タイトルを見て、は?ってなったであろう皆様ごきげんよう。
そうです今回はほぼシリアスなんざありません。(元々あるかどうか怪しいけど。)
それはそうと今回難産でしたわ……いや吾郎先生視点ムズスギィ!!
考えるな感じろってことで本編どうぞ。
一瞬の決戦 ゴリラVS熊 !(ついでにゴローせんせー死す)
雨宮吾郎、職業 産婦人科医のアラサー。
ドルオタだ。
そんな俺は今、とある友人から電話で相談を受けていた。
「……で?妹さんが妊娠したって?16で?」
『ああ、しかも相手は内緒だとか抜かしてやがる。』
コイツの名前は
アラサーの俺よりいくつか年下の21歳だが、訳あって知り合った友人である。
「それ大丈夫なのかよ、変な男に引っかかったりしてるんじゃねぇの?」
『まぁそれに関してはもうどうでもいいんだよ……それより問題なのは産むのか産まねぇのかって事なんだよ。』
いや良くねーだろ。
「でも結局その判断は妹さん本人にしか出来ないだろ?だったら俺なんかに相談しても意味なくないか?」
『だからこそお前の相談してるんだよ、お前自分の職業言える?』
雨宮吾郎 産婦人科医。
……うん、よく考えなくてもこの相談にピッタリな人材でしかないわ。
『取り敢えずどっちにしろお前んとこの病院一回行くから。』
「え、おい、ちょまっ」
コイツ言いたい事だけ言って切りやがった!
「はぁ……16歳の訳あり妊婦ってだけならまだしも、それが施設育ち親無しの友人の妹とか、どんな面持ちで診察すりゃいいんだ……」
*****
それから数日程が経った。
今日もいつも通り午前の
(まずは……星野さん…ね、お腹の具合的には20週くらいか?初診にしてはかなり遅めだが……)
「星野さんは初めてですね。」
「はい。」
(年齢は16歳……なるほど訳あり。
誰にも相談出来ないままここまで来たパターンか。)
「…貴方は親御さん?」
彼女の隣に座る金髪グラサンの男性にそう聞いた。
「まぁ、書類上は……」
「…ん?」
「彼女は施設育ちなもので……実質後見人と言うか、身元引受け人と言うか……」
「…なるほど」
(16歳、施設育ち…どっかで聞いた様な話だな…まるで……)
__まるで、B小町のアイみたいだな__とは、心の中で続かなかった。
何故ならば、今帽子を取った眼前の少女こそ、俺の推すアイドル B小町のアイその人だったからだ。
(????????)
「先生、どうなんでしょう…?物凄い便秘と言う可能性は…?」
「だとしたら死んでますねぇ……」
「ですよねぇ……」
「そっちは順調!今日も問題なかったよ!」
男二人が項垂れる中、当の本人は呑気にそう言って親指を立てていた。
「…取り敢えず検査してみましょう、準備がありますのでお待ちください。」
ガラガラガラ……
(ちょちょいちょいちょい!えっ!?本物!? アイのそっくりさん?
いや、長年のファンである俺が見間違えるわけが無い! えぇ〜!リアルアイ超かわいい〜!)
それだけ言って診察室を出て、そこまで考えた瞬間、俺はその場で膝を着いた。
(じゃねぇ!推しのアイドルが妊娠しとる!?ショック過ぎて吐瀉物噴射しそうなんですけど!!)
周りの患者さんの視線が不審者を見るそれだったが、そんな事が気にならない程に混乱していた。
そっと、気付かれない程度にドアを開けて、聞き耳を立てる。
『アイ……本当にどうしてこうなった…?』
(ホントそれだよ!)
そして社長さんの言葉に全力で同意した。
『社長の俺にどうして相談しなかった……相手の男は誰なんだ…?』
『…それは……』
(あぁぁ!!気になる!だけど知りたくねぇ!)
『……おに……』
(あぁぁぁ!!!言わないでくれぇ!!でも相手が誰か知りてぇ!)
矛盾した気持ちを抱きながらも、既に全神経は耳に集中され、心臓がスプラッター映画の主人公の様にバックンバックン脈打っていた。
『……おに…………
…エッヘヘっ!やっぱりナーイショ!』
(内緒か〜!じゃあ仕方ないか!うん、仕方ない!)
アイの言葉を聞き、俺はホッと胸を撫で下ろした。
瞬間、俺の携帯がなる。
「どうしたんだ神木、なんか用か?」
『ああ吾郎、そろそろ件の妹がそっちに行ってるはずなんだが……』
ん?可笑しいな、神木なんて名前の人は今日は来てないはずだが。
「いや、多分まだ来てないと思うが……」
『…おかしいな、斎藤社長がさっき着いたってメール送ってきたんだがな……』
……ん?
「……な、なぁ神木、お前の妹ってさ、アイって言う名前だったりしないよな?よな?」
『あれ?お前に妹の名前言ったっけ?』
……嘘だろ?
