・主人公のあだ名をあっくんから明《めい》くんに変更します。
神前式は波乱がいくつかあった。
まず両肩絶対安静の明星に対しアイが酒を口移ししようとして乱入した脹相がブチギレた。何とかその場は落ち着いたが虎杖を始めとするアイの親族(釘崎を除く)は強制退出させられた。虎杖が退出したのはずっと泣いてばかりだったから。
次に誓詞奏上の際、任務のため遅れた五条悟が天井を突き破り乱入。その後九十九由基がバイクで乱入。1人だけ招待状が遅れて受け取った乙骨憂太が扉を蹴破って入ってきたため真希さんと狗巻さん、パンダにお叱りを受けた。
まぁそのあと何やかんやあって神前式は無事終了した。
最初は、家入家3人と虎杖家2人そして伏黒家しかいなかったのだが知らず知らずのうちにどんどん増え続け現在は宴会という名の地獄モドキとなっている。
「・・・なんか、めちゃくちゃだったな。」
そう呟いたのは伏黒恵。
「殴り込み、バイクで突っ込み、天井を突き破り、そして扉を蹴破る・・・この時代の神前式ってのはアレが普通か?」
「普通なわけねぇだろ。もしそうだったらこの国崩壊してるぜ。」
隣にいる猪野に質問するのは鹿紫雲一。
「まぁ、主役のアイが嬉しそうだったからいいんじゃないか?」
「しゃけ、しゃけ。」
「にしても先越されるとはな〜最初会った時、あんなに小さかったのにな。俺らも歳をとるわけだ。」
パンダと狗巻がそう呟きながら明星と最初に会った時のことを思い出す。今から四年前、彼らが高校2年の時彼は12歳だった。まだ小学生なのに死滅回遊に参加しようとしたのを黎人と一緒に全力で止めたのを思い出す。
『みんなが死ぬ気で頑張ってんだ!!何で止めるんだよ!このバカ兄貴!!』
『いいから落ち着け、お前はここで狗巻たちを守ってくれ。』
『訳わかんねぇよ!!『当て身。』グフッ!?』
『狗巻先輩、コイツお願いします。』
『しゃ、しゃけ。』
『何でお前が名古屋コロニーにいるんだ!!この愚弟が!!!』
『グホッ!!!』
『バカ何やってんだ!!』
『明星くん!?しっかりして!!!』
「いや、黎人にボコされてた思い出しかねぇな。」
「すじこ。」
すると襖を開けて来栖と釘崎、そして酔い潰れた虎杖と脹相を引きずった真希、乙骨が入ってきた。
『途中で済まないが、明星を殺そうとした男に心当たりがある。まさか、奴が羂索と契約していたとは・・・』
「奴?知ってるのか、天使。」
『あぁ、奴の名は『悪魔』」
『奴の術式は、
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宴会からこっそり抜け出した明星。宴会ではカッパと芸人の腹踊りに五条の女装、その他諸々のアレコレがあった。
「・・・いるんだろ?結衣丸。」
「ここに。」
現れたのは白と黒の忍び装束の男。
名は結衣丸。死滅回遊で術式無しで参戦した歴戦の忍者。
「僕を殺そうとした男を調べてほしい。それから、前世のアイの子供と以前回収した腕のDNA鑑定がしたい。だから2人の血液、または髪の毛でも取ってきて欲しい。」
「御意。」
虎杖アイは月明かりに照らされる縁側に座っていた。彼と結婚できて嬉しい。けどアクアとルビーのことで悩んでる。彼にとっては自分と同年代の息子娘だ。自分と血の繋がりがない、それでも彼は受け入れるだろう。
けど、私には受け入れる覚悟がない。
2人は私のことどう思ってるんだろう。
嫌ってるのかな。
怒ってるのかな。
分からない。
「私、どうしたらいいのかな。」
「多分ですけど、2人は貴女のことを嫌ってないはずですよ。いや、嫌ってるわけがない。」
気づけば後ろに明くんがいた。彼は私の肩に上着をかけ、自身は隣に座る。そして私の手を強く優しく握って向かい合う。
「
伏黒恵は父親から『伏黒』の苗字を。
禪院真希、禪院真依は母親から感謝を。
加茂憲紀は母親からの名前の愛を。
パンダは父親、兄姉から力という愛を。
そして、明星と黎人、美夜は両親から親としての愛を。
この愛が種火となり、呪いを宿し今を生きている人たちがいるのだ。
「貴女は、どうしたいんですか?」
「私ーーアクアとルビーに会いたい!!」
「・・・やっと言ってくれましたね。いいですよ、会いに行きましょう。」
「ほんと?ありがとう!!」
愛は前世で知ることができた。
今世では恋と愛する人ができた。
私は、完璧で究極の
「アクア、ルビー、待っててね!今新しいお父さん連れてくるから!!!」
「あ、流石に同年代の父親って不味いのでは?」