愛と呪いは小説より奇なり   作:ランハナカマキリ

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最後のところ『愛と呪いは紙一重』の今後の展開のちょっとしたネタバレがあります。


裏三話

「アクアの様子が変?」

 

有馬かなは後輩の星野ルビーの相談に乗っていた。

 

「そうなの!!なんか最近ずっと電話してるし、それ以外は自室にこもってるし。何か変なのよねぇ〜」

 

すると話を聞いていた斎藤ミヤコが顔を向ける。そしてうーんと考え、言葉を絞り出した。

 

「・・・女、ね。」

 

「「は!!?」」

 

◽️■◽️■◽️■

 

土曜日、東京ハチ公像前。

 

しきりにスマホを見るアクアの後ろのベンチで、帽子とグラサンで変装した星野ルビーと有馬かながいた。

 

「いい?アクアがいったい誰に会ってんのか。探してとっちめるわよ!」

 

「やっぱお兄ちゃんもオスなのね。どーせチョロそうなメス引っ掛けて遊んでんでしょ?」

 

「つーか恋愛リアリティーショー出てる時点で女目当てだったのよ。後ろから刺されて死ねばいいのに。ばーか、死んじゃえ、ばーか。

 

「ん?今なんか言った?」

 

「い、いや別にーーー「あ、先生。」ーーんんっ!!?」

 

 

そこに立っていたのは女ではなかった。

 

「「いや誰!!?」」

 

「誰あの人!?仮面にコートにマフラーって、もうファッションセンスが天冠突破してるんですけど!!?」

 

「つーか、あの仮面前見えてんの?類は友を呼ぶというけどまさかあんなヤバイのとはね・・・」

 

「てか、あの2人距離近くない?」

 

「・・・まさか、もしかしてアクアの奴、()()()の気があるんじゃ!?」

 

2人の空気が凍る。自分たちはアクアのことを女誑しクソ野郎と勝手に認識していた。だが、実際そうじゃなかったら?

 

 

ソッチ(同性愛)に目覚めていたとしたら?

 

 

 

星野ルビーは焦っていた。

 

(ヤバイヤバイヤバイ!!!アクアとは赤ちゃんの頃からの仲で色々思い出を探して来たけどどんな人がタイプって聞いたら顔のいい人ってしか答えなかったじゃん。てか、あの人顔良くない?ひょっとして顔が良ければ男でも女でも関係ないってことぉぉぉ!!!?)

 

有馬かなは絶望していた。

 

(え、うそ、はれ?あいつホモだったの?いや、だったら恋愛リアリティーショーに出るわけがないし、まさかーーー二刀流!!?え、うそ、うそうそ!!?)

 

 

 

「君ら何してんの?」

 

顔を上げると、仮面をつけた男が前に立っていた。

 

「「ぬわぁぁぁぁ!!!?」」

 

「ルビー、有馬・・・お前らついて来てたのか。」

 

 

■◽️■◽️■◽️

 

少し離れた喫茶店

 

「「じーーー」」

 

なんかすっごい睨まれてんだが。

 

先生が怪し過ぎるんですよ。自己紹介したらどうです?

 

「えっと、()()()()()()()()()()()()()()の一年担当している家入黎人だ。アクアとは1週間前からメンタルケアと体術と演技の指導をやっている。ま、よろしく。」

 

(・・・呪術高専の名は出さないのか。ま、一般人相手にするならそれが普通か。)

 

2人の顔が固まり、そして当惑の表情が浮かんだ。

 

「え・・・学校の先生、何ですか?」

 

「まぁな。今年から始めたけど。」

 

「・・・何でそんな格好してんの?」

 

「君、初対面の相手に対して態度デカくない?というか・・・あ、昔流行ってた子役の子?」

 

「え!?分かりますか!!?」

 

()()()()()()()()()()()()()だろ。」

 

1()0()()()()()()()()()()っ!!!何よ重曹でハイになるって!!私のことなんだと思ってんの!!!?」

 

「後それからアクアとは別にそういう関係じゃないから安心しろ。」

 

「いや人の話聞・・・・まぁ安心したけど。」

 

「流石に弟と同い年の子に手を出したら殺される。」

 

「・・・・え、てことは同い年じゃなくてタメだったら手を出すってことですか?」

 

ルビーの質問に黎人は腕を組み、うーんと考えて答えを出した。

 

「・・・あり得なくはないな。」

 

「おいクソ教師!!!」

 

「「やっぱ()()()だったぁ!!!!??」」

 

〜じゅじゅさんぽ〜

 

「安心しろ。それは俺が独り身だった場合だ。」

 

「「「え?」」」

 

左手を前に出す。

薬指にはツバメ型のダイヤの指輪。

 

「だって俺結婚してるからな。」

 

「「「えぇぇぇぇぇ!!!??」」」

 

 

ちなみに黎人はまだ、アイが産まれ変わって弟の嫁になって以下略。

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