愛と呪いは小説より奇なり   作:ランハナカマキリ

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コメントにリクエスト来ていた釘崎のイメージです。


【挿絵表示】



襲撃

 

ところ変わって東京某所

 

とある撮影スタジオの控え室にて、明星は呪符に呪力を込めていた。静岡分校の先輩から貰ったその呪符は、簡易的な式神となる。紙に目と虫の羽が現れ、目の前から消える。

 

「・・・めんどくさい事になったな。」

 

そう呟く明星の頭には二つのことが引っかかっていた。

 

一つはあのストーカー男に起きた異変。

現在は母が調べているが、しばらくしたら別の人に任せるつもりだ。

 

二つ目は『星ノ子』と呼ばれていたアイの隠し子。

星の子とは、いわゆる星象体のことではないかと美夜は推測していたが、黎人は何か引っかかるような顔で、

 

『いや・・・まさか・・・・』

 

『思い違いだといいが、少し調べてみる。』

 

 

と言っていた。兄は基本的に冗談は言わないのだが、勘がものすごい鋭いところがある。謎の異変、星の子、一体なんだ?

 

「アイさんの周りに監視用の式神を幾つか配置しました。これで離れていても大丈夫です。」

 

部屋を出て、廊下で待っていた斎藤と合流する。

 

「そうか、家入くん。君のことを念の為調べたんだが・・・家入とは義理のお母さんの名前か?」

 

「ええ、僕の両親は五条家と禪院家の人間なんですよ。家入というのは義母の苗字で、本当の苗字は〜まあ、どちらか好きな方を。」

 

「ーーーーバタッ!」

 

Cosa ti succede(どうしたんですか)?もしもし?」

 

「い、いえ、、た、、、大変誠に申し訳ありませんでしたぁ!!!」

 

「はい?」

 

「芸能界は、呪術の人たちとは一見すると関係ないように見えますが、、御三家の方々の、こちら側への権力は、、絶大なものなんですぅぅ!!」

 

「あぁ、"呪いのビデオ"とか"テレビのホラー"とかが原因の一件とかがありますもんね。ひょっとして、僕が御三家出身なの気にしてるんですか・・・安心してください。僕ら兄姉らは御三家ともう関係ないですから。」

 

「いえ、ですが、、この依頼を含めお忙しい中、ありがとうございます。」

 

「まぁ、去年の一件で呪術師もかなり疲弊、呪術の存在が一般市民のみならず海外、つまりロシアや中国にアメリカその他etcに知られたもんですから。連中、術師という新しい兵器を手に入れるために必死なんですよ。後それからーーーーーーーー」

 

 

 

「ど、どうしました?」

 

「二体ほど壊されました。呪詛師です。」

 

 

 

 

 

アイside

 

『改めまして、家入明星です。先日はホッチキスありがとうございました。』

 

この前ストーカーに刺された子が目の前に現れた時は本当に驚いた。

 

家入・・・シラホシくんだっけ?今は13歳だという彼は、子供なのに大人びている。まぁ私も子供なのに母親になったりしたけど。それにしてもまさか呪術師だって!私はこの業界に入ってからそういう話は聞いたことあるよ?去年渋谷が焼け野原になっちゃったとか何とかで今も入れないもん。

 

この間送られた脅迫文、カタカナで読みにくかったけど文字に触れた途端、"彼"に触れられたような感覚が頭に流れ込んだのは覚えてる。

 

蛇に睨まれたような、おどろおどろしいような。

 

このことは誰にも言ってないけど、シラホシくんにはバレたような気がする・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「アイさん?収録終わりましたよ〜?」

 

「あ、はい!」

 

 

ヒカルくん、一体何がしたいの?

 

ガチャ!

 

「すみません、アイさんいますか?」

 

 

問題、人気沸騰中のアイドルの元に超絶美少年が現れたら周りの人達はどう思うか?

 

答えは・・・

 

「「「「「えぇぇぇぇぇ!!!?!」」」」」

 

一緒にいた女優やらアシスタント、ディレクターやらがいっせいに明星にむらがった。

 

「君!アイの何!?」

 

「・・・さぁ?何でしょうかね?」

 

「彼女は!?」

 

「いません。」

 

「好きなタイプは!?」

 

「この中で1番強い人。」

 

「「「「っしゃ〜!!殴り合いじゃぁ〜!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビルの受付を通り、直ぐに路地裏に入る。このまま進めば駐車場に出て、そこで齋藤と合流する手筈だ。

 

それにしても、さっきのキャットファイトが脳裏に浮かぶ。明星はその風景を思い出しながら笑っていた。テレビの前じゃおしとやかな女が、裏じゃ少年を狙って大乱闘をする。

 

「アハハ、è il migliore(最高ですね)。」

 

「ひょっとして、君サディスト?」

 

「いえ、ただ戦いが好きなだーーー」

 

ドゴオオン!!!

 

 

轟音と共に地面が揺れ、土煙に視界が遮られる。

 

金子乃帳(きんすのとばり)金嵐(かねあらし)

 

 

「なんだお前。同業か〜?」

 

「幻覚でも見てるんじゃないですか?いい眼科教えてあげますよ?」

 

それは鬼の仮面で顔を隠す男だった。金棒を担ぎ藁蓑を着こなす姿はそのイメージを助長させる。男は高笑いをしながら、明星に金棒を振り落とした。重い鉄塊を金の西洋腕宛を纏わせた左手で受け止める。

 

「その女を渡しな!小童!!!」

 

「うっせえな・・・くたばりやがれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「始まったか・・・あの子強いな。未来あるダイヤ・・・いや黄金だよ。」

 

「次の狙いは彼にするのかい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒカル。」

 

「ああ、僕の計画を狂わせてくれたんだ。お返しは、しないとね。」

 

高層ビルの屋上、月夜とネオンに照らされながら”頬に口が浮かぶ”、金髪の青年の目が黒く輝いた。

 





明星について

性格・・・ちょいとサディスト

好きな食べ物・・・プリン

睡眠時間・・・忙しいときは1週間に1時間
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