「……なぁ、お前の妹ってもちろんお前と同じ神木って苗字なんだよな?そうだよな?」
『ん?ああ、いや、ちょっと俺ら兄妹の関係ちょっとめんどくてな、苗字が別々なんだよ。』
……嘘だろ?(懇願)
「その妹さんの苗字って、星野……だったりしないよな?しないと言ってくれ頼むから」
『なんだ、やっぱりもう着いてるんじゃねぇか……妹の名前は"星野アイ"、それであってるぞ。
…じゃ、あとはよろしく頼んだぞ、"ドルオタ"のお医者さん。』
プツッ。
「…………」
嘘だろ?(確認)
「嘘だろぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!!!!!神木ィィィィィィイイイイイイイイ!!!!!」(絶望)
「全部知った上で遊びやがったなぁぁぁぁぁぁぁあああああ!?!?!?」
****
「検査の結果、20週 双子ですね。」
あれから数時間。
俺はなんとか落ち着きを取り戻し、アイに診察結果を伝えた。
「「双子……」」
アイは嬉しそうに、社長さんは項垂れるようにしてそう呟いた。
「…双子……!」
「アイ……本気で産む気なのか…?
16歳で妊娠 出産なんて世に知れたら、お前も、うちの事務所も……終わりだぞ」
双子と聞いて目を輝かせたアイに、社長さんは真剣な声音で告げる。
「……うん、分かってるよ佐藤社長、取り敢えずお兄ちゃんに今から電話で相談する。」
「惜しい、俺の名前は斎藤だ。
……ってもう掛けてんのかよ。スピーカー付けろ」
アイは社長さんの言葉を遮るように電話を掛け始めた。
『……何か用か。』
「あっ、お兄ちゃん、今何処にいるの?」
『イスラエル。』
イスラエル!?何故に!?てかそれが本当なら昼過ぎの電話の時もイスラエルから掛けてきてたってことか!?
「そっか…今時間大丈夫?ちょっと相談があって……」
"そっか"で済ませていい事じゃなくない?普通兄に電話かけたらイスラエルに居ないよ?
『……15分……いや、10分ならこのまま電話出来るが。』
「じゃあそのままお願い。あのね……」
それから数分間、アイが事情を説明していくのを、俺(と社長さん)は黙って聞いていた。
『……双子ね……』
「……やっぱり、産んじゃダメ…かな…?」
『…最終的にそれを決めるのはお前だから好きにしろとしか思わんが……お前に"親"になる覚悟はあるのか?』
アイの問いに対する悠の返答は、どこか冷たく感じられた。
「……あるよ、だって血の通った家族欲しいもん。」
対するアイは、はっきりとそう答えた。
『……そうか』
「うん、それに……お兄ちゃんが絶対手助けしてくれるって信じてるから」
『……』
「……じゃあお兄ちゃん、またね。」
『……ああ。』
ブチッ。
「ふぅ………という訳で佐藤社長、私…産むよ。」
「斎藤だ。
……はぁ…分かった。……先生、どうかお願いします。」
そう言って頭を下げる二人に、俺はこう答えるしかなかった。
「……ええ、最善を尽くさせていただきます……」
ー
その日の夜、俺は神木と再び通話していた。
「俺は貝になりたい」
『オススメの海を紹介してやろうか?』
「やかましいわこの野郎」
『まぁそう憤るな、別にお前への嫌がらせだけが目的で病院を選んだわけじゃない。』
「つまりその目的もあったって事なんだな?もう許せるぞオイ!」
『ちょっと何言ってるか分からないが、最も口封じが簡単かつ、例え拷問を受けても口を割らないと信用出来る産婦人科医とか、お前くらいしか居ねぇんだよ。』
「俺そんな風に思われてたの?泣くぞ?」
割とガチで。
『アラサー男の涙とか何処にウケんだよ。』
「もうやめて、俺のライフはもうゼロよ!」
『まぁそんな事はさておきだ』
さて置くなよ、俺が可哀想だろうが。
『……そろそろ"あの子"とアイを重ねてみるのは卒業出来たのか?』
「……」
神木の言葉に、言葉が詰まる。
『……まぁ別に良いと思うぞ、人間何かしらの折り合いを付けねえと生きていけないんだ、それがお前の処世術だって言うなら俺は何も言わない。
……正直ロリコンはちょっと引くが』
「おい!途中で終わっとけばいい言葉で済んだじゃねぇか!あと俺は断じてロリコンじゃねえよ!アイはアイドルとして超推してるだけだから!"さりなちゃん"の事もそんな目で見た事は一切ねぇよ!?」
『やーいロリコーン』
「ちげぇわバーカ!!」
こうして、今日も夜は更けていった。
****
それから約20週。
アイの出産予定日となった。
その張本人は、何やら電話を交わしていた。
『……で、あと2、3時間でそっちに着く予定だ』
「…うん、ありがとうお兄ちゃん、無理言ってごめんね。」
『全くだ、俺に貴重な有給を取らせやがって。』
「可愛い妹のために取ってくれてありがと〜♡」
『気持ち悪い声出すな。』
「酷っ!?現役アイドルの声だよ!?金取れるんだぞ〜!」
『一銭の価値もねぇな、少なくとも俺にとっては。』
「ひど〜い、じゃあ生の肉声聞かせてあげるからさ〜、早く帰ってきてね♡」
『じゃあもう車乗るから切るぞ』
