愛と呪いは小説より奇なり   作:ランハナカマキリ

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会合

黎人side

 

俺が星野コハクと出会ったのは、あの厄災の年だった。

 

渋谷事変。羂索によって放たれた1000万を超える呪霊の殆どを俺が鏖殺したものの東京の渋谷区、新宿区、千代田区、豊島区などが人外魔境と化し、宿儺と入れ替わり呪詛師と改造人間以外人死には出なかったものの、渋谷の半径200メートルが更地と化したことによる死刑の判決が下された虎杖と兄弟を自称する九相図を伏黒と共に2日かけて探し出し、そのまま秤先輩を含む3年生に協力を仰ぎ、5人で高専に到着したときだった。

 

『ん?・・・・誰だよ』

 

顔面をボコボコにされた金髪の和服の男を尻に敷いたコハクがいた。

 

『お前呪術を学んでどれくらいになる?』

『7年前から。3ヶ月前に反転術式と簡易領域は会得した。結界術をアンタに習いたい』

『・・・・・・お前今いくつ?』

『12だ。なんか悪い?』

 

天才、そう思った。かく言う自分も小1で反転術式、中学1年で領域展開を会得したが、オレンジ色の目と白く輝く瞳を見て、コイツには絶対に何かある。そう直感した。

 

そして今現在・・・・

 

「改めて呪術高専にようこそ。俺は一年担当家入黎人だ。よろしく」

 

銀色のヘッドホンを首にかけ、高専のボタンが付いた黒地に青みがかかったジャージの前を開けた少年。

「・・・・星野コハク」

 

裏編みの三つ編みと青黒い爬虫類のような瞳を持つ有名な芸能学校の制服をイメージした女子制服を着た少女。

「不知火コレオです」

 

そして黒と白のツートンカラーの髪型、鳳凰の紋様が目立つ赤い羽織のメカクレの少年。

「五条汀です‼︎好きな食べ物はカツ丼です‼︎4年間よろしくお願いします‼︎‼︎」

 

テンションの高低差が大きい連中だな、と黎人は思った。3年2年のように明るいか暗いかハッキリしてるような連中は扱い易い。だが、クラスに個性がありすぎるとかえって問題を起こしやすくなる。

 

それこそパンドラの箱と呼ばれた彼の母校、静岡分校のように。

(ま、何とかなるか)

 

黎人は考えるのをやめた。

 

□□□

コハクは正直言って、人と関わるのは得意じゃない。中学生の頃、町中の不良を半殺しにしたのは『喧嘩したら友達になれるんだろ?』という理由だった。

それゆえに周りから孤立した。

 

「星野くん。君いい顔してるね」

 

「・・・・」

 

「得点計算したら80点後半ってとこかな?『今日アマ』に出てたのは君?それとも君の兄弟?兄弟かな?」

 

「・・・・兄だ」

 

「へーそうなんだ。君はなんか活動してないの?ひょっとして演技の才能全部お兄ちゃんに吸われちゃった?」

 

「・・・・正直今の時点でお前のことが嫌いだ」

 

「酷いなぁ、星野くん。そんな性格だと友達出来ないよ?あ、気にしてたらごめんね」

 

「お前よく喋るな。遺言のつもりならボイスレコーダーに喋っとけ」

 

「・・・・うわーぶん殴りたい。こーいう性格の人ほど弱いって漫画で言ってたなー、君があの漫画のモデルだった?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「・・・・殺す」」

 

拳同士がぶつかって青い呪力の火花が散り、教室から2人は飛び出した。

 

「・・・・ケンカに術式使うなよ〜」

「ねぇ先生!!僕も混ざっていい?」

「駄目だ中坊」

「ちぇ〜つまんね」

 

〜一方その頃〜

陽東高校の中庭

何処ぞの重曹を舐める天才元子役と星野アクアがいた。

「あ、そういえばアンタ弟いたじゃない。星野コハク?だっけ?アイツも一般科なの?」

 

「・・・・・・・・・いや、あいつは京都の高専に行った」

 

(正直・・・・俺としてはアイツを危険に巻き込みたくない。このまま、疎遠でいた方が良いに決まってる。けど最後に一度くらい会っておかないとな)

 

〜一方その頃〜

 

「くしっ!!くそ、誰かに噂されたか?」

 

コハクはコレオと戦っていた。

 

「チッ、術式使えないって厄介ね。箸なしでラーメン食べてるみたい」

 

「ーーっ!微妙に分かる例えだな!!」

 

コハクは回し蹴りを見切って両足を水平にまで広げて躱し、攻撃をくぐり下から両足で蹴ったが防御される。ニヤリと笑ったコレオの踵落としを顔面に受けてしまう。

 

(っーーーコイツ、体術もイケる口か?)

 

コハクは口から血を吐き捨てながら、電気のように帯電した拳をコレオの鳩尾に叩き込む。それも何発も。

 

(速っーーーっ早いだけじゃない!!"寅"みたいな電気の呪力‼︎まさかこれってーー)

 

ビリリッッッッ!!!!

 

コハクは自らの電気と同質の性質の呪力を電荷分離させることができる。1秒間に打ち込んだ3発の打撃と共に対象にプラスの電荷を移動させることで、自身の身体の中に蓄え蓄積させたマイナスの電荷を地面方向への放射をキャンセルしつつ、対象に向かわせる。

 

「『幻獣琥珀』!?」

 

「半分正解半分不正解。まあ、似てるちゃ似てるかもな。けど師匠と鹿紫雲さん曰く、俺の術式は全く違うらしい。つーかなんで知ってんだ?」

 

「釘崎さんにっ、教えてもらったの、よっ!!」

 

コハクはアイが死亡するまでの5年間、自身の膨大な電気と同質の呪力に浸けられた呪物のような状態になり、その過程で体内で神経や体内循環に不調が発生。各部位の発達が遅れ、病気がちになってしまい他の兄姉より発達が遅れてしまった。だがこれによってコハクの体は術式を継承したあの日以降、電気への完全適応が可能になり、術式に目覚め、九十九による呪術指導と鹿紫雲との戦闘訓練により、2020年時点で一級術師の称号を得た。

 

(呪力特性になかなかの格闘術、くそっ・・・・このままだとジリ貧!!)

(このまま優位でいれるかってなると、まぁどちらもありうるな。だが、俺には鹿紫雲さん程の格闘術はない。すぐに攻撃も見切られる)

 

『術式解放・神獣六壬(しんじゅうろくのみずのえ)

『術式解放・雷轟霹靂(でんごうかみとけ)

 

両者の術式解放、それに待ったをかけたのは彼らの担任。

 

『事象操術・氷ノ棺桶(エレボス)

 

「「っーー!!?」」

 

《宇宙の支配者》家入黎人

地震、無重力、超新星爆発からビックバンに至るまであらゆる現象を操る。まさに特級術師。五条悟と乙骨憂太に次ぐ現代の異能。

 

(氷!!?くそっ!!無闇に体に力入れたら割れちまう)

 

(寒っっ!!?肌乾燥しそう・・・・)

 

「お前ら、術式使うなって言っただろ」

 

その日、2人の頭の上で黒い火花が散った。




じゅじゅ予告
黎人「この中で黒閃経験ある人〜」

コハク「3回くらい」

汀「2回かな」

コレオ「ーーー次回『任務』お楽しみに」

(((0回か・・・・)))
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