愛と呪いは小説より奇なり   作:ランハナカマキリ

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最後、『愛と呪いは紙一重』に未登場の重要キャラが出てきます。


第十一話

後日、転校生が来た。

 

『家入明星』

家入先生の弟。

一級術師の実力をもつ若き実力者。

術式や格闘術、弓術、剣術の天才。

東京校きっての麒麟児。

 

どんな奴なのだろうか。

 

取り敢えずチャラそうな奴だったらルビーと殴ると話し合った。そんで今現在、教室の前の教壇に立つ少年を見て思った。

 

「はじめまして、家入明星と申します。」

 

俺が思っていたのと、全然イメージが違ってた。

 

 

ーーーーーーーー

 

「ねぇ、アクアくん。」

 

「・・・」

 

「アクアくん。」

 

「・・・」

 

「返事してくださいよ、アクア?」

 

ーーーーーーーー

 

「全然話してくれない・・・」

 

「あははは!!まぁ急に父親だよって言われても困るよ。」

 

誰もいない学校の校舎裏。不良たちがヤニを吸いそうな場所で明星と汀は弁当を食っていた。明星はアイ手作りの愛妻弁当を食い、汀は重箱の一つを持って喉にかっこんでいた。

 

「・・・正直僕は分からない。アイを心の底から愛してるってのは本当のことだ。でも、()()()()()()()()()()。」

 

「・・・まぁ、君は出自が特殊だからねぇ。」

 

家入明星の両親は、禪院家と五条家の人間同士だった。両家は当時許嫁同士だった2人に特級呪具『伊邪那美乃胎』を使用させ、黎人と美夜を生み出す。だが両親がこっそり作った子供。それが明星だ。

 

「父は僕が産まれる前に死亡、母は僕が生後1ヶ月の時に死亡した。いきなり双子の親になってもーー「明星くん、急いでアクアくんとルビーちゃんの所へ向かって。」

 

急に立ち上がり、真剣な眼差しで明星を急かした。

 

「どうした?」

 

「監視に出した偵察用の呪骸が2体破壊されーー「なるほど、2人は護衛対象の元に行ってきなさい。侵入者は私が片付けましょう。」ーーセンパイ!?」

 

 

■□□■□□■□□■

 

その男は()()()()に雇われた呪詛師だった。依頼主はモニター越しに、しかも合成音声で男か女は分からなかった。片方は術師のガキ、もう片方は非術師のガキ。両方殺せば4000万、生け捕りなら5000万だ。はっきり言って美味しい仕事だ。当分は遊んで暮らせるだろう。タイかベトナムで女遊びしよう。

 

「あぁ?その制服は・・・」

 

目の前に現れたブルーブラックの三つ編みの()()()()()()を持つ少年。着ているのは神父服だが、そのボタンには特徴的な渦巻き。

 

「貴方は呪詛師ですか?呪詛師は変な格好してる奴が多い。」

 

「おめぇ・・・高専の術師か。」

 

『2人は高専の術師に守られている。気をつけてね。』

 

そのガキはかなりの手練れなのが分かった。なるほど少し苦めの仕事だったか。だが関係ない。男は短刀を持って少年に低く怒鳴る。

 

「とっととうせな?斬り殺すぜ。」

 

「そうですか。ならーー死んでください。」

 

次の瞬間、白い水のようなものが宙に現れ中から白と金色の龍の首が3つ現れ、雪崩の如く襲いかかった。

 

(媒介なし!?しかも呪力もガキのものじゃーーまさか!!?)

 

「呪霊操ーー」

 

 

 

 

 

「さて、あと3人ですね。明星くんと汀くんに任せて大丈夫でしょう。」

 

東京校2年

特別一級術師『城ヶ崎(すぐる)

日本四大財閥の四宮の血を引く城ヶ崎家の御曹司であり、最悪の呪詛師『夏油傑』のご落胤だ。

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