愛と呪いは小説より奇なり   作:ランハナカマキリ

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裏六話

「へ〜()()()ちゃんは女優なんだ〜若いのに頑張ってるね!!」

 

「あ、あかねです。」

 

2人はベンチに座りビミョーな時間が流れる。

 

アイの過去と今をあかねに簡単に伝え、アクアについて聞き出す。

 

「・・・アクアはどうしてるかな?」

 

「元気にしてますよ?普段はクールな雰囲気出してるんですけど、撮影の時はとても明るくて。」

 

頰を赤めらせるあかねを見て、何かが一瞬だけ閃いたがすぐに本題に入る。

 

「私のこと、もうちょっと秘密にしてくれない?あかねちゃんの相談に乗るから、ね?等価交換!!」

 

「は、はい・・・というか何で相談したいのがわかっーー「あかねちゃん。アクアに恋してるでしょ?」

 

「ふぇっ!!?そ、そんな、そんなことは・・・」

 

「言っちゃえよぉ〜恋してるんでしょ?」

 

「ーーーーコクリ。」

 

「ヘェ〜〜〜いや、なんか〜アクアが急に遠いところに行っちゃった気がするな〜〜ま、私も同い年の彼氏と結婚するんだけどね!!」

 

「あ、あはは・・・」

 

(何だろう・・・ものすごいことを言ってる気がしたんだけど・・・まぁいいか。)

 

あかねは現実逃避した。

 

アイに明日から再開する『今ガチ』について、自分のキャラ作りについて相談する。

 

「今の、私の再現したアイじゃ不十分だと思うんです。どうしたら、どうしたらアクアくんに振り向いてもらえますか?」

 

「んじゃ、私の"目"だね。」

 

アイは特徴的な星の眼を見せる。

 

「弱音は絶対に見せない。芸能界で、ウソは最高の武器だよ?完全無欠、金甌無欠、十全十美、免許皆伝。それを可能にするウソを本当にする力。忘れないでね⭐︎」

 

「ーーーーわ、分かりました。」

 

2日後

黒川あかねは『星野アイの姿』を手に入れた。

 

◽️◾️◽️◾️◽️◾️

 

そして同日

 

黎人は明星の式の為に東京に来ていた。

 

「チクショーーー!!!あのガキ、俺の姪っ子に手ェ出しやがってェェェ!!!」

 

暴れる脹相。

 

「おい脹相を止めろ!!!」

 

「あわわ!!??」

 

必死に食い止める日下部と七海と伊地知さん。慌てる補助監督の新田さん。

 

「畜生がァァァァ!!!」

 

酔って泣きながら暴れる虎杖。

 

「クソ!!虎杖を止めろ!!真希さんを呼べ!!!」

 

「あははは、カオスだな〜」

 

満象で虎杖を押し潰し不知井底で四肢を固定する伏黒。酔って笑いながら酒を飲む吉野順平。

 

踊る芸人と河童。

 

女装して釘崎野薔薇を筆頭とする女性陣に追いかけられる五条悟。

 

酔った順平による映画モノボケ。

 

全裸で股間をタワシで隠す隠し芸をやってのけた東堂。

 

その他etc・・・

 

もうカオスだった。

 

 

場所は変わって別の部屋。

 

「呪力の、無効化だと?」

 

鹿紫雲が天使に聞いた。

 

『あぁ、流石に無効化出来るのは呪力のみで物理攻撃は効く。だが奴の結界術や術式センスは羂索に匹敵する。ちっ、そして奴はまともな倫理観を持っていない。』

 

来栖の頬に現れた口が苦虫を潰したような表情を作り出す。彼女は神という信条を作る術師に珍しい聖人だが、今の彼女にはそのようなイメージは抱けない。それほどまでに怒っていた。

 

「マジか!?『暴君に暴れ馬』みたいじゃねぇか?」

 

『いや、言うなら『サディストにライフル銃』だ。』

 

「・・・てかそいつは強いのか?」

 

『強い。私と戦い、私が羂索と取引しなければならない程に傷を負わされた。』

 

平安の強者×現代の狩猟的殺人鬼

 

合わさってはいけないペアが組み合わさってしまった。緊迫感が部屋を包む中、鹿紫雲がニヤリと好戦的な笑みで笑いながら立ち上がった。

 

そして全員嫌な予感がした。

 

「ーーー俺が殺る!!!」

 

『「「おい待て待て待て!!?」」』

 

その後、猪野や日下部を含むメンツから鹿紫雲を無期限拘束させてくれと要望が出た。尚、鹿紫雲がブチ切れたため要望は掻き消された。

 

 

大体の人が泥酔した中、月明かりの下でまだ飲み続けていた黎人の元に妹の家入美夜がやってきた。

 

「ねぇ黎人?」

 

「どうした愚妹。お兄ちゃんと呼べ?」

 

「死ねゴミカス・・・あんたが今教えてる京都の1年にアクアマリンって子いるでしょ?あれアイちゃんの子供よ?」

 

「・・・・アイドルのアイの子じゃなかったか?」

 

「だから、アイドルのアイと明星の嫁のアイは転生した同一人物なの。」

 

・・・・。

 

 

 

・・・・・。

 

 

 

・・・・・・。

 

 

「あっ・・・やっべどうしよう。」

 

「素直にアクアくんに伝えて死ぬか、黙ってバレた時に死ぬか好きな死に方選びなさい。」

 

「取り敢えず、元旦那殺してからにするか。」

 

「あら随分余裕ね?」

 

「そりゃそうだろ。俺・・・ちょっと強いから。」

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