「も〜!相変わらず無愛想なんだから〜!……早くきてね、お兄ちゃん。」
『…ああ。』
プツッ。
「…全くも〜!半年ぶりに会う妹への態度じゃなく無いっ!?センセもそう思うでしょ!?」
「いや、君のお兄さんも、君に会えるの楽しみにしてるはずだから……」(知らんけど)
俺のそんな言葉にアイはぷくぅ、と頬を膨らませる。
「ぶぅ〜」
(……推しがかわいい)
「……ん?どうしたの先生?」
「……何でもない、そろそろ俺は1回家に帰るよ。
今日には産まれるだろうし、シャワー浴びて着替えだけ済ましてくる。」
「うん、お疲れ様、センセ。
…でも呼んだらすぐ来てよ?」
「おう、家はすぐ近くだしな。
……まぁ来れなくても代わりの先生来てくれるし。」
「ヤダ、センセが良い。」
「冗談だよ。じゃあ後でな。」
「うん。」
ー
30分ほどがたち、俺は外へと出る。
「……これが終わればアイとの繋がりも無くなり、ただのアイドルとファンに戻る。」
病院の前で月を見上げながら、俺は黄昏ていた。
「……いや神木のことだ、どうせ暫くは子育てに関することで色々相談してくるだろ。」
まぁ黄昏れる内容は何とも現実的な問題だが……。
「……さりなちゃん、何の因果か、俺は君の推しの子の担当医になっちゃったよ。…世の中分からないもんだな。」
胸ポケットのストラップを握り締めながら、俺はそう言って息を着く。
…とある女の子から別れの間際に受け取った、自分の命なんかより100万倍大切なもの。
"さりなちゃん"から貰った、俺の宝物。
「……さぁ、そろそろ行くか。」
そう言って、俺は歩みだした
その時だった。
『グルルル!』
「………おいおい、なんの冗談だよ……九州に熊は居ねえはずだぞ……!?」
突如現れた巨大な黒い影。
それは、紛れもなく本物の"熊"であった。
「冗談きついって…!」
『グオオォオ!!』
「チィ!」
俺は咄嵯の判断で病院の中に逃げ込む。
「熊が出たッ!今すぐ警察に連絡してシャッターを下ろせ!急げ!」
「は、はい!」
病院の中に入ると、受付にいた看護師が慌てて電話を掛け始める。
そして、その隙を狙っていたかのように、 ドゴオッ!! と音を立てて病院の正面扉が破られた。
その先に居たのは、やはり先程の巨大グマ。
「ッ!逃げろ逃げろ!警察に電話掛けながら……!」
「先生後ろ!」
俺が振り向くと、そこにはいつの間にか熊が側まで迫っており、俺へその凶刃を振り下ろそうとしていた。
直撃コースだ、避けられない。死ぬ、
確実に死ぬ。
(……アイ、すまない、君との約束を守れなか__)
そこまで考えた瞬間
熊が横へ吹っ飛び、眼前から消えた。
「は……?」
クマが吹っ飛んだ…?
「……まったく、何で妹の出産のために病院に来たら熊がいるんだ。」
声のする方へ目をやると……。
「神木……!!」
ゴリラと呼んで差し支えない体格の大男………いや、神木悠がいた。
いやお前着くの早すぎだろとか、いやお前何でクマ蹴り飛ばせんのとか、色々とツッコミたい所は合ったが、とにかく……。
「神木〜ッ!」
「うわっ抱きつくな殺すぞ俺は男に抱きつかれる趣味はない!」
「酷ぇ!」
「ていうかあの熊まだ死んでねぇよ、はよ離せ熊に全力投球すんぞ」
「やめてくださいしんじまいます」
「じゃあ離れろや」
「ウィッス……」
それから十数分、神木と熊が凄まじい殺し合いを送った後、警察が到着し、事態の収集がついた。
そして……
「先生、アイさんの陣痛が始まりました。」
「分かった、直ぐに行く。」
こんな緊急事態でも、お腹の中の赤ん坊が待ってくれるはずはなく、遂にアイの出産が始まった。
***
そして……
アイの赤子を取り上げた翌日、俺はトラックに撥ねられた
え?なんか雑?まぁ吾郎センセだし……ダイジェストみたいな感じでいいかなって……(ホントはあんまし展開が思いつかなかっただけ。)
ん?某カミキさんとうちの主人公()になにか関係があるのかって?
……オレパンダニンゲンノコトバワカラナイ。
そんな才能に溢れた人間を殺すことで快感を得てる異状性癖者なんかぼくは知りません。
あ、ちなみに悠さんは身長195cm、体重120ってところです。
そろそろ書くことなくなったんで次回予告〜
次回、星野アクアマリンユナイテッドジャパン爆誕の巻(多分)
それじゃ、バイバイエルサルバドル。
追記 なんかこれからの展開を考えていたところ、何故かルビーちゃんがいちばん曇りそうです、誰か助けて。
この作品に"そういう"シーンって需要ある?
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有る
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無い
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別枠でやるなら……ある
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書け(威圧)