驚いた顔をしてしまった。
「え、見えない。あたしの1個下だなんて」
「それは僕のセリフですよ。僕の1個上だなんて信じられません。」
「どちらも童顔ってことですね。」
「そうですね。」
安室さんと年齢のことを話しているとハムサンドは食べ終わってしまった。
多分今日何も食べてないけどハムサンドでもうお腹はいっぱいだ。
「ごちそうさまでした。」
「お粗末さまでした。」
「ほんとに美味しかったです。」
「それなら良かったです。」
軽く言葉を交わしながら、お会計をしポアロから出ようとしたとき、安室さんに引き止められた。
「もしよければ連絡先交換しませんか?」
「…ナンパですか?」
思わず本音が出てしまったがしょうがない。
「いえいえ、輝さんと仲良くなりたいと思ったからです。」
「はぁ、いいですけど。返信は遅いんで期待しないでください。」
「わかりました!ありがとうございます!」
連絡先を交換し、スマホに安室透という文字ありなんとなく嬉しかった。
「では、また今度!」
「また合う機会があれば。」
安室さんの言葉にそう返し、私はポアロから出た。
ここでは安室さん回にしました。
今度は安室さんサイドとコナンサイドのどちらかにしようかなとか考えてます。
主人公が何故偽ることにしたのかというと、サイエンティストだからです。
サイエンティストがわーキャー言ってたらなんか変だと思ったんでしょうね。
本心を表に出すことはないでしょう。元々自分のこと話すの嫌いな子なので。
主人公は色々考えてるからこそそれを表に出したくない子にしたくてそうしました。
だから頭の中は基本なにかを考えてます。それで話聞き逃すことも前世は合ったでしょう。
まあ、そういう子です。
次はいつになるかわかりませんが、楽しみに待っててもらえたら嬉しいです。