愛と呪いは小説より奇なり   作:ランハナカマキリ

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第三話

『おいゴラァ!いい加減腹括りなさいよ!!アイももう心決めて彼のこと好きだって言ってんのよ?』

 

『いや、だってキスしたのもアイからなんでしょ?ひょっとしたら、彼女とかいるかもじゃん・・・』

 

『は?何で?私ちゃーんと調べたよ?冥さんに頼んでね、明星くんのこといっーーーーーーーーーーーーーーーーぱい調べたからね?彼女も居ないし、親しい女の人も身内の人しかいないんだもん。何ならゴジョーさんに頼んで身辺調査までしてもらったからね?そしたらね?中学の頃に彼に告白していた女の子がいたんだけど彼振っちゃったんだって!あははは!まぁしょうがないよね!明星くんああ見えて堅物だもん。けど彼のファーストキスもファーストディープキスも私が相手だからね♡もう他の蟲は寄せ付けないよ?あははははははははははははははは♡♡♡♡♡』

 

『:(;゙゚'ω゚'):・・・』

 

 

 

 

「うふふ♡」

 

真夜中、アイは寮にある自室のベッドの上でニヤけていた。

 

ファーストキス、蕩けるかと思っちゃった。

 

多分だけど、あの時の『愛してる』は親愛の意味で私の望んでいた愛とは違うんだと思う。

 

家入明星くん。

 

明星くんが欲しいなぁ〜♡

 

強く優しく抱きしめて欲しい♡

 

溶けるくらい激しいキスがしたい♡

 

一糸纏わぬ姿の私を見てほしい♡

 

腰が砕ける程愛して欲しい♡

 

もっとメチャクチャにして欲しい♡

 

明星くんとの赤ちゃんが欲しい♡

 

アクアとルビーと新しい子供たち含めたらもっともっと賑やかになるだろうな〜♡

 

何なら家柄も大丈夫だよ?私のお父さん加茂家の人間だったみたいだし!

 

あぁ、欲しい。家入明星くんが欲しい♡♡♡

 

明星くんに、私の『()()()()』を教えてあげる♡♡♡♡

 

好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き♡♡♡♡♡

 

 

 

 

 

虎杖アイ・・・・いや

 

『星野アイ』は、()()()なんだ♡♡♡♡♡♡

 

 

■◻️■◻️■◻️

 

高専寮内

 

明星の部屋では3人(そのうち1匹)がいた。

大雨とワニ池で風邪を引いた明星の1メートル先にはマスクをつけた隼人とミサゴがいた。ソーシャルディスタンスは守らなきゃいけない。三密は回避せねば。

 

「やっぱお前らがいて助かったよ。」

 

「何故?お前には母殿と姉殿と兄殿が居るだろう。」

 

「母さんは多忙、姉さんは任務、兄さんは長期任務で今海外。全員『ウケる笑』ってLINE送ってきた。」

 

「む、自分の失態は自分で埋め合わせろという訳か。」

 

「いかれてんな〜」

 

「・・・虎杖先輩なんか言ってた?」

 

「そう言えば、大量の風邪薬と経口補水液が送られてきたぞ?あとそれから喜久福と黒砂糖まんじゅうも送られてきた。ほんといい先輩だよ?体術指導の時は鬼畜だけど。」

 

「・・・で、何処に?」

 

「悟に半分くらい食われた。」

 

「●ね。クソ五条悟。」

 

隼人は目の前に黒い段ボール箱を差し出す。中を開けると何らかの機械が入っていた。

 

「・・・何これ。」

 

「監視カメラとセンサー。」

 

「いや、見てわかるよ。何で?」

 

「お前知らないだろ〜束縛系彼女のイカレ具合。俺なんて1ヶ月家の天上裏に閉じ込められたからな?GPS付き腕輪を着けるってことで同意できたけれども。彼女のイカレ具合はそれをも上回る。」

 

「いやおかし過ぎる。」

 

確かにあの任務以降、

 

乙骨先生に

『ねぇ、明星くんってアイさんと付き合ってるんだよね。おめでとう!』

 

母親に

『お前アイを堕としたらしいじゃないか。なかなかやるな。せめて順序は間違えないでくれよ〜』

 

兄に

『おい明星、あんな可愛い彼女が居るなら先に言っといてくれ。俺すぐに任務片付けて帰国するからな〜』

 

姉に

『おいカス、お前あんな可愛い子に手ェ出しやがって、とうとうやりやがったか〜』

 

学長(五条先生)

『あははは!明星〜アイを堕としたんだって?あははは!!これで加茂家の血も入って、御三家コンプしちゃったね〜あははは!!!』

 

ってな感じで外堀中堀が埋められてる。

 

というか僕の記憶が正しければあの時愛してると言ったのは、決して()()の意味では言ってない。()()の意味で愛してると言ったはずだ・・・

 

 

 

 

 

はず、だよな?

 

「ともかく!アイさんのイカレ具合は俺でも判定できない!つまり、頑張れってことだよ。あとそれから、虎杖先輩から手紙。」

 

「手紙?」

 

 

『拝見、家入明星

 

先日はワニ池に落としたりしてすみませんでした。あの後、アイと野薔薇にグーパンされました。

アイが1番怒ってました。ひょっとしたらお前には他に好きな人がいるかもしれないし、と説得してみたら光のない目で笑いながら論破されました。怖かったです。ちびるかと思いました。今でも泣きそうです。

 

ともあれ、一級になるまで交際も結婚も認めないと言ったらあの子アマゾンでガムテープと手錠と睡眠薬をポチってました。野薔薇も笑いながら男の落とし方のあれやこれやを伝授してました。

 

確実に結婚できる方法でお前を襲うかもしれないので言っときます。

 

ごめん!

 

追伸、それから五条先生も面白さ目的でアイに協力してます。              虎杖悠仁より。』

 

やばい、てっきり()()の意味で愛してるって言ったのにまさか()()の意味での愛してるに受け止められてるなんて

 

「・・・亡命先って何処が良いかな?(諦め)」

 

「我には亡命先にアイ殿が突撃する未来が見えたぞ。」

 

「そして幸せ(笑)家族を作る未来が見える。」

 

「いやだぁぁぁぁぁぁ!!!」

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